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2016年7月29日 13:55

映画『夢二~愛のとばしり』で夢二の「美人画」のモデルで妻のたまき役を熱演。黒谷友香にインタビュー! <前編>

2017.07 取材:記事・写真/RanRan Entertainment

 

『夢二~愛のとばしり』は、大正ロマンを代表する画家・竹下夢二のリアルな姿に迫る物語。美人画のモデルにもなった妻・たまきとの愛憎や、もっとも愛した女性・彦乃との逃避行をつづりながら、夢二の人間的な面を描き出していく。夢二と離婚後も同居と別居を繰り返し、苦悩を抱く妻・たまき役で新たな魅力を発揮した黒谷友香にインタビュー。作品への思いを語ってもらいました。

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――夢二の作品は有名ですが、妻や他の女性とのエピソードは、一般的にはあまり知られていないように思います。黒谷さんはご存知でしたか?

そうですよね、あまり知られていませんよね。私も、もちろん夢二の絵は知っていて、作品がとてもロマンチックでおしゃれなので、夢二自身に対しても新しい感性を持つモダンな画家というイメージがあったんです。でも実際はそうではなくて…、ということを今回初めて知りました(笑)。

――たまきは、激しい部分があり、愛憎を抱きながら、夢二のもとを離れたり戻ったりを繰り返した女性でしたが、キャスティングされたときはどう思われましたか?

最初に脚本を読んだときは、夢二の実際のエピソードに詳しくなかったので、「ん? たまきは、なんだか言動がおかしくなっていくけれど…?」という、とまどいはありました(笑)。私は今まで、ここまで激しい気性の役を演じることはなかったので。正義感のような強さを持つ役は演じたことがあったのですが、今回はそれとは違って、ちょっと逸脱してしまうというか…。子供を背負ったまま鏡に向かってひとり言を言うシーンがあるんですけれど、そんなふうに追い詰められる役は初めてだったので新鮮でした。

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――どんなふうに役作りをされましたか?

たまきさんは実在の方なので、本を読んだり、夢二の美術館に行って実際に絵を見たりもしました。たまきさんが夢二について語ったインタビューのようなものも残っていて、読むこともできたんです。それほど古くない時代の方なので、どんな考え方を持っていたのか文章で読むことができてうれしかったですね。

――劇中のたまきは、実際のたまきさんそのままのキャラクターなのでしょうか?

そこまではわからないんです。夢二のもとを離れたり戻ったりしたという流れは事実ですが、実際にあそこまで激しい気性だったかというのはわからないので、私は、映画は映画と考えています。ただ、残されたものをいろいろ見てみると、実際のたまきさんも、夢二に対抗できるというか、夢二を相手にできるくらい、すごく意見を持っている、芯のある女性だったのではないかなと思いました。

――映画では、たまきは自分から心が離れていく夢二を歯がゆく思いながらも、なかなか夢二ときっぱり別れることはできませんが、そんなたまきの気持ちに共感できましたか?

モデルをつとめたたまきと、それを描く夢二、2人で夢二の絵の世界観をつくっているというところがあったと思うんです。なので、夢二の才能を育ててあげたいというたまきの気持ちは共感できました。共感できなかったのは子供を置いて出て行ってしまうところ。はじめは他にも理解できないところがあったのですが、そのような態度をとるに至った過程を演じているうちに?見ているうちに?だんだん納得できるようになりました。2人はどちらが欠けてもダメで、お互いに呼び寄せてしまうのだろうな、と。夢二にとっては、たまきの外見も大切だったと思うんですけれど、女性って、年をとったり、子供を生んだり、どんどん変わっていくじゃないですか。そういう状況の中で、自分のいた場所を新たな女性に取って代わられそうになって焦燥感にかられるたまきの気持ちも、少しずつ理解できるようになっていきました。

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――もし、そういうたまきのような立場に立たされたら、黒谷さんならどうしますか?

そうですね…。新たに自分を生かすというか、自分の生きる道を探そうとすると思います。たまきは、子育てに気持ちを向けてもよかったと思うんですけれど、それもできなかったですからね…。女性としては、夢二と出会ったことでこういう人生になってしまったとも考えられるし、反面、夢二と出会ったからこそ、高く評価されている絵の中で今も生き続けているとも考えられるし…。どういう生き方を選ぶのが正解といえるのか、なかなか難しいですよね。考えさせられますね。

後編に続く~

 

『夢二~愛のとばしり』

Story

大正時代。夢二(駿河太郎)は、自らの絵を売る店を営みながら、美人画のモデルでもある妻・たまき(黒谷友香)、息子とともに暮らしている。しかし、生活のために絵を描く毎日に、芸術家として葛藤を覚えていた。ある日、運命の女性・彦乃(小宮有紗)と出会う。やがて、たまきとの関係は崩壊していき…。

7月30日より全国順次公開

■原作:野村桔梗「竹久夢二のすべて」(駒草出版)

■監督・脚本:宮野ケイジ

■出演:駿河太郎、小宮有紗、加藤雅也、黒谷友香ほか

■2015年/日本/108分

■配給:ストームピクチャーズ

 

 

 

 

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