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2019年3月18日 12:00

【前編】水夏希&舞風りらが語るタンゴの魅力! 『Gran Tango NATSUKI MIZU Con FEDERICO PEREIRO Cuarteto〜』インタビュー

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

タンゴの魅力に惹かれ、タンゴにかける情熱を演劇やダンス、歌で表現してきた元宝塚歌劇団雪組トップスターの水夏希が、2019年、新たなステージに立つ。それが、3月28日(木)より開幕する『Gran Tango NATSUKI MIZU Con FEDERICO PEREIRO Cuarteto〜』だ。世界的バンドネオン奏者のフェデリコ・ペレイロ自身が率いる世界最高峰のクアルテートを率いて水のために再来日する。奇跡のコラボが実現するこの作品に挑む水と、水とは宝塚歌劇団時代から深い交流があり、本作にも出演する舞風りらが、タンゴへの熱い情熱、そして公演への思いを語った。

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——まずは、改めて、水さんがタンゴに魅せられたきっかけから教えてください!

水:宝塚では、ショーでタンゴを使う機会が多いので、タンゴをやりたいと思っている人は多いと思いますが、私もその一人で、機会があったらとは思っていたんです。趣味でやるにはハードルが高いイメージがあるでしょう? 私もそう思っていたので、なかなか機会に恵まれずにいたんですが、「アルジェンタンゴ」(2014年)に出演することになって、それに向けてレッスンを受けたのがきっかけでした。公演に向けて、10カ月くらい前からレッスンを始めたのですが、今回もパートナーを務めてくださるクリスティアン・ロペスさんと踊らせていただいて、とっても楽しかったんですよ。その後も、タンゴを踊る機会が不定期でしたがあったので、レッスンを続けているうちにその魅力にすっかりハマってしまいました。

——タンゴを踊っていて、どんなところに魅力を感じてらっしゃるんですか?

水:タンゴはペアの踊りです。ペアで踊っていて、タイミングが合ったときが最高なんです。リフトにしろ、足をかける動きにしろ、その楽しさはちょっと言葉では表現できないですね。逆に、合わなかったときの悔しさもすごく感じますけど(笑)。その心残りな感じはすごくあるよね?

舞風:わかります、ありますね(笑)。

水:観ている分にはわからないこともあると思います。「良かったよ」って言ってもらっても、「全然合わなかった…」っていうのはたくさんありますね(笑)。

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——それはやっぱり決まったパートナーと踊る方が良いということなんでしょうか?

水:私はそうだと思います。タイミングや歩幅もあるので、同じパートナーの方が踊りやすいですね。そういう意味では、私はずっとクリスティアンと踊らせていただいているのでとても恵まれていますね。

——クリスティアンさんの素晴らしさをどこに感じていますか?

水:とにかく何があっても、完璧に踊らせてくれることです。私が間違えようが、失敗しようが、ちゃんとゴールまでたどり着かせてくれるので、絶大な信頼を寄せています。クリスティアンは、“タンゴオタク”なんですよ(笑)。タンゴを愛してやまない人と踊るタンゴは最高ですね。

——やはり、そのようなクリスティアンさんと踊ることで、水さん自身もノッてくる?

水:うん、ノッてくるし、すごく安心します。女性を美しく見せることだけに徹している方なので、安心しきって頼っています。

——今回の公演はどのような公演内容になるのでしょうか?

水:1部がストーリー仕立てのショーになっていて、2部がコンサートです。1部ではまぁちゃんはサロンの歌手で出演してもらい、2部ではダンスのソロも踊ります。

——ということは、舞風さんもタンゴを踊られるんですね。

水:はい。彼女は今、振り付けをしてきたばかりなんですよ。

舞風:もうドキドキしっぱなしです(笑)。

水:去年の「Todos del Tango〜タンゴのすべて〜」でも踊ったよね? そのときが初めて?

舞風:はい、初めてでした。

水:初めてなのに上手で、驚いた。さすが、バレエができるだけあるなって。軸がちゃんととれてるなぁって。

舞風:いやいや。もう、全部、ぶら下がっただけでしたから(笑)。

——舞風さんは、今回、タンゴを踊られるのは2回目なんですね。

舞風:そうです、2回目です。私にとっては、今回も「挑戦」です。

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——レッスンが始まっているということでしたが、いかがですか?

舞風:水さんもおっしゃってましたが、タンゴはすごく魅力的な踊りだと思います。宝塚のときにも、タンゴの曲を使ったショーはすごく楽しくって、心が踊る、ワクワクするものでした。そういう楽しい踊りを昨年の「Todos del Tango〜タンゴのすべて〜」で、初めて男性の方とペアで踊らせていただいて、宝塚のときに踊っていたときとはまた違うものを感じました。宝塚には宝塚の良さがあるのですが、本物の男性と二人で踊るタンゴっていうのもまたすごく楽しい! もちろん、難しいことだらけで最初は本当にできなかったんですが、新しい世界を見させていただいたなと感じました。私も、タンゴを見る機会は何度も何度もあって、やってみたいなとはずっと思っていたんですが、なかなかやる機会がなかったんです。なので、昨年、その機会をいただけて、実現できたことはとても光栄なことですし、今回、またもう一度、水さんの主演作でご一緒させていただけるのが本当に嬉しいんです。お稽古は始まったばかりなので、まだまだ試行錯誤中ではありますが…。

——宝塚で踊るタンゴとはどんな違いを感じられていらっしゃいますか?

水:お相手の男性がアルゼンチンタンゴのプロなので、すごく上手に見せてくれると思います。そもそも、宝塚のタンゴとはダンスのスタイルが全然違うんですよ。

舞風:宝塚の場合は、女性と女性がペアを組んで踊るので、どこまでも美しく、きれいに見せようとした振り付けや踊りになっています。お相手が男性となると、腕力も全く違うので、違った見せ方ができるというのもあると思います。ステップももちろん違いますが、ダイナミックな構成もできるので、迫力がありますよね。それぞれ違った良さがあると思います。

水:女性側がエネルギーでぶつかっていっても男性ならば問題ないので。宝塚の男役だと、そんな勢いでこられても困るんですけどって(笑)。

舞風:(宝塚では)勢いあまってドーンっていっちゃったら、「ごめんなさい! 今日、ぶつかっちゃっいました」って(笑)。

水:それは相手が男性だとないよね(笑)。こっちがバーンっていっても「大丈夫!」って言ってくれるから、心強いよね。今回の公演に出演する宝塚OGは、まぁちゃん以外はみんな男役だったんですが、その元男役の私たちが体当たりしても微動だにしない強さがあるんで、踊りやすいですし、力強い踊りを見せられると思います。

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『Gran Tango NATSUKI MIZU Con FEDERICO PEREIRO Cuarteto〜』

出演:水夏希、フェデリコ・ペレイロ・クアルテート、クリスティアン・ロペス、ベルナルド・イズマエル、エルネスト・ステール、舞風りら、真波そら、天緒圭花、美翔かずき

特別ゲスト:安奈淳(3月28日)、姿月あさと(3月29日)、ヴィクトル・ディアス(3月29日)、剣幸(3月30日)

3月28日(木)〜30日(土)にイイノホールで上演。

後編~ https://ranran-entame.com/wp-ranranentame/dorama/60084.html

 

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