取材:記事/RanRanEntertainment
写真/オフィシャル
――Oguriさんとshojiさんの作品も拝見しましたが、ほんとうにそれぞれ違いますね。
kazuki:そうですね。ほんとに普段一緒にやっていますけど、一人でやりたいこととなるとそれぞれ違った特徴があるんだなと試写を見て思いました。
――shojiさんの作品、Oguriさんの作品はいかがですか?
kazuki:shoji君の作品は最後にサプライズ的にお母さんが出てくるのですが、そうしちゃう感じがshoji君だなって。
NOPPO:そうだね
kazuki:カッコイイだけで終わらせたくないっていうマインドが感じられますね。
NOPPO:(笑)
kazuki:俺もちょっと近いんですよ。『On my side』のカッコイイ側面だけをやるというのもできるんですけど、そこに悔しさを感じるというか、カッコイイ男だけを表現して終わるのがちょっと嫌で、ギャップを見せたいという思いがあり、shoji君も近い。だからすごく僕は理解できました。
NOPPO:お母さんが出た瞬間、ざわめいたよね。
kazuki:こうゆう事に合成の技術使うんだって(笑)
NOPPO:そんな手間をかけるんだと(笑)
kazuki:僕はどんどん場所が変わるし、NOPPOもいろんな背景を変え、Oguriは大自然の中でいろいろな撮り方して、shoji君は基本的に棚と棚の間だけでずっとカメラが動いてて、あれで2、3分持たせるって至難の業なんですよ。曲が何曲かミックスされているような一曲で、照明だったり雰囲気も変わるってわかった上であのシチュエーションだったのかなと。全然あの場所だけで成立してましたね。
―― 一方Oguriさんは外でしたが、いかがでしたか?
NOPPO:いやぁ、The Oguriだなというか、100%ダンスを見て!みたいな。景色すごくて、やっぱりOguriのダンスはあんまり演出もいらないんだろうなっていう作品でしたね。太陽の光さえあれば(笑)、もうなにも必要ないぐらいの。
――4人でのパフォーマンスも今2本、公開されていますね
kazuki:「HAZE」と「I’ll be there」ですね。
――この「HAZE」のコンセプトはどのように決めたのですか?
kazuki:この曲こそ、ミルバムのプロジェクトが動き出す前に曲自体は70%、80%ぐらいは完成していて、何か映像作品は最初撮ろうと思っていたんです。
kazuki:何かに使える映像、オリジナルの曲で、舞台のためとかではない映像を撮ろうという準備を、去年からしていたんです。自分の中で忘れられない相手との思い出、別れた後の話というイメージで。昔の恋の思い出とかって良し悪しが決められないというか、これは作詞して歌ってくださっている“ぷにぷに電気”さんとの話で生まれたものなんですが「HAZE」というのが靄という意味の、そういう思い出が霧の中に置いてあるイメージなんです。誰もが経験したことある、パフォーマンス的には単純に大人っぽい、すごく色気のあるダンスをシッキンでやろうというところから始まりました。それが、やっと9月に映像として出せて、ほぼ1年越しのダンス動画なんです。
――4人でやるときの振りつけはどのように決めていらしゃるのですか?
NOPPO:基本、じゃんけんで決めてますね。
kazuki:そうなんです。シッキン4人で作るときは、みんなで作るパートもありますし、それぞれ振り付けを作るパートもあります。じゃんけんで決めます。
――「HAZE」もそのように?
kazuki:そうです。サビは誰々、イントロは全員で作ろうとか。そういう感じでバランスよく。
――まだアルバムは制作途中なのですよね?(インタビュー時)
kazuki:そうですね。まだ2曲、これから撮るものがあります。
――アルバムを通してのメッセージは?
NOPPO:このアルバムのコンセプトは、いろいろなことにチャレンジするという大きいコンセプトのもとにやっていて、曲ごとに見せたい世界観は違っていて、カメレオンみたいにシッキンも変わりながら、セクシーだったり、かっこよかったり、楽しかったりを見せられるアルバムになっています。
――まだ制作途中でいらっしゃいますが、いかがですか?
NOPPO:ほんとに曲を作るとか、映像を作るって大変なんだなと、曲も一つ作るのに時間もかかるし、一人じゃできないものなんだなとすごく感じました。これが出来てきて、ここだけで終わってはいけないなと、改めてもっと形にできたらいいなとすごく感じました。
kazuki:そうですね。アルバムという形で自分たちの映像をいろいろな方に届けられるってすごいことだと思います。歌手の方がアルバムを作るときに全曲PVがあるって有り得ないじゃないですか。それを一つのアルバム分作って、この8月から毎月リリースされていった作品たちを一枚のディスクで見てもらえて、保存してもらえる。YouTubeに載せるだけじゃ、いつ消えるかわからないし、形としては遺らないので、このアルバムを保存してもらって、いつでも好きな時にエンタテイメントを、観てもらえる環境が作れるのがすごく嬉しいです。
――これからダンスをしたい方もこれをご覧になると思うのですが、お二人はいつもどのようなトレーニングをされているのでしょうか?
NOPPO:筋トレもしますし、一人で踊ったりとか、もちろんします。若い時は、四六時中踊っていたら、こうなったという感じです。簡単に聞こえるんですけど(笑)、四六時中踊るって大変です。
――普段の生活をどのようにされているのでしょうか?
NOPPO:いろいろなダンスを見ます。YouTubeとかで。変な名前も読めないようなヨーロッパのコンテンポラリーのダンスとか、ミュージカル、若い子たちのダンスとかいろいろなものを見て刺激をもらって、ちょっと真似してみたりとかしています。あとは筋トレを欠かさずやっています
kazuki:僕もそうですね。筋トレをしているんですけど、自分のダンスのために筋トレをしているという感覚ではなくて、男として(笑)。 2月ぐらいからはじめて筋肉がついてきたら、こう鍛えちゃうと動きにくいんだとか、こう鍛えるとパワー出るんだとか、今更なんですけど、ダンスする上でのトレーニングも意識しながらやるといいのかなと思っています。ただ、フルでリハーサルをしていると、体力的にも辛いです。ダンスが楽しいと思えるレベルで頑張りたい、っていう何かちょっと怠け者に聞こえるかもしれないですけど、自分のポリシーとして楽しくないことを一生懸命やることができないので。体を動かしたいから筋トレとかするし、見た目とかもかっこいい方がダンスもかっこ良く見えると思うんですよ。洋服や、世界中に転がっている画像とか、動画とかが好きなので、そういうのからアイディアが浮かんだらメモして、全然現実的ではないアイディアもいっぱいあるんですけど、とりあえずストックしています。それこそ見るアルバムのソロに何が出てくるか、踊ること以外のアイディアを蓄えることを意識して生活しています。
――さきほどkazukiさんはショーン・エバリストさんに影響されたとおっしゃっていましたがNOPPOさんにもそういった影響を受けたダンサーはいますか?
NOPPO:僕もほんとにショーン・エバリストにはすごく影響されましたね。自分のダンスが、変わりましたね。
――今後やりたいことは?
NOPPO:ほんとにいろんな方にダンスって楽しいんだなと思って頂きたいです。これをやったら終わりというのはシットキングスには無く、こうやってアルバムを作らせてもらって、公演をやらせてもらったり、全然踊らないトークショーや、台詞だけに合わせて表現したりとか、自粛期間中にズームでパフォーマンスをしてみたりとか、そういう世の中の状況に合わせて、可能性を見せていけたらと思っています。
――kazukiさんは?
コロナの自粛で、映像のプロジェクトも本格的に動きだしてきました。オンラインの生配信をやってきましたが、今度11月21日に久しぶりにお客様をいれて、「NAMA!HO!SHOW!!~ON&OFF~」という生配信、映像作品を観ながら、トークショー的なことをやろうと準備しているんです。ここ半年の自粛で、あまり人前に立てなかった経験を生かしながら、ライブができるようになった時の強みにしていきたいです。この映像を観たから生のシットキングスのパフォーマンスを見たいと思ってもらえるようにしたいです。今後もライブだったり、舞台だったり、トークショーだったり、いろいろなエンタテインメントをこれからもやっていきたいなと思います。
――BSフジの『東京03in UNDERDOGS –今日は負けたけど、明日は絶対勝つ– 』を拝見しました。台詞に合わせてのダンスでしたが、現場では音は流しているんですか?
kazuki:あれは録音を事前にしたものを流して、それを音源として踊っています。
NOPPO:そのまま声を流しています。
kazuki:それこそ自粛中に生まれたものなんです。Zoom会議で4人の枠を使ってダンスでzoom会議をするという映像を出していたんです。それをいろいろなバージョンをやらせてもらっています。
NOPPO:あれはもうカウントとかじゃないので
kazuki:リズムがないので、声の呼吸とかそういうのを感覚で覚えて
NOPPO:ほんとに感覚でいくしかない
kazuki:一回覚えてしまうとダンサーの不思議なのか、体がそのタイミングで動いてくれるんです。
――ホントにすごかったです。それでは、最後にファンの皆さまにメッセージをお願いいたします。
NOPPO:今年はこんな時期ですが、もちろん僕らも試行錯誤しながら、いろいろなものをファンの方に見せたいと思っています。ファンの方も、すごくコメントをしてくださったり、SNSで盛り上がってくださったり、こういう状況でいろいろと変わっていってるのは、すごく感じています。今は我慢の時とか、危ない、三密とか、そういう中でエンタテインメントは止めちゃうといけないと思っていて、僕らは止まらないので、離れていてもついてきてください。
kazuki:この自粛期間もいろいろやっていたように、シットキングスって、何かしらの形で皆さんにエンタテインメントを届けることができることがわかりました。これからどんな世界になっても、きっとその時に合った形で楽しんでもらえるような作品を、ずっと作り続ける使命感にかられています。また何かが起こったとしてもその時に順応して対応できる4人とチームなので、応援宜しくお願いいたします。
――ありがとうございました。
通常版
見るダンス映像アルバム「FLYING FIRST PENGUIN」2021年1月27日発売
特設ページ https://shitkingz.jp/news/flyingfirstpenguin/
映像作品公開中
オフィシャルYouTubeチャンネル「s**t kingz」
https://www.youtube.com/channel/UCV5eVZQBdEGVoNCfmo6nveg
「s**t kingz 『NAMA!HO!SHOW!!』を一緒に観まSHOW!!」
開催日:2020年11月21日(土) 会場:LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
公演詳細ページ:https://shitkingz.jp/shows/namahoshowmimashow/
インタビュー前編~ https://ranran-entame.com/wp-ranranentame/music/70736.html
(文:高橋美帆/写真:篭原和也)