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2024年7月10日 18:00

【前編】鈴木勝吾&平野良インタビュー シリーズを通して互いを知り「より深まった」 ミュージカル『憂国のモリアーティ』初のコンサートは「お客さまと一緒に楽しむ時間」に

 

平野良  鈴木勝吾

 

ミュージカル『憂国のモリアーティ』シリーズが5周年を迎えることを記念して開催される、ミュージカル『憂国のモリアーティ』コンサートが7月11日(木)に開幕する。2019年5月にスタートした本シリーズは、ピアノとヴァイオリンの生演奏を交えたライブエンターテインメントならではの作品で、2023年8~9月には第5弾公演となる「Op.5 -最後の事件-」が上演され、犯罪卿ジェームズ・モリアーティと名探偵ホームズの宿命の戦いに一つの結末を迎えた。シリーズを通してウィリアム・ジェームズ・モリアーティを演じる鈴木勝吾と、シャーロック・ホームズを演じる平野良にこれまでの思い出、そしてコンサートへの意気込みを聞いた。

――第1弾の公演から5年、初めてのコンサートが開催されます。コンサートに向けての思いをまずお聞かせください。

鈴木:このコンサートは単独のものなので、5年の想いを汲んでというのもどうかなとは思いますが、ただ、5年間、みんなと積み上げてきた、ミュージカル本編とはまた違う本人同士の物語でもあるのかなと思います。あまり背負い過ぎず、僕たちを支えてくださったお客さまと一緒に楽しむ時間にしたいです。

平野:勝吾くんが言うように、今回は今回なので、集大成としてこれをやるということではないのかなとは思います。今までと形態も変わりますから。ピアノとヴァイオリンだけだった編成に、パーカッションとギターも入るので、楽曲の深まり方も変わると思いますし、これまでにないポップさやエレガントさも出てくると思うので、お客さまと一緒に楽しめたらと思います。

――コンサートはどのような内容になるのでしょうか?

平野:これまでのシリーズの楽曲が満遍なくお聞かせできると思います。日替わりゲスト曲やお楽しみコーナーもあるので、きっと楽しんでいただけるんじゃないかなと。

鈴木:当然、物語の中で歌われてきた楽曲なのですが、今回は1つの独立した楽曲として聴いていただけると思います。(キャラクターの)扮装もしないですし、新しいバンドも入るので、リハーサルをしていても「これは楽しい」と思うことがたくさんあると思うんです。ミュージカルで歌うのとはまた違って自由に歌ってもいいので、そうした楽しい気持ちがお客さまにも伝播したらいいなという思いがあります。僕たちも芝居とはまた違って、肩の力を抜いて歌うので、そうした姿を観て楽しんでいただけたらと思います。

―これまでシリーズを重ねてきて、ミュージカル『憂国のモリアーティ』(以下、モリミュ)の楽曲ならではの魅力や難しさはどう感じていましたか?

鈴木:音符が多いから難しい。

平野:そうだね。あとは、拍が独特だよね。グランドミュージカルでも、大抵は1回観れば口ずさめる曲もあるものだけど、モリミュは無理(笑)。

鈴木:無理だね(笑)。

平野:きっと音大出身の方しか、1回で口ずさめないと思う。その時点で難解だし、普段、聞き馴染みのあるミュージカルの歌と違うというのは、僕たちもお客さんも如実に分かっていることだよね。

鈴木:それはもう(音楽の)ただすけさんのこだわりとしか言いようがない。

平野:変態性というかね(笑)。

鈴木:(ただすけさんは)色々な意味で仕事に対しても音楽に対しても“清潔感”があって、シャーロックのようにこじらせているところも多分にある(笑)。そんなただすけさんが作ってくれた音楽ということが、モリミュの音楽の魅力になっているのだと思います。

―では、ミュージカル『憂国のモリアーティ』という作品自体の面白さや素晴らしさをどんなところに感じていらっしゃいますか?

鈴木:音楽はもちろんですが、みんながすごかったんだと思います。僕たちはたまたま主演という立場ですが、俳優陣は主演をはれる人ばかりが集まっています。スタッフの人たちも皆さん、すごくこだわったものを持ってきてくれる。それぞれの人の凄さが作品になっていると思います。みんなちょっとずつ変わっているし、こだわりを持っている一方で、真面目さがある。そんな素晴らしい人たちがいい感じに手を取り合えた作品なんじゃないかなと思っています。

平野:まさにそうですよね。やっぱり人柄です。裏方も含めて、それまでにやってきた芝居や仕事に対するスタンス、技術、情熱をしっかり全員が持ち寄って、しかもそれをうまくこの作品に踏襲するという大人な面も持ち合わせていた。どうすればこの作品が良くなるのか、真摯に向き合っていたというのが強みだと思います。それから、『憂国のモリアーティ』という漫画原作があってこその物語です。ただ、特にアルバートなどは、原作ではあまり描かれなかった背景や心境を歌で吐露するシーンも(ミュージカルに)あるんですよ。このシリーズは、原作側が監修として入ってくださっているので、その歌にGOが出るということはそれが一つの答えなのだと思います。そういう意味でも、原作をなぞるだけでなく、原作をより深めるメディアミックスとして、すごくハマったのではないかなと。セリフではなく、歌で表現できるというミュージカルの強みもあったと思います。

鈴木:ウィリアムモリアーティ陣営は本心を言わない人間たちばかりだから。それを良くんがおっしゃって言っているように、原作側のチェックがあった上で、色々いろいろな解釈をみんなで揉みながら提示できたことが、お客さまに楽しんでいただけたひとつのポイントだったのだと思います。

―これまでシリーズを通して、モリアーティ陣営とホームズ陣営に分かれてお稽古を進めることが多かったと思いますが、それぞれのチームはどんな雰囲気でしたか?

平野:モリアーティ陣営は、Op.1から比べて変わった感じがある?

鈴木:みんながめちゃくちゃ仲良くなったし、みんながめちゃくちゃ大人になった。

平野:あはは(笑)。

鈴木:すごくくさい言い方をすると、みんながみんなの良いところを認められる人間になったというのかな。それぞれは変わっていないし、どれが良い悪いでもないけれど、きっとお互いにそう感じていると思う。だからこそ、安心して寄りかかれるし、安心して助けられる。助けて助けられて、できないことができたら「よかったね」とみんなで喜んで。カンパニーだからということではなく、信頼で繋がっている。だから、実際の現場では(役柄とは違って)全然孤独じゃなかった(笑)。でも、きっとウィリアムも僕と同じで孤独じゃなかったんだと思います。ウィリアムがあそこまでやれたのは、この陣営がいて、かつシャーロックという理解者がいるという確信が自分の中にあったからで、そう考えると彼は孤独じゃなかったんだろうなと。

―ホームズ陣営はいかがですか?

平野:座組の中でも年齢が高いメンバーが集まっているのがホームズ陣営ですが、だからこそサバサバしていたように思います。過度にコミュニケーションを取ることもなく、でも稽古中はずっと楽しい思い出ばかり。それは、ジョン役のケンケン(鎌苅健太)さんやしゅんりー(髙木俊)さんがいたから。特にシリーズ前半は、シャーロックは周りに合わせず、独自性を強調するキャラクターだったので、まず僕が好き勝手にやって、それをみんなが見守ってくれているというスタンスの稽古場だったので、すごく助けられましたね。「良がこういう芝居をするなら、こうやった方がいいかな」と、言葉に出さずとも合わせてくれる呼吸があったので。そして、そこに違和感なく、闘志を持って、完璧にこなす(ハドソン役の七木)奏音ちゃんもいた。奏音ちゃんも「言われたことだけやります」ではなく、虎視眈々と狙っているんですよ。稽古初日に完璧に作り込んでくるだけじゃなく、周りの芝居を見て「まだいける」と試行錯誤して、先輩たちにも芝居をよくするために自分の意見をしっかり伝えていて、どれだけすごい女優になるんだろうと末恐ろしさを感じるほどでしたね。全員がそうした想いがあったから、和気あいあいとしながらもダラダラせずに稽古ができていたと感じます。

ミュージカル『憂国のモリアーティ』コンサート
公演期間:2024年7月11日(木)~15日(月・祝)
会場:シアターH (東京都品川区勝島1丁目6番29号)
https://theater-h.jp/

原作:構成/竹内良輔 漫画/三好 輝
『憂国のモリアーティ』(集英社「ジャンプSQ.」連載)
構成・演出:西森英行 音楽監督:ただすけ/
出演:
鈴木勝吾 平野良/久保田秀敏 山本一慶 井澤勇貴 長江崚行/鎌苅健太/髙木俊/
熊田愛里 柴野瞭 高間淳平 永咲友梨
Piano:ただすけ Violin:林周雅 Guitar:伊藤ハルトシ 野口亮(7月14日のみ)
Percussion:notch
ゲスト:
7月11日(木)14:00/18:30:藤田玲 川原一馬
7月12日(金)14:00/18:30:七木奏音 大湖せしる
7月13日(土)14:00/18:30:大湖せしる 根本正勝
7月14日(日)12:30/17:00:七木奏音 山内優花
7月15日(月・祝)12:00:赤澤遼太郎 小南光司

動画配信サービスDMM TVにてライブ配信決定!
<配信公演>
2024年7月12日(金)14:00/18:30【スイッチング映像】ゲスト:七木奏音、大湖せしる
2024年7月15日(月・祝)12:00【スイッチング映像】ゲスト:赤澤遼太郎、小南光司
2024年7月15日(月・祝) 17:00(千秋楽)【スイッチング映像】
販売・配信ページ:https://www.dmm.com/digital/stage/-/theater/=/name=moriarty_concert/
販売価格:各3,700円(税込)
ライブ配信を見逃したお客様も後日視聴できる見逃し配信に加え、アーカイブ配信も実施します。
配信に関するお問い合わせ
DMMサポートセンター:https://support.dmm.com/
海外アーカイブ配信実施決定!
配信サイト:ローチケ LIVE STREAMING
販売・配信ページ:2024年7月27日(土)12:00(JST)公開予定
配信公演:2024年7月15日(月・祝)17:00(大千秋楽)【スイッチング映像】
販売価格:JP¥3,700 ※別途手数料が発生いたします。
詳しくは:ミュージカル『憂国のモリアーティ』コンサート 公式サイト
https://www.marv.jp/special/moriarty/index.html

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