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2017年4月11日 11:51

関ジャニ横山知らなかった魅力が開花!手塚治虫幻の傑作「上を下へのジレッタ」製作発表

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

手塚治虫「幻の傑作」を舞台化というだけでもそそられるが、個性派俳優が集結した舞台となれば否が応でも期待が高まる。妄想歌謡劇「上を下へのジレッタ」の制作発表が10日、東京都内で行われ、主演の横山裕(関ジャニ∞)、中川翔子、浜野謙太、本仮屋ユイカ、竹中直人、小林タカ鹿、玉置孝匡、馬場徹に加え、脚本・演出の倉持裕が顔を揃えた。

180A2068s上段左から:小林、馬場、竹中、玉置、下段左から:倉持、中川、浜野、本仮屋

 

舞台は1860年代、高度経済成長期の日本。己の欲にまみれたTVディレクター・門前市郎(横山裕)が、空腹になると絶世の美女に変身する歌手晴美なぎさ(中川翔子)、チエの同郷の恋人でジレッタ(一種のヴァーチャルリアリティー)という特殊能力を持つ漫画家の山辺音彦(浜野謙太)など、周囲の人間を巧みに操り、のし上ろうとする物語である。奇想天外なストーリーだけに、どのように舞台化するのか興味津々というところだが、演出を手掛ける倉本によると「仕掛けはまだ明かせない」が、「ハイスピード・ハイテンションで漫画をめくるように展開していく芝居」だということで、舞台の幕が上がるのがとにかく楽しみだ。

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今回横山が演じる門前市郎は、野心に満ち溢れた自信家、その上エゴイストと、傍で見ている分には面白いが、身近にいたら迷惑この上ない人物だ。ただ、倉持が語ったように「いかにも高度経済成長期のバイタリティーに溢れ、類稀な行動力がカッコイイ」と誰しもを惹き付ける魅力的な面も持つ。そんな強烈なダークヒーローに挑む横山は、「かっこいい門前を見てもらえるように頑張っているところ」と意気込みを語りつつ、稽古が始まって一週間あまり、主演を務めるプレッシャーからか「必ず舞台上で失敗している夢を見る」と告白。会見当日もほんの少し赤い目をしていたが、セリフが出てこないという夢にうなされて朝5時半に起き、台本読んで安心してまた眠ったのだという。心配顔の本人だが、倉本は「(成長が)目に見えてすごいです。人一倍練習量も多いし、先行して歌の稽古もやってくれて」と太鼓判。本仮屋も「一回も台本を持って立ち稽古場をやらない」「毎日膨大なセリフどうしているんだろうと思うぐらいタフ」、と周りからは絶賛の嵐だ。自身とかけ離れた門前というキャラクターを演じるに当たって参考になる人はいるかという記者からの問いには「野心家でパッと出てきたのは、うちのメンバーの村上(信五)ですかね。お金好きですからね~彼。まぁ、参考にはしていないですけど」と会場を沸かすリップサービスも忘れなかった。

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横山といえば、関ジャニ∞の中でもトーク担当として、芸人にも引けをとらない抜群のお笑いのセンスと頭の回転の速さで定評があるが、今回の会見では浜野謙太、竹中直人、中川翔子と話術が巧みなメンバーが顔を揃えているとあって、会場は笑いっぱなし。「僕と倉持監督は同じ駅に住んでいて」と浜野が言うと、竹中がすかさず「駅に住んでるんだ?」とつっこみ「駅には住んでいません。うるさいなっ(笑)」と会場が大爆笑する場面もあった。横山と浜野も、今回初共演だというのに既に意気投合。実は同じ年の二人だが、横山は「僕は若干下に見てますけどね」とは言いつつ「一度みんなでご飯食べに行く機会があったんですけど、僕は『行くぞー』とは言えないですよ。そこはハマケンに『ちょっとみんな誘ってくれへん?』。俺よう言わへんから」と浜野を頼りにしている様子。「本当にやらせるよね。何で?」と笑いながら受け、二人の仲の良さが伝わってきた。

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漫画好きの中川にとっては夢の舞台。「漫画原作の作品を演じられて念願が叶った。しかも手塚治虫先生の原作。プレッシャーと光栄さを感じています」と語り、メタモルフォーゼする自身の役柄について「すっごい不細工です。みんなが笑うんですよね。この姿で登場すると」と会場を沸かした。横山については「(役柄と同じ)人柄とカリスマ性をもっているので『ボス、ついていきます』という感じ。華やかで明るくて関西弁でずっとしゃべってる人なんだろうなって思っていたら、もう本当に観音様のような。横山大明神って呼んでます」としょこたん節を炸裂させ、「どういうことや」と横山に突っ込まれていた。

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妄想歌謡劇とタイトルについている今回の舞台。歌と踊りのハードな稽古が連日繰り広げられているという。竹中は「稽古場はもう大変。若い人ばっかりで。自分は年寄りだなって思います。踊りのシーンが少ないといいな、って。とても勉強になって、ドキドキして毎日楽しいです」。ジャニーズ事務所所属の横山にとっては余裕の稽古と思いきや「今回歌が盛りだくさんなので僕も初めてボイトレみたいなことをやらせていただいて。歌って踊るってこんなに難しかったっけ?関ジャニってそういうのあんまりやってこなかったグループなんで。難しいんすよ。曲がお洒落な分。いやー大変やなと思いながらやっている」と意外なコメント。しかしミュージシャンである浜野から「(横山の)歌いいですよ。びっくりすると思う。低音が凄くて」と絶賛されると、横山は「低音がいいなんて言われたことなかった。今回みんなに言っていただいてありがたい」と自身の知らなかった新たな魅力に気づいた様子。

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今はこの舞台に集中していて、他のことは考えられないという横山。最後に「こんなにも歌ありの演劇も初めて。宮川さんの音楽も素敵でそこに倉持さんの世界観が入ってきて、バラエティーに富んだ出演者のみなさんもいるし、それぞれ畑が違うので、それがいい化学反応で毎日が刺激的。自信をもってお勧めできる作品。みなさんが見たことない世界にみなさんを誘えるんじゃないかな。まさにジレッタの世界へみなさんを連れていきたいなと思いますので楽しみにしてください」と座長らしく締めくくった。

舞台は5月7日~6月4日まで都内、Bunkamuraシアターコクーンで、6月10日~19日まで大阪、森ノ宮ピロティホールで上演。好評につき416日(日)より立見前売り券(中2階・2階)がチケットぴあにて販売される。※発売初日に限り、1回の受付で1枚までの枚数制限あり

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