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2017年10月27日 12:18

東京国際映画祭プレゼンツ「歌舞伎座スペシャルナイト」市川海老蔵の『男伊達花廓』披露

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

東京国際映画祭の目玉企画として今年で4年目を迎える「歌舞伎座スペシャルナイト」が1026日に開催された。当日のプログラムは1953年公開の映画『地獄門』上映および市川海老蔵による舞踊『男伊達花廓(おとこだてはなのよしわら)』の二本立てという豪華なもの。

開演に先立ち、海老蔵が歌舞伎座玄関にてマスコミに対し、演目の『男伊達花廓』の見どころなどのトークを実施した。

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まず、「『男伊達花廓』は、御所五郎蔵をイメージして創った舞踊で、オトコの粋と立ち回りを中心に、オトコの色気を表現するという舞踊仕立ての演目になっています」と紹介した。

海外の方がエンジョイするポイントは?の質問には「海外の演劇を拝見するときは、意味が分からなくても通じるものがある。同じように、歌舞伎は所作仕立てなので、オペラ、バレエと同じようにカタチできまっているものがございます。そういったものを堪能していただきたい。また、日本独特の音楽、長唄やお囃子が演奏されています。その演奏と江戸時代の吉原の風情を雰囲気として味わっていただければと思います」と、非常に分かりやすく説明。そして最後に、「歌舞伎は、とっぴおしのないことがあるわけでないので、今できる私の全てを注いで、懸命に演じることのみを考えて舞台に立ちたい」と結んだ。

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フォトセッションには、コーヒーのCMでもお馴染みの米俳優トミー・リー・ジョーンズ(本映画祭コンペティション部門審査委員長)が参加し、海老蔵とのツー・ショットが実現した。

映画『地獄門』は前述のとおり1953年に公開された、制作した大映にとって初の総天然色映画で、平家物語、源平盛衰記などを題材にした菊池寛の戯曲『袈裟の良人』を原作としている。当時海外でも評価され、第7回カンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)、また第27回アカデミー賞でも名誉賞などを受賞した。今回、4Kデジタル修復版で上映され、50年以上前の映像ながら主演の長谷川一夫、共演の京マチ子、山形勲など往年の名優による名演技が素晴らしく輝いていた。

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休憩をはさんで、『男伊達花廓』が演じられた。吉原の町並みそして中央には桜の木、そして長唄・お囃子の演奏者が並ぶなか、禿の踊り。そして満を持して花道から海老蔵委が登場。客席から「成田屋!」という声が飛ぶ。立ち回りでは得意の「にらみ」を連発して万雷の拍手を浴びていた。

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