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2017年11月2日 09:35

第30回東京国際映画祭 「Japan Now 銀幕のミューズたち」宮﨑あおい登壇し抱負を語る!

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

30回東京国際映画祭の「Japan Now 銀幕のミューズたち」部門で、『怒り』が111日(水)に上映され、本作に出演した宮崎あおい、そして李相白監督が登壇した。

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『怒り』は、吉田修一の同名小説を2016年に映画化、渡辺謙、森山未來、妻夫木聡、松山ケンイチ、綾野剛など日本映画界を代表するオールスターキャストが出演している。ある夫婦が惨殺された現場に「怒」の血文字を残して未解決となった事件から1年後。犯人は「山神一也」という人物だと判明するものの、整形手術をして逃亡を続けている。疑わしいとされるのは3人の男で、千葉県・房総の田代哲也、沖縄の離島にいる田中信吾、そして、東京都内の大西直人の3人の男。ストーリーは千葉編、東京編、沖縄編に分かれており、主人公は特定されない。宮﨑あおいは千葉編に出演し、田代(松山ケンイチ)の恋人役愛子を演じている。愛子は田代に疑問を抱き警察に通報してしまうが別人と判明し、田代は愛子のところへ戻るような描写で終わる。

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宮﨑は「皆さんの思っていること、聞いてみたいことに、答えられる時間になればいいなと思います」と笑顔で挨拶し、李監督も「昨年も『怒り』が取り上げられ、森山未來君とトークして、殺伐としていた気がする。今年は花があっていいと思います」と上機嫌に挨拶をした。

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会場からは積極的な質問が相次ぎ、予定の30分はあっという間であった。今回のQAでは今後の抱負、役作りで苦労した話など非常に興味深く聞くことができた。以下はQAの抜粋。

Q:自分は宮﨑さんのファンで、愛子という役には特別な思い入れがある。宮﨑さんが、愛子を演じる前と後では変わったことはありますか?

宮﨑:愛子ちゃんの出会いより、むしろ監督との出会い、お父ちゃん(渡辺謙)との出会いの方が大きいと思っています。渡辺謙さんの存在感を感じた現場での2週間、監督との話し合いの記憶が大きな財産になっていると思います。

Q:この映画撮影時は宮﨑さんがちょうど大台(30歳)になるかならないくらい。30代の宮﨑あおいに期待することは?

宮﨑:今年32歳になるんですけど、後先を考えるタイプでない。最近は、新しいことにどんどんチャレンジしていけたらいいなと思ってます。仕事の部分も、今までやったことのないことに出会っていきたいと思います。

監督:10代、20代である程度やられてきた中で、やったことのないものって何だろう?これから如実に強くなってくる年代(30代)じゃないですかね。楽しみです。

Q:私は宮﨑さんの笑っているシーンが好き。今回は泣いている演技。どちらが難しいか?

宮﨑:人を笑わせる演技が一番難しいと思っています。以前漫才師の役をやらせていただき、なんて難しいことなんだろうと思いました。今回は愛子ちゃんの“慟哭”とあったんですけど、田代さんが犯人じゃないって分かったあとのシーンで。あのシーンではカメラが回りながら、監督に声を掛けられて『もっと』とか『まだまだ!』と言われながら、泣き叫んで。あれは忘れられない経験です。

Q:ご自身が愛子ちゃんにピタっとはまった瞬間は?

宮﨑:私は全て愛子ちゃんとは違う人間だと思っていたので、分らなすぎてずっと悩んでいました。リハーサルをしても、何をつかめるという実感がなくて。でも、お花の髪飾りを衣装合わせでメイクさんが持ってきてくださったとき、『あっ!こういうことなのかな』と。でも最後までつかめるのか、自分でもよく分らなかったです。

監督:一番繋がっていてほしいところが、ボクが勝手に繋がっていると思い込んでお願いしました。多分、ご本人が自覚していないからいいことなのかな。問題は、本人が逃げないということが大事なんで、千葉から出られないよう、皆で工夫しました(笑)。

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Q:サンダルを引きずっているシーンなど宮﨑さんが意識されたことは?

宮﨑:意識したことは一切ないです。用意されたサンダルを履いて、用意されたピンクのジャージを着て、花飾りをつけると、自然ああなったんでしょうね。周りの人の作ってくださった環境が、自然に愛子ちゃんを作ってもらったんでしょう。

監督:サンダルに高性能マイクロチップが埋め込まれていて・・(冗談)。ああいうサンダルを履くとああいう歩き方になるんです。スタッフが事前に検証するんです。

 

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