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2018年2月11日 07:00

佐藤健『8年越しの花嫁』大ヒット御礼舞台挨拶で起こした800分の1の奇跡

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

「佐藤健さん」―-若手俳優のインタビューで目標とする俳優の名としてこの名前が挙がるのを幾度聞いたことだろう。「佐藤健が出演?ならその作品は間違いないな」そんな風に言われる佐藤健主演映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』がまたしても大ヒット。2月7日(水)には東京・有楽町「丸の内ピカデリー」にて大ヒット御礼舞台挨拶&サプライズバレンタインイベントが行われ、主演の佐藤が登壇した。

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「幸せと~は 星が降る夜と~眩しい朝が~」耳馴染みの良いあの曲――back numberの「瞬き」が流れると同時に映画館の後ろのドアが開き、オーラをまとった佐藤が現れた。その瞬間、詰めかけたファンの大歓声で会場が揺れた。

興行収入26億円超え、観客層動員数は210万人を突破しロングランを続けている『8年越しの花嫁 奇跡の実話』。「公開してこんなに時間が経った今、またこうして舞台挨拶ができることをすごく嬉しく思っております。本当にファンの皆様の応援のおかげです」と舞台に立った佐藤は冒頭で挨拶。「今日はそんな感謝の気持ち込めて少しでも恩返し出来たらなと思っています。さっきもいつもよりゆっくり歩きました」と客席を握手やタッチをしてファンとふれあいながら登場してきた佐藤のこの一言にファンは大喜び。会場から大きな笑い声と拍手が起こった。

今回の作品で佐藤は「第41回日本アカデミー賞」に優秀主演男優賞を受賞。共演の土屋太鳳も優秀主演女優賞に、薬師丸ひろ子が優秀助演女優賞、作曲家でピアニストの村松崇継氏が優秀音楽賞を受賞している。そのためファンから「おめでとう」という声がかかったという。「そういう舞台挨拶は初めてで新しかったですね。嬉しかったです。ちょっと感動しちゃいました」と柔らかいトーンと優しいまなざしを観客席に向け、客席からは再度大きな拍手が起こった。

岡山県に住む実在のカップルに起きた実際の奇跡を映画化したこの作品。佐藤はこの作品のモデルとなった中原夫妻のドキュメンタリーを観たときに「なんて素敵な物語なんだろう」と思い、この作品は大ヒットしなければいけないと感じたと話す。

「役者の力っていうのはものすごくちっぽけなものだと思っていて、どんな作品に出会えるか、どんな役と出会えるか、監督を含めどんなクリエイターの皆さんと一緒に仕事ができるかで、僕たちは活かされもするし、その逆もしかりだと思ってます。今回の受賞においては『完全に瀬々敬久監督のおかげだな』と、これを謙遜じゃなくて思ってます」と受賞について話す佐藤。しかし冒頭で書いたように、多くの若手から目標とされる佐藤。数々のヒット作に出演し「佐藤健が主演している映画なら間違いない」と思わせるその才能こそ、良い作品を引寄せ、素晴らしい監督やクリエイターとの出会いを生み出しているのだろう。優秀主演女優賞を獲得した土屋について佐藤が「土屋さんに関しては賞を取っても何も驚かないような力を持っている女優さんだと思っていたので、あとは出会いさえあればこうした賞をもらえるような素敵なことが起きるんだろうなとずっと思っていたので今回はまさにそういう役に出会ったなぁという思いですね」と語ったが、その言葉はそのまま佐藤にこそ当てはまるだろう。そしてありあまる才能を持ちながら、本気で「謙遜ではなく」と言っているその謙虚さがファンを、クリエイターを、人を、惹きつけてやまないにちがいない。

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今回の舞台挨拶では、ファンの方に恩返しをしたいという佐藤の想いを受けて、檀上には巨大なハート型のチョコレートが登場。バレンタインを翌週に控えたこの日、佐藤の人生初めてだという「逆チョコ」をファンに贈ることとなった。ホワイトチョコレートの搾り口を持って真剣な表情で「ありがとう たける」とメッセージを書き込む佐藤。書き終わった後、息切れするなどあまりの真剣さに固唾をのんで見守る会場。お客様を待たせてはいけないというプレッシャーがあったらしく、「お待たせしました」と息を切らせながら謝罪をする佐藤にファンは感激。さらに会場にいる観客の中から抽選で1名にチョコレートを手渡しで送るというサプライズ演出もあった。800分の1の確率で、偶然にも当日が誕生日だという女性に当たるという「奇跡」も起こし、「お誕生日おめでとうございます。ハッピーバレンタイン♡」と佐藤にささやかれ舞い上がった当選者は「人生で一番嬉しい誕生日です」と興奮気味に語った。そんな佐藤。学生時代はさぞかしモテモテのバレンタインデーを過ごしてきただろうと誰もが想像するところだが、なんと理想のバレンタインシチュエーションを聞かれると「げた箱ですね。甘酸っぱい学生ライフを送ってこなかったので、憧れですね一番」と告白。司会のTBSの笹川友里アナウンサーから下駄箱開けたらチョコがなだれ落ちてくるイメージと言われると「何も分かってないですね僕のこと。誰にも存在を知られてなかったんですよ。暗いヤツで。授業中寝てるし、休み時間は席から動かない。幽霊部員的な存在でした」と意外なエピソードを披露。だが、モテすぎただけの人生ではなかったところが、演技の幅、そして人への思いやりに繋がっているのかもしれない。

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そしてファンからの恋愛相談に佐藤が答えるスペシャルコーナーでは、この映画のように、何があっても待ち続けてくれるような相手と出会うにはどうしたらいいか?という質問を受け、「私が聞きたいくらいですけどね」と笑いをはさみつつ、「『こう言う素敵な旦那さんどこかにいないかな』ってよく聞くんですけど、(実話の)尚志さんも、誰でも待てるわけではないんです。麻衣さんが好きだったから、麻衣さんのことは待てたんです。出会いって自分でコントロールできるものではないから、そういう出会いがあった時に、自分がその彼氏にとって何年でも待ってもらえるような存在になることが大切。日々、自分を大切に生きていくことしかできないんじゃないかと思います」と人間力を感じさせるアドバイスに会場が感動。

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舞台挨拶を終え、ファンに向かって最後の最後まで手を振り、最後は深々としたお辞儀をして会場を後にした佐藤。人に対する尊敬の念を常に持ち、自分を磨いている佐藤だからこそ、『8年越しの花嫁』という素晴らしい作品に出会えたにちがいない。アカデミー賞受賞は彼のこれまでの努力の証ともいえるかもしれない。

『8年越しの花嫁 奇跡の実話』 絶賛上映中!
公式サイト:8nengoshi.jp

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