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2018年3月23日 20:21

山田洋次監督 「監督として本当に幸せなことでした」 映画『妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII』

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

映画『妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII』の完成披露試写会が3月22日(木)、都内にて行われ、舞台挨拶にメガホンを取った山田洋次監督とキャストの橋爪功、吉行和子、西村和彦、夏川結衣、妻夫木聡、蒼井優、林家正蔵が登壇した。キャスト陣はタイトルにちなんで客席に薔薇の花を配りながら登場して会場を沸かせた。

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本作は、『家族はつらいよ』シリーズの第3弾。今作では、西村扮する平田幸之助の妻・史枝(夏川)が日々の生活に不満を爆発させ、家出することで繰り広げられる騒動が描かれる。

山田監督は、「(キャスト陣を眺めながら)このメンバーと仕事するのは『東京家族』も含めると4回目。何度も同じカップル(を演じた役者)と仕事ができて、だんだん素敵なアンサンブルが生まれてくるさまを見られるのは、監督として本当に幸せなことでした」と笑顔で挨拶。

平田周造役の橋爪は「今回は家族のチームワークができていたので、楽というか楽しかったです。同じ人たちと組むのはホントにいいもんだなぁって」と撮影を振り返った。クランクアップ以来、久々の対面に他のキャスト陣も大喜び。平田家の長女・成子(中嶋朋子)の婿・金井泰造役を務めた正蔵が「この作品とかけまして、お刺身の盛り付けと解く。その心は、どちらも“ツマ”の大切さがよくわかります」となぞかけを披露すると、客席から大きな拍手が起こった。

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今作のテーマは”主婦への讃歌”だと明かした山田監督は、「今の日本における女性差別を念頭に置いて作りました」と話す。そこで、主婦がテーマの本作ということで、夫として普段の家事への貢献度を聞かれた男性陣。橋爪は「しませんよ」とバッサリ。長男・幸之助役の西村は「掃除と簡単な食事は自分で作ります」。次男・庄太役の妻夫木は「掃除は結構、任せちゃったりしていますけど、料理を作ったり、皿を洗ったりはしています」。

本シリーズでは噺家の笑福亭鶴瓶が毎回違った役で参加している(今回はタクシー運転手の役)。今作では立川志らくも出演。志らくと共演した正蔵は、「普段は辛口なコメントを言ってるけど、目がすごくかわいい。例えるなら、ペットショップで売れ残ったプードルみたいな目をしてる。それ以来、噺家として大好きになりました。愛しています」とコメントして周りを笑わせた。

最後に山田監督は「最近の日本の映画は、出演者の平均年齢が低くなっているようですが、この映画は幅広い世代の役者が幅広い世代を演じています。いろんな世代の方々に観ていただきたい」と客席に向かってメッセージを送った。

“主婦への讃歌”がテーマの映画ということで、長男の妻役の夏川が、夫役の西村から100本の薔薇の花束がプレゼントされる場面もあった。

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映画『妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII』は525日全国公開

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