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2018年4月10日 12:35

松田龍平「自分を隠すことなく、さらけ出したことで大変でした」 映画『泣き虫しょったんの奇跡』

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

サラリーマンからプロの棋士になった異色の経歴を持つ瀬川晶司五段の自伝的小説を映画化した『泣き虫しょったんの奇跡』のヒット祈願イベントが49()鳩森八幡神社にて行われ、松田龍平と、野田洋次郎(RADWIMPS)、豊田利晃監督、原作者である瀬川晶司五段が本イベントに臨んだ。

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写真左から 瀬川晶司五段、松田龍平、野田洋次郎(RADWIMPS)、豊田利晃監督

 

本作はプロの棋士を目指していた”しょったん”こと晶司(松田)が、新進棋士奨励会を年齢制限で一度は退会するものの、将棋への強い思いや仲間の支えでアマチュアとして頭角を現し、前代未聞のプロ再挑戦に向けて動き出すさまが描かれる。

最初に将棋の聖地として知られる鳩森八幡神社の境内にある将棋堂の前でヒット祈願が行われ、4人は神妙な面持ちで頭を下げた。

原作者である瀬川五段の役を務める松田は、祈祷をささげた後に「気持ちのいい天気の中で、ヒット祈願ができて良かった。いい映画になったので、将棋の神様がほほ笑んでくれたらいいなって……」とコメント。また、「原作を読ませてもらったのですが、瀬川さんが正直な気持ちで書いていらして『面白い本だなぁって…』。豊田監督とは久しぶりのコラボで、気合が入って、すべてを出し切って演じさせてもらいました」と話した。豊田監督と松田のコラボは『青い春』(02)以来、16年振りとなる。

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一方、豊田監督も「いい映画になったと思います」と仕上がりに自信をのぞかせる。そして、「僕は奨励会にいて挫折した人間で、将棋を憎んじゃった人間です。でも、原作読んだ時に“こういう生き方もあるんだ”って感動して、映画化したいと思ったんです。僕の人生にとっても大きな意味のある映画が作れました」と感慨新たな様子。豊田監督が映画を撮り始めて20年目、今作が10本目の作品となる。

原作者の瀬川五段は、映画化が決まって、「最初は冗談かなって……」と素直な気持ちを吐露。撮影現場に何度も足を運んだという瀬川五段。「忘れられない貴重な日々でした。素晴らしい監督、キャストでやっていただいて嬉しかった」と映画化された喜びを語っていた。

「原作を読んで、人生の本としてすごく面白かった」と語った野田(RADWIMPS)は、プライベートでも松田と親交があることを明かし、「(役者として松田が)もがいている姿が近くで見れて嬉しかった」と語る。そんな野田の演技を松田が「才能に溢れていて…すごいなって思いました」とベタ褒めすると、野田は「いい加減にしろよ……」と照れた表情を見せた。さらに松田は「ミュージシャンとは思えないというか、逆に役者じゃないからこういう空気感が出せるのかなと思った」と称賛。豊田監督も「芝居がナチュラルだった。いろんな役者さんがいっぱい出ているけど、1人タイプが違って新鮮で…」と称賛していた。

イベントの最後に、豊田監督は「夢破れた経験のある人たちに届けたいですね」。松田は、「棋士たちの熱い人間ドラマが描かれているので、将棋が好きな方はもちろん、あまり知らないという人にもぜひ観て欲しい」とメッセージを送った。

映画『泣き虫しょったんの奇跡』は2018年秋、全国公開

 

 

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