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2018年10月3日 06:00

吉田羊「この作品を終えたら女優をやめようと思った!」映画『ハナレイ・ベイ』プレミア上映会

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

村上春樹による珠玉の短編作品「ハナレイ・ベイ」がついに映画化され、1019日(金)に全国公開される。その公開に先立ち102日(火)東京・丸の内ピカデリーにてプレミア上映会が行われ、主演の吉田羊、共演の佐野玲於、村上虹郎、佐藤魁、および松永大司監督が登壇した。

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2005年に発表され単行本、文庫あわせ累計70万部を超えるベストセラーとなっている『東京奇譚集』(新潮文庫刊)の一篇である本作は、サーフィンに明け暮れる思春期の息子(佐野玲於)と、シングルマザーで彼を育ててきた母親サチ(吉田羊)の姿を描いた感動の物語。ハワイのハナレイ・ベイで一人息子をサーフィン中の事故で亡くした主人公サチは、10年間、毎年息子の命日の頃にハナレイ・ベイを訪れ、ビーチの近くの大きな木の下で海を見つめ過ごしている。そんな時出会った2人の若い日本人サーファー(村上虹郎、佐藤魁)から片脚の日本人サーファーの存在を聞いた彼女は、自らの人生を変える一歩を踏み出すことを決意する

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佐野が登場するやいなや会場の女性たちの大声援に受けた形で、冒頭、吉田が「皆さん、こんばんは。佐野玲於です(会場大爆笑!)」。続けて「昨夜から心がふわふわして、心ここにあらずという感じ。魂を捧げて、このサチという役を演じたものですから、未だに私の魂はこの映画の中にいるのだなと思います」と挨拶した。

本作の出演が決まったときの気持ちはという質問に、吉田は「村上茂樹の作品が大好きで、二つ返事で回答しました。松永監督の『トイレのピエタ』を拝見し、いつか松永監督に呼ばれる俳優になりたいと願ってまいりましたし、こんなに早く呼ばれるとは、本当にうれしかったです」と回答。

佐野は「たまたま、監督が自分の活動しているGENERATIONS from EXILE TRIBEのライブに来てくれて、自分にどうかと言ってくださったのがすごく嬉しいです」と経緯を語ると、監督が補足。「東京ドームですごく光っている人がいて『あれ誰なの?』と聞いて、その日のうちに、吉田さんの息子役にお願いしたいって。1回目は断られ、2回目の依頼で出演が決まって本当に嬉しかったです。ここにいる4人は僕のたっての願いで決めさせてもらった」と当時を振り返った。

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ハワイでの撮影について、吉田は「ここにいる全員と共演しているのは私だけなんですが、私の役は閉ざされた役。カメラが回っていないところでは、(役柄で)なるべく皆とかかわらないようにしていたので、撮影中の楽しいエピソードは一つもない。たった1回だけお昼を皆で食べました」としみじみと語る。佐野は「ケチャップとマスタードを羊さんが持ってきてくれて、そのときは完全に母親だったです!『あんたたち、これを付けないと』と言われた(笑)」と明るさを振りまいた。

吉田は「作品に入る前に監督からのリクエストで、『マネージャーさんも同行せず一人で成田に来て、一人で搭乗手続きを行い、一人でオアフに来てください。ハワイに来る前からサチでいてください』と言われて、完全に閉ざされた世界で過ごしていました」と告白し、さらに「クランクイン初日から、(監督に)コテンパンにやられまして、あるシーンで私のサチとしての動きが監督として納得がいかず、私の目の前で、ため息の連続!あの瞬間この作品を終えたら女優をやめようと思いました」には会場絶句!

流石の監督も反省しきりで「魅力的なキャスト、スタッフの中、撮影中は自分の全てを出し切らないといいものにならないと思ったので妥協しないで挑ましてもらいました。(皆さん)それに応えてくれました」と感謝の意を表した。

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配給:HIGH BROW CINEMA
©2018『ハナレイ・ベイ』製作委員会
10
19日(金)全国ロードショー

 

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