新里哲太郎による最新作『風の音聞こえず、鈴音が落ちる』開幕!山沖勇輝がいのちの尊厳を描いた人間ドラマに挑む
2018/10/4 07:24
取材:記事・写真/RanRanEntertainment
新里哲太郎が作・演出を手がける舞台『風の音聞こえず、鈴音が落ちる』のゲネプロ&囲み取材が10月3日(水)に下北沢・小劇場B1で行われ、山沖勇輝と福久あや香、宮下雄也、新里が登壇した。本作は、新里がプロデュースする舞台公演「tetsutaro produce」の第5弾公演。二人の青年が、連続殺人を犯した後に母への殺人未遂で捕まった父が死刑執行を迎えることで揺れ動く姿を描く。人間の深部に無意識に宿る罪への衝動、その罪へどう向き合うべきなのかという人間の根源的な部分に深く迫った壮大な人間ドラマを展開する。
(左から)新里哲太郎、福久あや香、山沖勇輝、宮下雄也
殺人者の息子として、様々な苦悩を抱えながら生きる弟を演じる山沖は、ゲネプロを終え「非常に胸に刺さる作品になっておりますので、お客さまがどう捉えていただけるかによって色々な思いを抱くものだと思っています。一人一人の気持ちを『積む』ことで進化する作品なので、本番が楽しみ」と笑顔を見せると、「毎日が初日で毎日が千秋楽。毎日戦って、背負って、皆さんに何か伝わるものがあればと思いながら、10公演を生きたい」と力強く語った。
また、宮下は本作が初めての新里作品への出演であることを明かし、「初めてご一緒して、(新里)哲さんは変態だなっていうのが最初の印象」と爆弾発言。「演出しているときの目が“変態”なんです。内側まで見透かすような、トロンとした目で、ある意味、陶酔している。だからこそいい作品ができるんだと思います」と続けた。さらに宮下は「今は動かなくても何でも娯楽は手に入りますが、ここには生身の人間が目の前で熱量を出して、ハートで勝負して生きざまがある。これを見なかったら、人生損をすると思います」とアピールした。
舞台『風の音聞こえず、鈴音が落ちる』は、10月3日(水)〜8日(月・祝)に下北沢・小劇場B1で上演。