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2018年10月12日 18:42

映画『デイアンドナイト』 山田孝之プロデューサーが映画製作の熱い思いを語る

映画『デイアンドナイト』

山田孝之プロデューサーが映画製作の熱い思いを語る

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俳優の山田孝之がプロデューサーとして完全に裏方に徹して製作した映画『デイアンドナイト』(2019126日公開)が完成。105日には東京国際フォーラムにてマスコミ向け完成披露試写が行われ、本編上映後には企画・主演の阿部進之介、共演の安藤政信、清原果耶、藤井道人監督、山田孝之プロデューサーが登壇した。

山田はプロデューサーとして初めて映画を制作、ロケ地交渉、脚本開発、キャスティングなど映画制作実務に深くかかわった。「最近変な仕事ばかりしていて、俳優として危機的状況に陥り、自ら映画を作れば俳優として存続できるのではないかと思い、阿部ちゃんと藤井君が企画を練っていたところに『ここしかない!』と入り、脚本を作り込み、しかしキャスティングされず、プロデューサーというところにしがみついてここにいます」と照れ隠しの自虐。企画・主演の阿部は「藤井監督と2人で話し合いながら企画を練り、ふとしたきっかけで映画を作っていることを(山田に)話したら、興味を持ってくれた」と成り立ちを明かした。

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山田は「才能のある方々が集まってくれてそれぞれの役割をやってくれていたので、最終的に僕は“どうですか?”“はい、いいです”というのをやっていた」と謙遜も、プロデューサーを買って出た理由について「俳優としてこれまでやってきた中で、不満や疑問を感じることがあった。それを自分が改善できたら、後輩に同じような思いをさせないで済むのではないか」と胸の内を告白。30代の今になって実現したことには「若い頃は説得力もないし、人脈もなく、できる状態ではなかった。ただ30代になって、第一歩目を踏み出してもいいのではないかと始めました」と機は熟したと述べた。

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本作への出演に関して安藤は「尊敬し、愛している孝之からオファーをもらって、その気持ちに応えたいという純粋な気持ちだった」と男気を見せたが、山田からは「どれだけこちらの熱を伝えても、『やりたい』と言うだけで『やる』とはなかなか言ってくれなかった」というエピソードが。それに安藤は「言った、言ったよ!やるって!でもその日は初めて二人で飲んでいて、次の朝、脚本を読んで『こういう話なんだぁ』と思った」とマイペースぶりで笑わせた。

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児童養護施設で生活する少女・奈々役の清原は、500人超のオーディションの中から射止められた逸材。オーディションに立ち会った山田は「ワンシーンを演じただけなのに、圧倒的に奈々だった。その時に『見つけた!』という喜びと、たったワンシーンだけなのにキャラクターをくみ取ってくれた喜びがあった」「専属契約を結びたいくらい」と絶賛していた。

そんな清原は秋田ロケを振り返り「秋田は寒くていつ窓を見ても雪が降っていた。でも何よりも地元の炊き出し隊の方々が作ってくれる温かいご飯が思い出深い。毎日が感情の体当たりの連続のような撮影でしたが、それが心の癒しと支えになりました」と感謝した。2013年ころから企画を温めていたという藤井監督は「誰かからお願いされて始まった企画ではなく、納得のいくものを作ろうというのが3人(阿部・藤井・山田)の思いだった。もっといいものになるのではないかと書いて行ったら、月日が経って行き、そろそろ映画を作らなければと思ったのが、昨年。阿部さんと山田さんが実際に演じていく形で良い脚本ができた」と出来栄えに胸を張った。

<あらすじ>善と悪はどこからやってくるのか。
父が自殺し、実家へ帰った明石幸次(阿部進之介)。父は大手企業の不正を内部告発したことで死に追いやられ、家族もまた、崩壊寸前であった。そんな明石に児童養護施設のオーナーを務める男、北村(安藤政信)が手を差し伸べる。孤児を父親同然に養う傍ら、「子供たちを生かすためなら犯罪をも厭わない。」という道徳観を持ち、正義と犯罪を共存させる北村に魅せられていく明石と、そんな明石を案じる児童養護施設で生活する少女・奈々(清原果耶)。しかし明石は次第に復讐心に駆られ、善悪の境を見失っていく——。

企画・原案/阿部進之介
脚本/藤井道人・小寺和久・山田孝之
監督/藤井道人
プロデューサー/山田孝之・伊藤主税・岩崎雅公 

配給/日活
©2019「デイアンドナイト」製作委員会
2019年1月19日(土)秋田県先行公開/1月26日(土) 全国公開

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