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2018年11月22日 21:46

三宅弘城×森川葵、27歳差のロミジュリが開幕!宮藤官九郎・演出

三宅弘城×森川葵、27歳差のロミジュリが開幕!

宮藤官九郎・演出

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2018M&Oplaysプロデュース「ロミオとジュリエット」が1120日(火)、東京・本多劇場にて開幕した。シェイクスピアの古典劇「ロミオとジュリエット」を、宮藤官九郎の演出、ロミオには三宅弘城、ジュリエット役には森川葵と27歳差のまさに異色のロミジュリが誕生した。マキューシオに勝地涼、ティボルトを皆川猿時のほか、小柳友、阿部力、今野浩喜、よーかいくん、篠原悠伸、安藤玉恵、池津祥子、大堀こういち、田口トモロヲと、一筋縄ではいかないユニークで多彩な面々が集結している。

事前に宮藤が「なるべくまんまやる!」と公言しているように、脚本にもほぼ手は加えられていない。だがこの『ロミオとジュリエット』は、これまでにないほど大いに笑え、そしてなによりピュアで悲しい。

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原作では16歳という設定のロミオだが、50歳とは思えない三宅が、恋に落ちた男の舞い上がりぶりを見事に視覚化する。ジュリエット演じる森川葵は、本作が初舞台。単なるかわいい女の子ではない、無垢な中にある“女”をところどころで滲ませ、ロミオだけでなく観客の目をも釘づけに。ひと筋縄ではいかない、魅力あふれるジュリエット像をつくり出した。

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観客の笑いをひと際誘っていたのが、ティボルト役の皆川猿時とマキューシオ役の勝地涼。シェイクスピアという新たなる挑戦の場においても、宮藤の求める笑いのツボを的確に押さえ、皆川はその破壊力で、勝地はその突き抜けっぷりで、圧倒的な印象を残す。またキャピュレット夫妻役の大堀こういちと池津祥子が見せる、娘のジュリエットに対する後半の変貌ぶりが、なんとも言えずおかしい。

さまざまなものに姿を変える積み木のようなセットは、ロミオとジュリエットのふたりが、まるでおもちゃ箱の中で恋という名の遊びをしているようにも見える。だがラスト、ふたりが横たわるのはそんなかわいらしいところではない。だからこそ際立つ、残された者たちの中に広がる絶望感。そして観る者の胸を満たす充足感が、宮藤とシェイクスピアとの相性のよさを証明していた。

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三宅弘城 コメント
森川さんは、自分の娘でもおかしくない年齢ですし、最初は申し訳ない気持ちでいっぱいだったのですが、稽古を重ねていくにつれて、心で会話できるようになってきて、更にこれから二人の関係が育っていくのではないかと思います。だから、僕のジュリエットですよ!(笑)

森川葵 コメント
この宮藤さん版「ロミオとジュリエット」を一言でいうと、「笑いに来たはずなのに…」でしょうか。私、稽古を観ていて、すごく笑ってしまうんです。でも、人が死ぬってなると、急にすごく悲しくて。たくさん笑って満たされていたはずなのに、ぽっかり穴が開いたような気持ちになります。
登場人物たちが、あれだけ楽しそうに人生を生きていたからこそ起こる喪失感、お客様にもそれを体感していただけるのではないかと思います。
かつらや衣裳を身に着けて、舞台上に立つ三宅さんは、まるで飛び出す絵本に出てくる主人公のようで、三宅ロミオに、どんどん愛情がわいてきています(笑)

東京公演:20181120()1216日(日) @本多劇場
新潟公演:20181219日(水) りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場
大阪公演:20181222日(土)~24日(月・休) サンケイホールブリーゼ
愛知公演:20181226日(水)、 27日(木) 刈谷市総合文化センター 大ホール

公式サイト:http://mo-plays.com/rom-jul/
掲載写真:オフィシャル提供(撮影:宮川舞子)

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