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2018年12月4日 22:46

大泉洋も熱弁!「この映画のタイトルが、ただの“わがまま”に聞こえない社会に」映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』特別講演会

大泉洋も熱弁!「この映画のタイトルが、ただの“わがまま”に聞こえない社会に」

映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』特別講演会

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大泉洋・主演による映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』の全国公開(1228日)に先立ち、124日(火)新宿ピカデリーにて「障害者週間」(123日~9日)の特別企画として講演会が行われ、鹿野靖明役の大泉洋と、実際に鹿野さんのボランティアとしても活動し、本作の原作者でもある渡辺一史氏に加え、パラリンピックで活躍する義足のランナー・大西瞳氏が登壇した。 本作は、難病である筋ジストロフィーを患って体が不自由にも関わらず、病院を飛び出し、自分で大勢のボランティアを集め、風変わりな自立生活を始めた鹿野靖明(大泉洋)の半生を描いた物語。わがままで、おしゃべりで、ずうずうしくて、ほれっぽくて…!自由すぎる性格に振り回されながらも、そのまっすぐな生き方で皆に愛された鹿野と、彼に出会って変わっていく人々の人生を、笑いあり涙ありで綴る最高の感動作。

大泉は、「この映画のタイトルを見た時には、なんてわがままを言う人なんだと正直思ってしまいました」と告白。それも撮影後の今ではとらえ方が変わったと語り「あのタイトルを見ても、わがままだなんて思わなくなった」という。そんな本作の撮影時には、鹿野さんを知る関係者の方に、実際の話を聞きながら演技に挑み「関係者の方から話を聞いていると、それだけで感情移入してしまって、これから撮影だというのに泣いてしまうこともあったんです」と振り返った。一足先に映画をご覧になられた大西氏は、「映画を見ていて、はじめは“わがまま”にしか聞こえなかったんですが、見ていくと、これは鹿野さんが自分らしく生きる上で必要なことなんだと感じるようになりました」と、物語が進むにつれて鹿野に対する印象が変わったと語る。実際に生前の鹿野と交流のあった渡辺氏は「この映画が、わがままっていうのを、どうとらえるのか、健常者にとっては、わがままだけど、障害者にとってはどうなのかそれを考えるきっかけになってほしい」と、原作から一貫して込められている思いを語り、大泉が演じた鹿野役については、「この映画を見た鹿野さんのお母さんも、『本当によみがえったんじゃないかと思った』と言われていたんです。それくらい大泉さんが演じた鹿野さんは、本人と瓜二つでしたよ」と大泉をべた褒め、大泉も「本当に鹿野さんのドキュメンタリーをやっているんではないかと思うほどでした」とそのリアリティの高さについて触れた。

最後に大泉は「子供には、“人に迷惑をかけるんじゃない”と、今まで教えることがありましたが、人に迷惑をかけることを恐れるよりも、自分でできないことがあれば、助けを求める。そして、逆に助けを求められた時には助ける。それが大事なんだと思いました」と熱く語り、「でも、この映画は決して堅いメッセージがあるわけじゃないんです。笑える部分も多いので、気軽に見ていただいて、障害者の方と、その周りの方々の関係性や接し方について考えるきっかけにしてほしい」とこの作品をこれから見る観客にアピール。さらに「この映画のタイトルがわがままに聞こえない社会になると良いなと思いますね。少しでも障害者と健常者の垣根をなくせる映画になれば」と締めくくり講演会は幕を閉じた。

大泉洋、高畑充希、三浦春馬
竜雷太、綾戸智恵/佐藤浩市/原田美枝子ほか
監督:前田哲 脚本:橋本裕志 音楽:富貴晴美
配給:松竹 ©2018「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」製作委員会
公式サイト:bananakayo.jp
公式Twitter@bananakayomovie
12月28日(金) 全国ロードショー

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