取材：記事・写真/RanRanEntertainment
映画『トラさん～僕が猫になったワケ～』の完成報告会見＆完成披露舞台挨拶が１月26日（土）、都内で行われた。本作は、ある日突然死んだ男が猫の姿で家族の元に戻ってくるという、ファンタジーな世界観と温かいストーリーで人気を博したマンガ「トラさん」（板羽皆／集英社マーガレットコミックス刊）の映画化で、主人公には映画初出演・初主演となるKis-My-Ft2の北山宏光、そして妻・奈津子には多部未華子が演じている。
完成報告会見では、北山宏光、多部未華子、そして筧昌也監督が出席した。北山はオファーを受けた当時について、「マネージャーさんから『映画が決まったよ』と聞いて、やった！って喜んだら、『猫だけどね』って言われて。え、猫なの…？どういうことなんだろう？ということで、原作を読ませていただき、なるほどなと思いました」と笑いながら語り、「初主演で初の猫役は、自分の中での挑戦になると思って、とてもワクワクしました」と意気込んだ。
さらに、北山は“猫スーツ”を着たときの印象を「これでいくんだ！って気合を入れました。オレ、意外といけるなって思いました（笑）。スタッフさんも皆さん優しい方々でしたが、自分が猫の時は、異様に優しかったですね。メンバーの宮田（俊哉）からは、『マジか…すげえな』って（笑）。メンバーの皆が、ビジュアルを見て気になって色々聞いてきてくれて、『早く、観たい』って言ってくれました」と嬉しそうに語った。
一方、多部は「脚本を読む前に原作漫画を読んで、とても感動しました。でも実際に映像としてどうやって撮るのかなと」と不安を抱いたそうだが、「（北山が）“猫スーツ”を着るということで、ああ、そうかと納得しました」と振り返った。北山の猫姿を初めて見た時の感想を聞かれ、「かわいいなと思いました。肉球がついていると何も出来ないので、（北山が娘の実憂役を演じた平澤）宏々路ちゃんに、『ペットボトルのふたを開けて～』と頼んでいたのは和むシーンでしたね」と振り返った。
また、本作のメガホンを取った筧監督は、「こういう（動物のスーツを使用しての）撮影手法でやるのは本作が三度目だったので、大丈夫だろうと思っていました。プランは蓄積していたので、猫の表現をどうするか？というより、この作品固有のストーリー、テーマをしっかりと描くことを大事にしました」と語った。
最後に、北山が「一人二役という挑戦の中、“こんな家族の形の愛もあるんだな”と、観ていただく方々にたくさんの愛が届けばいいなと思っています。ぜひ多くの方に劇場に足を運んでいただきたいと思います」と締めくくり、会見は終了した。
引き続き行われた完成披露舞台挨拶では、全国公開の一足先に本作を楽しんだファンの前に、会見に出席した3名に加え、平澤宏々路、飯豊まりえ、要潤が主題歌Kis-My-Ft2の「君を大好きだ」に乗って、会場内に敷き詰められたレッドカーペット上を華やかな衣装に身を包み登壇。最後に遅れて登場した“猫スーツ”で現れた北山に会場からは拍手喝采。北山は肉球のついた両手でマイクを持ちながら、「皆さんはスーツですけど、オレはこれが正装です！」と胸を張る。肉球を見たファンから「かわいい～！」と歓声が上がった。さらに、北山は「これを着ている、マジ得なんです。ちやほやされるから」と自慢げの様子だったが、段々額から汗がこぼれ、「オレだけ異様に暑いです！“猫スーツ”を着ていると体温調整が難しかったですね。撮影は冬だったので外は寒く、部屋に入ると暑かったり・・・」と苦笑していた。
娘・実優役を演じた平澤は北山・多部のお父さん・お母さん役について「自分の両親より、ずっと若いんです！カッコイイし、かわいいし、面白いし、優しいし、本当にこんなお父さん、お母さんだったら毎日が楽しいだろうなと思いました。休憩時間に北山クンがトラさん役の猫ちゃん（金時）をダッコしていると、同化していて、金時がどこにいるのか分らなくて、かわいかったです」とニッコリ。
このあと、本作に因み“今までに人生を挽回したいと思ったことは？という質問に、北山同様、猫役を演じた飯豊は「小学校の時、給食で牛乳の苦手なクラスメートの代わりに牛乳を飲んだお陰で身長が高くなりすぎた」と明かすと、会場から起こったざわめきに北山が反応。「皆、オレのことをチビだと思っているんですよ。オレも牛乳飲んでいたからね・・・」などと楽しいトークが続くなか大盛況の内にイベントが終了した。
本作は、2月15日（金）より全国公開される。
