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森田健作×島田陽子44年ぶりの再開 傑作『砂の器』の思い出を振り返る

2019/3/29 12:00

森田健作×島田陽子44年ぶりの再開 

傑作『砂の器』の思い出を振り返る

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映画『砂の器』シネマ・コンサートが4月29日に大阪、30日に東京で開催される。シネマ・コンサートはセリフや効果音はそのままに、音楽パートを映画の上映にあわせオーケストラとピアノで生演奏するコンサート。『砂の器』シネマ・コンサートは2017年の初演以来、チケットの完売が続き今回で4度目の再演となる。

1974年に公開された同作品で、西蒲田警察署の刑事・吉村弘を演じた森田健作、和賀英良(加藤剛)の愛人、高木理恵子を演じた島田陽子に撮影当時のお話を伺った。この日は、映画『夜霧の訪問者(1975年公開)』の共演以来の再会だという。『砂の器』での両者の接点は「紙吹雪の女」。犯行時の血痕のついたシャツの切れ端を、和賀英良に依頼された高木理恵子(島田)が列車の車窓から捨てる。和賀を追う吉村刑事(森田)が、線路沿いを這いずり回りながら、その証拠品を探し出す、映画前半の山場だ。

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『布っきれを探すほんの数秒のシーンなんですが…』 と森田が撮影現場を語る。朝、リハーサルをして待機し続け15時頃になると終了し、本番を撮らない。これが3日続いた。自身の演技のどこが駄目なのか?連日の待機に森田のフラストレーションはつのりにつのり、監督に尋ねた。すると背景の山にある雲が気に入らないと返される。『当時の僕は青春ドラマに出演する事が多かった。でも、ここでの吉村刑事には青春ドラマの張り切りボーイの森田健作はいらない。捜し続けていて、半ばやけっぱちになっている、そんなイライラしているカットを僕に表現させるために、あの短いシーンに3日も引っ張ったんですね』と野村監督の演出を振り返る。

島田からみた野村監督の印象はどうだったのであろうか。島田が撮影に参加したのは高校を卒業し女優業をスタートさせた頃。恋人の和賀英良に捨てられ、非業の死を遂げるという難しい役を演じた。撮影現場は島田にとって『楽しいことはなにもなかった(笑)!もうたいへんなだけで。難しかったですよ。ただ、いい意味でしごかれたので、自分の成長にはものすごく役に立ちました』と話す。余計なことを考えず、監督の指示通り演じる事に徹したという。そんな島田も、唯一監督に直談判(?!)した事がある。和賀と過ごす自室の中、理恵子の胸が映るシーンだ。『わたし胸が大きくないのでカットしていただけないでしょうかってお願いしたんです。そしたら監督が”幸薄い女性の胸が大きかったらおかしいでしょ”って。そんな答えが返ってきて、私、もう何も言えなくなって(笑)』。これは野村監督にとっても想像外のお願いであった事は想像に難くない。あのシーンの撮影には、実はそんなやり取りがあったのだ。

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二人の話は、和賀英良を演じた加藤剛にも及んだ。森田は撮影中、加藤から「大岡越前をやっているのに、どうしてあんな役をやるのか?」という手紙がファンから来た事を聞かされた。『でも、剛さんだからこそ和賀英良という人間を演じられたのでは』と話すと、島田は加藤剛を、見る側が感情移入できるスキを作ってくれているという。『ぐっと抑えた演技をしてくださっているから、私たちもいくらでも感情移入できる。その辺のさじ加減が、舞台俳優もやられている加藤さんならではと思います』と、共演者としての視点から、加藤剛の演技を評する。

島田は昨年、北九州市の松本清張記念館で開催されたイベントに登壇し、大勢のお客さんと一緒に映画を観た。『四季を撮影するために時間も予算もかけ、お芝居もすごく時間がかかっている。最近はここまでの大作が作られてないと思います。これこそが映画の醍醐味だなと改めて感じました。私にとって宝物のような作品です』と称える。

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森田は『実は公開後に、劇場で何度か見に行っているんですよ。自分が出ているのを忘れて、ストーリーに入り込んでしまう。何回見ても涙します。特に最後の音楽が盛り上がるところで、それまでの全てのシーンを思い出す。音が自分の身体の中に入ってくる。あの作品に出られたことは最高に幸せでした』と出演できた喜びを噛みしめるように話す。

昭和を代表する名作、映画『砂の器』シネマ・コンサートは、平成最後の2日間、大阪と東京で開催される。コンサートのチケットは各プレイガイドにて発売中。

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<映画『砂の器』シネマ・コンサート2019/公演概要>
☆大阪公演 日時:2019年4月29日(月・祝) 開場15:00/開演16:00
会場:大阪・フェスティバルホール
チケット価格(税込/全席指定):S席9,800円/A席7,800円 ※未就学児入場不可

☆東京公演
日時:2019年4月30日(火・祝) 開場16:30/開演17:00
会場:東京・Bunkamura オーチャードホール
チケット価格(税込/全席指定):9,800円 ※未就学児入場不可

シネマ・コンサート出演:
指揮:竹本泰蔵
演奏:日本センチュリー交響楽団(大阪)/東京交響楽団(東京)
ピアノ:近藤嘉宏
コンサートディレクター:和田薫

企画・制作:松竹/松竹音楽出版/PROMAX 制作協力:東京音楽工房
映画『砂の器』シネマ・コンサート/公式サイト:http://promax.co.jp/sunanoutsuwa/
©1974・2005 松竹株式会社/橋本プロダクション

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