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2019年7月6日 14:39

高良健吾「30代最初の年の作品で『結果がほしいな』と思った不思議な現場」 映画『アンダー・ユア・ベッド』 完成披露上映会

高良健吾、西川可奈子 映画『アンダー・ユア・ベッド』

0704『アンダー・ユア・ベッド』オフィシャルスチールs

映画『アンダー・ユア・ベッド』の完成披露上映会が74()、テアトル新宿で行われ、主人公・三井を演じた高良健吾、佐々木千尋役として、体当たり演技をこなした西川可奈子、千尋の夫で千尋に暴力をふるう佐々木健太郎役を演じた安部賢一、学生時代の千尋の彼氏役を演じた三宅亮輔、そして安里麻里監督が登壇した。

本作は、「リミッターを外せ!」を合言葉に、あえてタブーとされる題材をテーマに、ジャンル映画の中でも特にエッジの立った作品を発信していくプロジェクト『ハイテンション・ムービー・プロジェクト』の第2弾。

高良は「個人的には、30代最初の年の作品になったので、自分ではあまり思ったことないような欲、『結果がほしいな』と思った不思議な現場でした。やっと公開されることになり嬉しいです」と挨拶。さらに、高良は「久しぶりに10代後半に演じてきたヒリヒリした痛々しい役が来たなと思いました。当時10代の自分は役の問題を自分の問題にしてしまっていました。『こうじゃないといけない』『そうあるべきだ』と考えていて、そのまま役者を続けたらどこかで不具合が起こすんじゃないのかって思ってきて、どうしたらいいんだろうと。そして、30代になって改めて演じることになって、三井の問題を自分の問題にしすぎないで、どう表現できるかが楽しみ」と胸を張る。

安里監督は高良がキャスト決める前にイメージしていたという「三井というキャラは繊細で不安定な人物なので、あえて面のいい人に振り切った演技をさせることをやってみたい。実を言うと、イケメンを汚してみたいと思っていました。ごめんね高良さん、初めて白状する()」と当時の思いを吐露した。

安里監督は、千尋役について「オーディションで選ぶときたくさんの魅力的な人がいる中、西川さんを一目見て、あどけなさのような感覚がみえてどんなに過酷なことがっても心が汚れない人永遠に擦れない人だと感じて、西川さんが千尋を演じてくれたら彼女だからこそ出せる切なさや切実さが生まれるような気がして決断しました」と振り返ると、西川は「今までに感じたことのないオーディションだったんです。すごく居心地がよくて、きっとリラックスさせてくれたんだろうなぁって思いました。終わった後も絶対に受かりたいって気持ちがあふれて、決まった時はすぐに母親に電話しました()」と当時の心境を語った。

健太郎の暴力シーンについて、安部は「気持ちが入ってしまって」と語ると、「段取りにないビンタが何発あったことかでもそれがあってリアリティのあるリアクションがとれたのでありがたかったです」と西川が当時の撮影現場を振り返る。ベッドの下でいた高良は「見てましたねー。軋んでいました。ベッドの下ってこんな感じなんだなぁって()」と不思議な感覚だったと語る。続けて高良は「この作品をやるからには覚悟を決めていたんですけど、ここまでやるのかって思いました。最近はこういう痛々しいものとか隠して伝えるのに、この映画の現場に入った時に全部見せていくんだなってわかって、面白いなぁって思いながらもベッドの下にいました」と語った。

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原作者・大石圭のメッセージが読み上げられることに。「映画と小説とはまったく別のものと思っている。映画には時間の制限があるから小説のすべてを表現することは不可能なのだ。だから、小説で表現したかった全てを映画で表現してほしかったっと思うことはなかった。しかし、この『アンダー・ユア・ベッド』は違っていた。この映画には僕の表現したかったことすべてが、ほんの少しも端折られることもなく、完全に凝縮されていた。高良さん、西川さん、安部さんが実際に演じたことで映画は小説よりさらに凄みのあるものになったと感じる。多くの方にこの作品を見てもらいたい」と本作を絶賛し拍手が巻き起こった。

最後に、高良が「この作品は包み込むものじゃなくて、見ている人を傷つけるところもあると思うのですけど、僕自身も映画に傷つけられて初めて感じることは未だに残っていて、それがどこか自分の支えや助けになってくれているので、ぜひ楽しんでください」と本作に込める想いを語り、イベントは幕を閉じた。

映画『アンダー・ユア・ベッド』
配 給:KADOKAWA
©2019 映画「アンダー・ユア・ベッド」製作委員会
7 月 19 日(金) テアトル新宿ほか全国順次ロードショー (R18+)

 

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