取材：記事・写真/RanRanEntertainment
イギリスで大ヒット上演中の話題のコメディ、舞台『THE BANK ROBBERY！～ダイヤモンド強奪大作戦～』がいよいよ開幕。初日となる8月2日(金)に新国立劇場 中劇場にて、公開ゲネプロと初日囲み取材が行われ、宇宙Six/ジャニーズJr.の原嘉孝、先日乃木坂46の卒業を表明したキャプテンの桜井玲香、元木聖也、演出の小林顕作が囲み取材に臨んだ。
左から：小林顕作【演出】、元木聖也、原嘉孝、桜井玲香、田中要次
本作はハンガリーの王子からダイヤモンドを預かったミネアポリス都市銀行に、その街のスリ、脱獄囚、詐欺師たちがダイヤモンド強奪を図るというサスペンス喜劇。
結婚詐欺師のカプリス（桜井玲香）の元カレ、ミッチ（元木聖也）は監房から見事脱獄しダイヤモンドを狙う。一方、スリの名人サム（原嘉孝）はカプリスの財布を掏ったことがキッカケで一目惚れする。そしてカプリスの部屋でベッドシーン？しかしサムとミッチが鉢合わせのドタバタ騒動。意気投合？して、銀行の天井にある通気孔から侵入する。舞台では上と下が逆転しているセットが見どころの一つ。そして、銭形警部（ルパン三世）に似せたコート姿のFBIシュック捜査官（田中要次）やら、サムの母親で銀行に勤務するルース（しゅはまはるみ）などが入り混じり、最後にダイヤモンドを手にするのは誰？という全編が笑いで包まれたストーリー。
ゲネプロを終えて、小林は「準備期間が短かったので大変だろうと思っていたんですけど、スタッフ含めキャストのチームワークがいいので思ったより出来がいい。今日のゲネプロだったら、お客様に見せられるなというところまでに仕上がりました」とほっとした様子。
本舞台が単独初主演となった原は「お話をいただいたときはプレッシャーを感じていたんですけど、稽古するにつれて、雰囲気がよく笑いの絶えない稽古場でした。緊張がほぐれました」と語る。
すかさず小林は「ほぐれるのはいいんですけど、保育園みたいで。こっちから呼ばないと集まらない状態でした。『（稽古）やるよ～！』って言わないと、皆タラタラ。稽古場で一番遅いのが要次さんでしたね。台詞も覚え切れてないんですよ」と話題は田中に。
振られた田中は「バレているか知りませんけど、忘れちゃって、未だ仕上がってないかもしれません」と苦笑しながら、ゲネプロではちゃんと台詞が言えなかったことを明かした。
桜井は「私、ちょっとゲラなので、すぐ笑っちゃうところがあって、今回結構多かったです」と白状すると、原は「最後のシリアスなシーンで僕の顔を見て、すぐ笑っちゃうんですよ」と苦笑。小林が「要次さんの顔を見たら、ゴリラだと思って、そこから原君を見るとちょっとゴリラなんだな」と指摘すると、原は「ゴリラ・ジュニアじゃねーよ」と苦笑。スタッフの間でも原の顔芸が話題になっていたそうだが、小林は「顔芸というより、顔なんじゃないですか」とダメ押ししていた。
「カプリスについて、桜井が最初カワイイ感じで作ってきたモノを、小林に壊された」ことを原に指摘され、桜井は「全然違うキャラになりました」と苦笑しながらも、「私のファンの方も、作品を観に来た方も、この人アイドルなんだなって認識されながら見られると思うので、そこに負けないようコメディエンヌとして徹底的に頑張ります」と胸を張った。小林は「僕はかなりイケると思う。こんなカワイイ人で、こんなに面白い人に出会わない」と太鼓判を押していた。
台本にはなかった原の歌唱シーンに話題が及んで、小林は「このゴリラさんが『僕だけ歌のシーンがないんですけど！』ってブーブー、ゴリゴリ言ったんで、次の日の朝に歌を作って『こんなのどう？』って。あの歌はロンドン版には全く無いです」と明かす。原は「題名は“オレに歌がなかったら”。歌詞も“”オレが歌う場面がなかったから、ここで見せなきゃ先輩たちに怒られる”って、サムじゃなく原の歌なんです（笑）。ミュージカルは将来、大きな舞台に立ちたいので、その一歩となる舞台になればなあ」と語り、小林の機転を利かせたことが明らかになった。
健忘症の田中は心配だが、ジャニーズのイメージを壊された原と乃木坂46のイメージでなくコメディエンヌとなった桜井が舞台で輝く！『THE BANK ROBBERY!～ダイヤモンド強奪大作戦～』が8月2日（金）より開幕する。
舞台『THE BANK ROBBERY! ～ダイヤモンド強奪大作戦～』
東京公演 8月2日（金）～8月12日（月・祝） 全13公演 新国立劇場 中劇場
※8月7日（水）公演は3歳以上入場可・無料
大阪公演 8月16日（金）～8月17日（土） 全4公演 森ノ宮ピロティホール
