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【前編】渡辺大知インタビュー 舞台『ねじまき鳥クロニクル』演じる・歌う・踊る―1年間準備してきました。

2020/1/4 06:00

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

村上春樹の代表作『ねじまき鳥クロニクル』が2020年2月に舞台化される。イスラエルの奇才インバル・ピント演出・美術・振付、そして共同演出・脚本を担当するのはアミール・クリガ―と藤田貴大。音楽は『あまちゃん』『いだてん』で知られる大友良英。

職無し、妻は失踪、人生行き詰まりの主人公・岡田トオルを演じるのは、成河と渡辺大知の二人。Wキャストではなく、二人で岡田トオルの二面性を表現していく演出である。

共演は、門脇麦、銀粉蝶、吹越満、大貫勇輔、徳永えり、松岡広大、成田亜佑美 ほか

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主人公岡田トオル役の渡辺大知に、舞台『ねじまき鳥クロニクル』への思いを聞いた。

渡辺は、バンド「黒猫チェルシー」のボーカルとして2010年にメジャーデビュー。俳優としては2009年映画『色即ぜねれいしょん』で主演デビュー。舞台は2016年『かもめ』以来、本作で3本目の出演となる。

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――ご出演が決まった経緯とその時のお気持ちをお聞かせください。

今回の舞台は“演じる・歌う・踊る”ということで、所謂ミュージカル的な歌ではなく、声を使った仕事をしている人を探していて、依頼してくださったそうです。自分は踊ることに関してはやったことがなかったのですが、舞台の稽古が始まるまで1年間かけて、週1回コンテンポラリーダンスのレッスンを受けさせてもらえるというお話しも頂き、それだけ準備ができるのであれば挑戦してみたいなと思ったのと、村上春樹さんの作品は是非ともやりたい題材でした。今まで舞台は2本しか出演していませんが、是非挑戦してみたいなと思ってお受けしました。

 

――ダンスのレッスンはいかがですか?

面白いですね。自分もロックバンドの一ボーカリストとして人前で体を見せることに関してはステージングを考えてきたのですが、もっと直接的に身体を使ってこれだけのことができるという可能性を感じさせてもらっています。単純に見た目で美しいということだけでなく、自分の内面から出てくるものをどうやったら体を使って表現できるのかということを考える事がとても面白いです。

例えば、自分が鉄になったイメージで動かされるのと、ゴムになったイメージで動かされるのは体の使い方が変わってくる、そういう感覚的なことです。そしてさらに具体的に体と直結して、ほんとにゴムみたいに見せるにはどうしたらいいかとか、勉強させてもらっています。

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――音楽パフォーマンスの中での動きとは違うのですね。

今回レッスンを受けて、対相手との中でエネルギーを渡し合ったり、自分のエネルギーで相手をまわすとか、相手のエネルギーを受け取って、自分が遠くへ飛んでみたり、持ち上げたり持ち上げられたりする経験をしました。今まで触れてこなかった世界だったので、めちゃくちゃ勉強になりました。

 

――まだお稽古は始まっていないとお聞きしましたが、インバル・ピントさんからは何か事前にアドバイスはありましたか?

成河さんという大先輩と同一人物(岡田トオル役)をやらせていただくこともありまして、成河さんと呼吸を合わせるために同じ時間をなるべく共有して欲しいということは云われました。

自分一人で、あぁだこうだ考えるより、今回の作品で二人で一人の人物をやることをどうやったら面白く見せられるか、成河さんとの時間を長く共有し、ダンスのレッスンも成河さんとなるべく共有することが大事になるなと感じています。

 

――成河さんとは何度も会っていらっしゃるのですか?

そうですね。成河さんも忙しい中、時間を合わせていただいて同じレッスンを受けました。そのおかげで、徐々にお互いの身体も知れてきたなと思います。身長も筋肉の付き方も違いますが、重心のかけ方、腰に乗りかかろうとしても、腰のどのラインに体を預ければ一番お互いが心地良くかけられるかとかわかってきました。お互い体を知るのは大事だなぁとやりながら感じてきました。

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――岡田トオル役を、Wキャストではなく同じ舞台で二人で演じることに関してはどう思っていらっしゃいますか?

すごくいいアイディアだと思っています。今回、主人公(岡田トオル)が内面で自問自答を続けるような、自分の精神の世界に入っていくような表現があります、二人で一人の人物をやることで、こういった岡田トオルの多面性を見せることができそうだなぁと思いました。

一人一人の中には、いろいろな面がありますし、人間誰しも、楽しくて「この時間が終わって欲しくはない」と思っているけれども、同時に「さっさと帰りたい」と思っている自分もいて、一言では表せない感情があると思うのです。簡単に裏表があるとかそういうことではなく、裏と表ではない中間みたいな状態もあると思います。すごくごつごつした自分もいれば、ぐにゃぐにゃした自分もいて、いろいろな面があって人ってできていると思うんです。今回二人の人間が演じることでそこをうまく伝えられるのではないかと思っています。

成河さんとダンスをご一緒して、お互いの違いもよくわかりました。でもどっちもトオルっぽさもありそうな気もしていて、相違点、共通点を考えると面白く、二人の人間がやるということを最大限生かしてやってアプローチできたらなぁと思っています。

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『ねじまき鳥クロニクル』
原作:村上春樹
演出・振付・美術:インバル・ピント
脚本・演出:アミール・クリガー
脚本・演出:藤田貴大
音楽:大友良英

キャスト
<演じる・歌う・踊る>
成河/渡辺大知/門脇麦
大貫勇輔/徳永えり/松岡広大
成田亜佑美/さとうこうじ
吹越満/銀粉蝶
<特に踊る>
大宮大奨、加賀谷一肇、川合ロン、笹本龍史
東海林靖志、鈴木美奈子、西山友貴、皆川まゆむ
<演奏>
大友良英、イトケン、江川良子

2020年2月11日(火・祝)~3月1日(日)
東京芸術劇場プレイハウス
大阪公演
3月7日(土)・8日(日)
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
愛知公演
3月14日(土)・15日(日)
愛知県芸術劇場大ホール
 

ヘアメイク:RYO(ROI)
スタイリスト:Shinya Tokita 

 

 

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