【後編】渡辺大知インタビュー 舞台『ねじまき鳥クロニクル』演じる・歌う・踊る―1年間準備してきました。

2020/1/4 06:03

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

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――村上春樹さんの作品は『ねじまき鳥クロニクル』は出演が決まるまでは読んでいらっしゃらなかったとおっしゃっていましたが、ほかの作品は読んでいらしたのですか?

『ノルウェイの森』と短編しか読んだことがなかったのですが、出演が決まってから、『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』初期3作品を読んでから、『ねじまき鳥クロニクル』を読ませていただきました。今、『ねじまき鳥』が一番好きです。既にめちゃくちゃ影響を受けています。過去の作品にも今回描かれているものにも通じるものがあり、村上春樹さんの世界そのものに刺激を受けて、自分なりの解釈で落とし込めたらいいなぁと思いますし、ほかの作品も読みながら、この世界を噛み砕きたいと思っています。

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――『ねじまき鳥クロニクル』が一番お好きになったという理由は?

一番、自分が生きている生活に近しい世界で描かれているのに、ここまで深く社会と繋げられるんだ、という衝撃ですかね。よく、人と人って意外と繋がっている、赤の他人だと思っていた人とどこかで繋がっていたという感覚ってあると思うのです。全然違う場所で生まれて育ってきたのに、ぱっとしゃべってわかる、そういう感覚に、時間(軸)も使って戦争の時に起こった出来事が自分とは関係ないはずなのに密接であったりとか、いろいろな出来事のすべてが、今の自分を作っている。ただの淡々とした生活の中であっても社会や、歴史に生かされている自分がいて、他にも生きている人がたくさんいるというのを感じさせてもらえる作品です。生活に近いので自分のことのように思えたというのが、一番好きになったポイントですかね。

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――共演の門脇麦さんについて

門脇さんとは何度か共演させて頂いていますし、一方的に映画で観ていても、逞しい女優さんだなと思っています。同世代ですが、いい意味で無駄な欲がない、自分をよく見せようとか、演技に関係ないところでは欲のない方だと思います。門脇さんとも近しいシーンもあると思うので、お互い探りながら、あぁでもない、こうでもないと言いながらアイディアを出しながらやれることにわくわくしています。

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――舞台を観に来てくださる方にメッセージをお願いします。

今回自分もどういう作品になるかは未知数です、予測できないですが、だからこそ、わくわくしています。ダンスとか、歌とか、あらゆる手段を使ってこの『ねじまき鳥クロニクル』でしか見られない表現が作られるという自信はあります。舞台が好きな方も、舞台とかあまり観ていない方も、舞台という表現に収まらない新しいものになると思うので、新しいもの、面白いものに飢えている人にこそ観てもらいたいです。

 

――また楽しみにしています。

ぜひともよろしくお願いいたします。

 

――ありがとうございました―

 

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『ねじまき鳥クロニクル』
原作:村上春樹
演出・振付・美術:インバル・ピント
脚本・演出:アミール・クリガー
脚本・演出:藤田貴大
音楽:大友良英

キャスト
<演じる・歌う・踊る>
成河/渡辺大知/門脇麦
大貫勇輔/徳永えり/松岡広大
成田亜佑美/さとうこうじ
吹越満/銀粉蝶
<特に踊る>
大宮大奨、加賀谷一肇、川合ロン、笹本龍史
東海林靖志、鈴木美奈子、西山友貴、皆川まゆむ
<演奏>
大友良英、イトケン、江川良子

2020年2月11日(火・祝)~3月1日(日)
東京芸術劇場プレイハウス
大阪公演
3月7日(土)・8日(日)
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
愛知公演
3月14日(土)・15日(日)
愛知県芸術劇場大ホール

 

ヘアメイク:RYO(ROI)
スタイリスト:Shinya Tokita

 

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