取材:記事・写真/RanRanEntertainment
――小説を読んだ時、犯人に対するイメージはどういうものでしたか?
とんでもない人間がいるんだというのが率直なイメージでした。
起こっている事件の内容も残酷ですし、非現実的なのですが小説を読み終わり、改めて台本を読んだ時に、ふと、いつ何時こういう事が自分の身近で起こってもおかしくはないんじゃないかって思ったのです。
世の中には様々なニュースがあって、その中には目をふさぎたくなるような事件もあります。自分が演じることになってみてその現実と向き合わなくてはならないという恐怖にかられました。
いい人だ、優しい人だ、と思っていた人が実はとんでもない人間だという可能性がある、そこを突き付けられた感じがしました。
――古手川という人物、ご自身に通じる部分はありますか?
考えるより体が先に動いてしまうというところは似ているかもしれません。もう少し考えて、ひと呼吸置いてから行動してもいいんじゃない?ってよく言われます。
気持ちが上がると自然に体が動いてしまうタイプです。
――そこを直したいと自分では思っていらっしゃるのですか?
いろんな経験をさせてもらって、自分の常識が勝手に凝り固まってきていて、どこかその常識で判断してしまっている自分は大丈夫なのかと思うことがあります。
今感じていることに素直に行動できるようにはしておきたいという気持ちがあります。古手川のように。
――ドラマを観てくださる皆様にメッセージをお願いします
重厚感と緊張感のあるサスペンスミステリードラマです。古手川と(鶴見辰吾演じる)渡瀬の関係性や、古手川の成長に引き込まれながら観ていただけるヒューマンドラマだと強く感じました。観てくださるみなさんの心に響くドラマになったと思います。ぜひ、観てください。
――工藤さんご自身について、お伺いしたいと思います。今回主役として作品に向き合ったことで何か変化はありましたか?
自分はまだまだ未熟者で、今回改めて監督含めスタッフさん、その他大勢の関わってくれている人がいるということを感じる事ができました。現場がすごくハードでもそれを言葉にすることはせず、誰も辛い顔を見せないんですよ。そういう現場の雰囲気がとても支えになりましたし、僕が芝居をさせていただいているのは当たり前じゃなく、いろいろな人がいてくれるからこそ成り立っているというのを強く感じられる1ヶ月間でした。
――頑張り屋さんなのでしょうか?ご自身を分析するといかがですか?
「楽しくいたい」 という気持ちは常にもっています。
すごくハードで辛い現場でもみんなで一つのものを作りあげるという思い、いいものにしたいという思いが高まれば高まるほど楽しくなりますし、盛り上がります。そういう瞬間を感じた時はすごく嬉しいです。息抜きの時間も楽しくいたいですし、笑顔で終われる現場でいたいと思っています。
――2019年はすごくお忙しくされていましたが、来年挑戦してみたいことはありますか?
父親役をやってみたいです。もちろん色々な役にチャレンジしたいですが、いただいた役に対しては切実に取り組んでいきたいです。
――最後に、ファンの皆様に向けてメッセージをお願いします。
2019年も沢山の方に応援していただき、いろいろなドラマに出演させていただきました。
2020年は東京オリンピックもあり、すごい年になるのではないかと思っていて、ある意味大きく変化が訪れる年でもあると思うので、僕自身も、変化していきたいです。今まで変わらず貫いてきた皆さんに対する感謝と、芝居が好きだという思いは変わらずにひたむきに2020年も頑張っていきたいと思うので、これからも応援していただけたら嬉しいです。
――どうもありがとうございました。
■スケジュール:2020年1月9日(木)より放送/10日(金)より配信開始 (全8話)
■放送局:カンテレ 毎週木曜日 24:25~24:55(関西ローカル放送)
※第1回放送は9日(木) 24:40~25:10となります。
※放送時間が変更になる可能性がございますので、ドラマ公式サイトでご確認ください。
■独占配信:U-NEXT 毎週金曜日10:00より配信スタート
■「連続殺人鬼カエル男」公式サイトhttps://www.ktv.jp/konomys/kaeruotoko/
『このミス』大賞ドラマシリーズ公式サイト:ktv.jp/konomys
<スタッフクレジット>
ヘア&メイク:SHINYA(Primal art)
スタイリスト:壽村太一