佐藤浩市、渡辺謙、負の遺産を未来への大きなステップに!映画『Fukushima 50』(フクシマフィフティ) 日本外国特派員協会記者会見

2020/3/6 11:25

佐藤浩市、渡辺謙、負の遺産を未来への大きなステップに!
映画『Fukushima 50』(フクシマフィフティ) 

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2011年3月11日東日本大震災発生に伴う福島第一原発事故を描いた門田隆将のノンフィクション作品「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」原作の映画『Fukushima 50』(フクシマフィフティ)が3月6日(金)に全国公開。公開を前に、佐藤浩市、渡辺謙、若松節朗監督、角川歴彦会長が日本外国特派員協会記者会見に出席し、本作への想いを語った。

吉田昌郎所長を演じた渡辺は「この映画がいよいよ公開を迎えるとなった際に社会情勢がこのようになりました。我々は未来を予見することはできない。国難のような岐路に立たされた時にどうするべきなのか、この映画を見ることでひとつのヒントを得ることができるかもしれない。そうした未来へ向かう大きなステップになる映画だと思います」とコメント。

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一方、主役・原発当直長伊崎利夫を演じた佐藤は「この映画を福島の方々に見ていただく機会がありました。本編には精神的にも痛みを強いるシーンが多いのですが、それでも最後まで見てくれた方が『映画を作ってくれてありがとう』と仰ってくれました。その言葉を聞いてギリギリだったんだなと思いました。人間は痛みを忘れることで次に挑戦できますが、この事実を風化させてはいけない。自分たちがもう一度見直すという意味ではギリギリだったんだなと思いました。痛みを次の世代に語り継ぐためにも、今このタイミングで本作を見ていただくということだと思います」と本作に込めた想いを語った。

主演の佐藤と共演の渡辺は12年ぶりとなる共演を果たした本作。お互いについて佐藤は「『許されざる者』(2013)を一緒にやれたことが大きかったです。年齢もほぼ一緒で、40年近く俳優としてものづくりの仕事をしている信頼関係はありますね。劇中で吉田と伊崎が直接話す所はトイレのシーンくらいなんですけど、緊急時にのみ使用する赤い電話で話さなければいけない状況が来た時の気持ちは一緒で繋がっていたと思います」と語った。それに対し渡辺は「浩市くんの100本目の出演映画はなんでもやる、通行人の役でもやるよと言っていたらあっという間に100本目を超えていたんですよ(笑)。本作のオファーを受けて、現場で働いてる伊崎に焦点を当てていて、素晴らしいヒューマンドラマになると脚本を読んで思いました。そして伊崎さんを演じるのが佐藤浩市だったので、出演するべきだと思いました。撮影を通して彼は信頼に値する素晴らしい俳優だと実感しましたね」と佐藤を称賛した。

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最後に本作が73の国と地域での上映が決まっていることに対して渡辺は「海外にも多く友人がいますが、“福島”というワードをネガティブに捉えていると思います。ネガティブに感じるものを我々がどうポジティブに捉えることが出来るようになるのか、この映画が起点となって世界に広まっていくことを願っています」と語った。佐藤は「災害は負の遺産でしかない。でもその負の遺産、起きてしまった事象を正確に伝えつつもメンタリティを少し変えて遺産にしていけるようにこの映画を見て感じてもらえたらと思います」とコメントし、記者会見は終了した。

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