山﨑賢人・主演の映画『劇場』の完成記念イベント 登壇者が全員、劇場客席にてトーク

2020/3/29 12:30

山﨑賢人・主演の映画『劇場』の完成記念イベント

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山﨑賢人・主演の映画『劇場』の完成記念イベントが3月25日(水)、東京・丸の内ピカデリーで行われ、山﨑のほか、ヒロインの松岡茉優、共演の寛一郎、メガホンをとった行定勲監督、原作者の又吉直樹が登壇した。コロナウイルス拡散防止の観点から試写は実施せず、登壇者は映画『劇場』のタイトルにかけて、劇場客席にてトークを行った。4月17日(金により公開される。

“恋愛がわからないからこそ、書きたかった”と又吉が語る2作目の「劇場」は、劇作家を目指す主人公・永田と、彼に恋をして必死に支えようとする沙希の、生涯忘れることができない恋を描いたもの。

完成した映画の感想を聞かれた山﨑は「初めて原作を読ませて頂いたときに絶対永田を演じたいなと思いました。いざ撮影をさせて頂いて、永田の人間としての弱さや愚かさが自分の中で魅力的で共感できますし、映画としての“劇場”がいい作品になったなと思っています」とコメント。

松岡は「最初にお話しを頂いて台本を読んだときに、言いたい台詞がたくさんありました。誰かを想ったことがある人には必ず響く作品になっていると思います。ご自身の大事な人やモノと重ね合わせながらこの物語を観てくれたらと思います」と話し、寛一郎は「原作は出演が決まる前から読んでいて、永田と共通する部分は無いはずなのに彼の感情の機微が痛いほど分かるんです」と語った。

又吉は「『劇場』は大切にしている小説でして、映像化されたものを観たときに、すごく原作を大切にしてくださっているのを感じると共に、僕自身が分かっていなかったことが映像を見ることで発見出来たりもしたので、原作を読んでくださった方にも観て頂きたいですし、自信をもってお勧めしたいと思います」とコメント。

行定監督は「すごく思い入れのある作品になりました。原作が出版されてすぐに読んで、読み終わったらこの映画のラストシーンが思い浮かんだんです。これは他の人には撮らせたくない!と思ってプロデューサーにすぐ電話したのを思い出します」と自らが原作に惚れ込み、積極的に映画化に関わったことを明かした。

 

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《ここは絶対観て頂きたい!という推しシーン》について聞かれた山﨑は、「ラストは絶対観て欲しいのですが、松岡さんを後ろに乗せて自転車で二人乗りするシーンですかね。すごく頑張ったので(笑)」とコメント。

松岡が「私を後ろに乗せながら自転車を漕いで4ページ分ぐらいのセリフがあって、更に長回し一本撮り。しかも噛まないんですよ。信じられない!」とそのシーンの山﨑を絶賛。又吉はそのシーンの松岡にも触れ、「松岡さんはセリフが無いのに態勢だけですごく感情が伝わってくるんですよね。あそこは是非観て頂きたいですね」と原作者からもお墨付きのシーンとなった。

 

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最後に、サプライズとして行定監督と親交の深いポン・ジュノ監督から『劇場』を鑑賞した感想が記載された手紙が届き、MCによって代読された。

成長と克服に関する物語で、はてしなく長く、終わりの見えないある時期を乗り越えていく物語ですが、青春期の男女の感情の繊細な調律師である行定監督ならではの熟練した、老練な腕前(力量)を再確認させてくれる作品でした。 

山﨑賢人さんは不確かな天才から醸し出される不安感、不確かな天才に向けて沸き起こる憐憫、そのすべてを可能にしました。松岡茉優さんは天使の安らぎと、反対に天使からもたらせる息苦しさの両面を見事に表現していたと思います。

二人の俳優の演技が素晴らしく、本当によかったです。この作品はまさに行定監督にしか作り得ない、長くも繊細な愛の物語であるという点で非常に印象深かったです。またこの映画は、クリエイターあるいは芸術家が抱く不安や苦痛、偏狭さや卑怯な一面をリアルに描いており、その否定的な感情を乗り越え、成長に導いていく自己省察と忍耐までも描かれています。それは同じ作り手という立場にとって、一層胸に迫るものでした。  奉俊昊

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