大阪アジアン映画祭でJAPAN CUTS Awardを受賞 映画『クシナ』公開初日舞台挨拶

2020/7/25 15:49

映画『クシナ』公開初日舞台挨拶

速水萌巴監督、郁美カデール、廣田朋菜-(002)

左から:速水萌巴監督、郁美カデール、廣田朋菜

 

映画『クシナ』の公開初日舞台挨拶が、7月24日(金・祝)アップリンク渋谷にて行われ、主演の郁美カデール(14)、廣田朋菜(33)、そして速水萌巴監督が登壇した。

男子禁制の山奥の集落に暮らす母・カグウ(廣田)と娘・クシナ(郁美)の物語で、監督自身の過去の体験に根ざしている本作は、大阪アジアン映画祭2018でJAPAN CUTS Awardを受賞。北米最大の日本映画祭であるニューヨークのJAPAN CUTSに招待され、独特の感性と映像美によって支えられる世界観は海外レビューでも高い評価を獲得している。

冒頭、本作主演で女優デビューの郁美は、「初めての舞台挨拶ですごく緊張しています。初心に戻って前髪を切ってきました!似合っていますか?」と明るく挨拶して会場を盛り上げ、廣田は、「親子の話というよりは私は見終わった後に希望が見える映画だと思ったので、大変な中、皆希望を持って生きていけたらなと思い、そういうメッセージを楽しんでいただけたらと思います」と満席のお客さんに向かって挨拶。

監督は、「本作は、私が早稲田の大学院の修士の4年生の時に作った作品で、ここアップリンク渋谷にあるカフェ・タベラでカメラマンの村松さんと最初の打ち合わせをし、またここに戻ってこれとを嬉しく思っています。街中で撮影出来る内容ではないので、撮影前は、『アニメの方がいいのでは』などと言われたのですが、こうやって完成したことを皆さんに感謝しています」と本作に懸けた想いを語った。

監督はクランクインの数日前までクシナに合う役者さんが見つからなかったが、ヘアメイクさんに見せていただいた1枚の写真を見て、当時9歳の郁美にお願いすることになったと説明。監督が郁美は「この半分くらいのサイズで」と当時を懐かしんだ。

 

1速水萌巴、郁美カデール、廣田朋菜

山梨など遠くの山での撮影があると聞き、最初郁美のお母さんが出演に反対したそうだが、郁美は、「『やりたい!』の一点張りでした」とのことで、それを聞いた廣田は「意志の強さがクシナと通じるところがあるんじゃないですか?」と納得。「色んな約束をしてましたよね?宿題やる!頭を1人で洗う!とか」と可愛らしいエピソードが飛び出し、会場は笑い声に包まれた。

廣田が演じるカグウは、14歳の時にクシナを産んで、今28歳という役で、あまり母性が感じられない役。監督は、「廣田さんは、お芝居に入るとスッと目から光がなくなるんですが、お芝居が終わって普通に喋っていると、ガラスのような目で、目がツルッとした輝きがあるんです。私はこれでカグウをやってほしいと思って、廣田さんとオニクマ(カグウの母)役の小野みゆき(60)さんと私とで何回かリハーサルをして、ああいう幼い感じのカグウを一緒に作りました」と舞台裏を披露した。

お母さん役の小野みゆきとの撮影時のエピソードとして、カデールは、「一緒に演技をするシーンがったんですけれど、すごい迫力なんです」と話し、廣田は、「ロケでずっと一緒だったんです。大人チームはお泊りもしていたので、母と子みたいにお風呂も一緒に入ったんです。小野さんは遠くからすーっと私を見て、『廣田さん、スタイルいいね』と言われ、『恥ずかしいよ、なんすかー』と。あんなスタイルのいい方に言って頂けて、うれしかったです」と話した。廣田は、「見ていただいたらわかるんですけれど、アップが多く、役者の表情を捉えてくれているので、そこにぜひ注目してもらえればと思います」とメッセージを送り、初日舞台挨拶は終了した。

映画『クシナ』、アップリンク渋谷にて公開中、全国順次公開。

 

 

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