大竹しのぶが杉村春子の当たり役に挑戦! 舞台『女の一生』製作記者発表会見

2020/10/1 15:58

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

舞台『女の一生』の製作記者発表会見が9月30日(水)に都内で行われ、大竹しのぶ、高橋克実、風間杜夫、そして出演と演出を務める段田安則が登壇した。

本作は、森本薫が昭和20年の終戦直後に書き下ろし、杉村春子が生涯に954回にわたって主人公を演じ続けたことでも知られる不朽の名作。明治38年から昭和20年までの、ある女の40年間を描いた物語。

 

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主人公の布引けい役の大竹は、「戦時中にこの芝居が生まれたのだと思うと、いろいろなことを考えさせられます」と本作への思いを語り、「杉村さんとはお亡くなりになるちょっと前にテレビドラマでご一緒したことがあります。その時には、芝居中に空襲警報が鳴るとか、後ろにおまわりさんが立っていて不当なセリフがないかをチェックしていたんだと言っていました」と杉村との思い出を明かした。そして、「私たちは不自由な時代に突入したわけですが、それでも芝居をやりたいと思いました。稽古場では万全の対策をとって、できるだけの条件の中で、けいが生き生きと生きられるような芝居を作っていきたいと思います」と意気込んだ。

 

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大竹は、杉村が演じていた『欲望という名の電車』のブランチや『日の浦姫物語』の日の浦姫を演じた経験があるものの、杉村の代表作とも言える『女の一生』で布引けい役を務めるのは今回が初。「あまり意識しないで、私なりのけいを演じなくちゃいけないなと思っています。『あの杉村春子が演じた布引けい』と言われるのは分かっているので、多少のプレッシャーはありますが、頑張ります」と力を込めた。

また、けいという役柄について、「必死に生き抜いたという言葉があっている。1日1日生きることで人を傷つけてしまうことがあるかもしれないというのはわかる気がします」と話し、劇中のけいの有名なセリフ「誰が選んでくれたのでもない。自分で選んで歩きだした道ですもの」を引き合いに出して「その考え方は私も好きです。私自身もそう思って生きてきました」と語った。

 

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今回、演出も務める段田は、「これだけ素晴らしい役者さんが揃っていますので、私も含めて(笑)、何もしなくても勝手にやってくれるだろうと思って、そこに期待を込めています」と軽口を飛ばして、会場を盛り上げた。

 

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栄二役の高橋は、「たくさんカツラを被らせていただきます。チラシを見た知り合いにも、どこにいるんだって言われました(笑)」と激変した姿で出演予定。風間はそんな高橋を「高橋克実の栄二はどうなんでしょうか。それが今回の成功の鍵を握るんだと思う」とからかい、場を笑わせた。

 

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今年は、新型コロナウイルスの影響で、中止や延期となる舞台も多かった。大竹自身も、2020年4月に上演予定だった舞台『桜の園』が開幕直前で中止となっている。大竹は、「令和の時代が、ここからどこに向かっていくのかはとても不安ですが、演劇は絶対に滅びないと信じて、頑張ってきた半年間だったなと思います」と述べ、「(『桜の園』が中止になった時は)喪失感や、こんなにも面白い芝居が見てもらえることなく、すべてが散っていってしまう悲しみは一生忘れられないものでした。でも、いつか(また舞台に)と思って生きてきました」と舞台への強い思いを見せた。

舞台『女の一生』は、11月2日(月)~26日(木)に、新橋演舞場で上演。

 

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