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2020年10月17日 21:31

ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞のトロフィー、観客の前にお披露目!蒼井優・主演『スパイの妻<劇場版>』 公開記念舞台挨拶

蒼井優・主演『スパイの妻<劇場版>』

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蒼井優・主演の映画『スパイの妻<劇場版>』の公開を記念した舞台挨拶が10月17日(土)に新宿ピカデリーにて行われ、蒼井優、高橋一生、東出昌大、坂東龍汰、黒沢清監督が登壇した。

今回、観客が入った状態の劇場での本作の舞台挨拶は今回が初めて。蒼井は、多くの観客が詰めかけた客席を見て「映画館に帰ってきてくださってありがとうございます」と笑顔で語り、高橋さんも「感慨深いです」としみじみと語る。

蒼井は、黒沢監督作品の魅力について、限られた美術セットの中での撮影でありながらも、完成した作品が大きなスケール感を持っている点に触れ「画の中を撮りながら、画の外も撮られているところがすごい。銀獅子賞監督の前で何をえらそうにって感じですけど(笑)、すごく骨太な映画ができたと思います」と力強く語った。

黒沢監督は、これまでも何度も仕事を共にしてきた蒼井を「華がある。画面に映ると隅にいても、後ろを向いていても絶対に輝くんですね。持って生まれた“何か”があると今回、とりわけ強く感じました」と絶賛。また、本作で初めて黒沢作品に出演した高橋についても「舌を巻くほどうまい!『うまい』に尽きます。長ゼリフでも短いものでも、見ている側にセリフが飛び込んできて、喚起させる。たぶん、世界で一番うまいんじゃないかなと思います」とこれまた大絶賛した。

高橋は黒沢監督の言葉に「もう思い残すことはないんじゃないですかね。今日、終わってもいいくらい嬉しい言葉をいただきました」と感激していた。

坂東は、本作への出演を「緊張が最初はすごくありました。でも、みなさんがいろいろ話をしてくださり、リラックスして終えられました。試写を見て、作品の一部になれていたのが嬉しくて、鳥肌が立ちました」と述懐。黒沢監督はそんな坂東について「全然、緊張してらっしゃらなくて、蒼井さんともかなりハードなやりとりがあったけど、楽々やっていて、この人はものすごい大物になるかも」とそのポテンシャルにお墨付きを与えた。

この日は、ヴェネチア国際映画祭の銀獅子賞のトロフィーも生の観客の前で初めてお披露目された。蒼井は「本当におめでとうございます。そして、こうして私たちにも見せてくださりありがとうございます。素晴らしいこと過ぎて、自分の言葉をどう添えたらいいのかわからないくらいですが…こうしてみなさんと共有できてうれしいです」と祝福の言葉と感謝の思いを贈った。

最後に、高橋は本作で描かれる物語について「人間が志や信念を貫いていく中で、のっぴきならない秘密や抱えなくちゃいけないことはたくさんあるのかもしれませんが、そうすればそうするほど、個人というものと、その真逆の大勢というものの対比が見えてくるんじゃないかと思うし、それはいまの世界でも通じると思います。心の中に一人一人の答えが出てくる作品になっていると思います」と語り、温かい拍手の中で舞台挨拶は幕を閉じた。

 

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