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2020年11月8日 13:36

三吉彩花、村井良大、笹野高史、揃って黒木瞳監督を絶賛!映画『十二単衣を着た悪魔』公開記念舞台挨拶

映画『十二単衣を着た悪魔』公開記念舞台挨拶

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映画『十二単衣を着た悪魔』(11月6日公開)の公開記念舞台挨拶が11月7日(土)に、新宿ピカデリーで行われ、黒木瞳監督を始め、三吉彩花、村井良大、笹野高史が登壇した。

本作は、脚本家・小説家の内館牧子が「源氏物語」を題材に、奔放で強い女性によって成長していく青年の姿を描いた長編小説「十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞」を元に実写化。源氏物語の世界にトリップした雷(伊藤健太郎)と、源氏物語では脇役の弘徽殿女御役(こきでんのにょうご:三吉彩花)とのやりとりが描かれている。

 

サブ2

黒木瞳監督は女優と監督の違いについて「見える景色が全く違いますので、女優の時はスタッフの皆様に感謝しかございませんし、監督の時は出演者の皆様に感謝しかございませんし、エンタテインメントの世界で、こうやって40年間いますが、多くの方に支えられてきたからこそ、いまここにいるんだなと実感しています」と微笑んだ。

また、内館牧子原作を映画化した動機について、黒木監督は「弘徽殿女御様のセリフの数々、自分の意思を通す強い生き方に感銘を受けましたし、内館先生が源氏物語にあまり書かれていない弘徽殿女御は、こういう女性だったのではと高校時代に思われたそうで、それだけでもすごい想像力だなと思いますが、『源氏物語 異聞』として想像された源氏物語の中で、弘徽殿女御はじめ、輝いている人々に影響を受けて成長する雷ちゃんの物語に惹かれました」とコメント。

 

三吉さん&監督YAA_0469

三吉は「十二単衣の柄や白髪混じりなどの見た目もそうなんですが、段々と年齢を重ねて、母としての優しさであったりだとか、1つ1つのセリフのすごみや説得力をどう出すか年齢を重ねるごとにどう工夫していくかを監督と相談しながら作りました。黒木監督からの指導がなければ、私はこの役をどう演じたんだろうと思います。セリフの滑らかさ、強さとか音で表現してくださって、発声など基礎的な部分から親身になって教えていただきました」と黒木監督に感謝。

それに対し、黒木監督は「悪魔というのは、私の考えでは、凡人にはまねできない英知を備えた心の強い人だと私は捉えていたので、(弘徽殿女御というのは)こういう人なんだと三吉さんに伝えました。あとは芝居の仕方や、女優として理解している細かい部分をアドバイスさせていただきましたね」とフォロー。

 

笹野さんYAA_0414s

雷の従者・良喬(よしたか)を演じた笹野は「面白かったでしょうか?(大きな拍手を受け)それはなによりでございます。(雷の所持している携帯電話をお菓子と思い、舐めるシーンがあるが)携帯電話の味のご報告をいたします。仄かにしょっぱかったです。ご近所の方々に吹聴いただき、宣伝していただけると嬉しいです」と笑わせた。

 

村井さんYAA_0262

登壇者の中で唯一、現世での登場人物で、雷が働くバイト先でのバイトリーダーを演じた村井は「現代の時代からタイムスリップをするシーンでは僕もリアルにその雰囲気を感じていましたし、現代に戻るシーンでは、僕自身すごく寂しさを感じてしまって、もっといろんな人の生きざまを見ていたかったなと思いました」と語った。

 

三吉さんYAA_0494

映画監督としての黒木監督の印象について、三吉「本当に素晴らしい監督です。撮影前からマンツーマンでずっと指導していただいていましたので、現場に入ってもいい意味で空気感が変わらなかった。撮影の合間に他愛もないお話をさせてもらい、美味しいごはんや、お酒のお話しをしてくださって、またご飯にも連れていって下さって、お母さん、お姉さんのような感覚で一緒にいさせていただきました」、村井「黒木瞳監督だと、現場が非常に明るくなるのと、男性スタッフのやる気がすごい。すごいんですよ、物運ぶときとか!キラキラしてて、エネルギッシュでした。それで、僕らもエネルギーをもらうし、この現場温かく、楽しそうって思ってました」、笹野「私、女性監督の元でしか仕事をしないと思いました。女性監督の現場は非常に柔らかいんですよ。現場では『バカヤロー』などの怒号もなく、国の長も女性の方がいいのではないかと思うぐらい(笑)。いい芝居に繋がるんですよ、女性監督、私好きですね~」と絶賛、盛況のうちに幕を閉じた。

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