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2020年11月21日 23:01

仲野太賀、柳葉敏郎との共演に「秋田にとってのナマハゲは、僕にとっての柳葉さん」 映画『泣く子はいねぇが』公開記念舞台挨拶

映画『泣く子はいねぇが』公開記念舞台挨拶

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映画『泣く子はいねぇが』の公開記念舞台挨拶が11月21日(土)に新宿ピカデリーにて行われ、主演の仲野太賀、共演の吉岡里帆、寛 一 郎、柳葉敏郎、そして佐藤快磨監督が登壇した。

本作は、親になることからも、大人になることからも逃げてしまった主人公が、過去の過ちと向き合い、不器用ながらも青年から大人へ成長する姿を描いた完全オリジナル作品で、第68回サン・セバスティアン国際映画祭で最優秀撮影賞を受賞した。

主人公たすく役・仲野太賀の「公開を迎えて誇らしい気持ちでいっぱいです。どんな風にみなさん受け取ってもらえるのかワクワクしている」という挨拶からスタート。これに、たすくの妻・ことねを演じた吉岡里帆、たすくを支える地元の親友、志波を演じた寛 一 郎、「なまはげ存続の会」会長・夏井役でたすくにとって父のような存在を演じた柳葉敏郎、監督・脚本・編集をつとめた佐藤快磨監督がそれぞれ感謝の言葉を述べた。

 

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自身の父親と長年の友人である柳葉を幼い頃から良く知っている仲野は「毎年、正月は柳葉詣でというか、新年の挨拶で会っては泣かされていました(笑)。秋田にとってのナマハゲは、僕にとっての柳葉さん。対面するだけで震えるような身近な存在」と笑いを交えながらも、「夏井がたすくの父親代わりという役であったことも、感慨深いものがあった」と俳優として、そして人生の大先輩である柳葉との共演について心の内を明かした。それを聞いた柳葉は、感涙の仕草で会場から笑みを誘いつつも、「彼の主演作で共にできたこと。両親も喜んでいるとは思うけれど、自分も胸がいっぱいだったし、役でもその気持ちを表現できる間柄の設定だったので、現場で温かい空間の中で過ごすことができた」と喜びをかみしめつつ、主演作が公開された仲野に「太賀、おめでとう!」 と力強く呼びかけた。

 

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東京出身の仲野は、たくさんの人との出会いや別れを体験することができる「出会い」、寛 一 郎は家族にすぐに会えるという意味で「帰る田舎がない」と回答。日本を代表する観光地の一つである京都出身の吉岡は「観光地が“激近”」と、観光地が身近にあることの喜び、そして街の人が地元が観光地であることに誇りに思っていることも素晴らしいと語ると、他のキャストも口々に「羨ましい」とぽろり。また吉岡は、コロナ禍でぐっと観光客が減ったことで街の風景が変わったことに対する心配も口にした。

 

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そして柳葉のふるさと自慢はなんと、「柳葉敏郎」。「秋田にはこんな自分を育ててくれた、心の広い人たちがいます!」と地元愛を強烈にアピールすると、同じく秋田出身の佐藤監督が「小さい頃に柳葉さんがテレビに映ると、『あれは秋田の人だよ』と毎回家族が言っていた。秋田の子供はそうやって育ってます」と秋田で柳葉がいかに応援されていたかを語り、さらに本作の出演に関しても、「秋田の若者が頑張っているなら協力する」と言ってくれたと地元の先輩に感謝した。

最後に、仲野が「胸をはって送り出したい作品」と語り、監督も「最初に太賀くんに『ナマハゲ』の映画をやりたいと言った時にはこの光景を想像できていなくて、本当に感慨深い」と 5年前に初めて男鹿を訪れてから今日までの日々を振り返りつつ観客にむけて「一生忘れられない風景、表情があることを願っています。ぜひ見届けてください」と呼びかけて舞台挨拶は終了した。

映画『作品名:泣く子はいねぇが』 全国公開中
配給:バンダイナムコアーツ/スターサンズ
©2020「泣く子はいねぇが」製作委員会

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