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2020年12月9日 00:11

吉沢亮の暗い性格で大盛り上がり!映画『AWAKE』完成報告会見

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

映画『AWAKE』の完成報告会見が12月8日(火)都内で行われ、主演の吉沢亮、共演の若葉龍也、落合モトキ、そして本作が商業映画デビューの山田篤宏監督が登壇した。

 

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左から山田篤宏監督、若葉龍也、吉沢亮、落合モトキ
前方には将棋代指しロボット『新電王手さん(しんでんおうてさん)』

 

本作は、河瀨直美監督を審査員長に迎え、2017年に発表された第1回木下グループ新人監督賞で、241本の中から栄えあるグランプリに選ばれた作品。2015年に実際に行われた棋士VSコンピュータの対局に着想を得て、山田監督が書き下ろした完全オリジナルストーリー。天才に敗れ棋士になる夢をあきらめた主人公・清田英一(吉沢)が冴えない大学生活を送っていたある日、ふとしたことで出会ったAI将棋のプログラミングに新たな夢を見出し、かつてのライバル浅川陸(若葉)と再戦を果たす青春物語。12月25日(金)より全国公開される。

 

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吉沢は「脚本が面白く、将棋映画だしAIを使っている映画なので、ちょっと難しいかなという思いもあったのですが、そんなことはなくド直球のエンタテインメント。メッセージ性も分かり易いし、すごく爽快感のある青春ストーリーになっていて、すごく面白い。今まで自分の出ている作品は、自分の芝居の嫌な部分ばかり目立って、冷静に観れないところが多かったのですが、今回は自分の芝居がどうこうじゃなくて単純に面白く、すごくいい作品が出来たなと思いました」と本作にぞっこん。

さらに役作りについて吉沢は「英一は小さいときから将棋しかやってこなくて、将棋以外何も持っていないということを全面的に出したくて、撮影が始まる前にちょっと太ってみたり、姿勢から将棋を指しているときの身体の揺れとか、表情の変化を現場で工夫しました」と苦労を明かした。

 

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天才棋士が故に台詞も少なく無口だった浅川陸を演じた若葉は「棋士の差し手、所作は絶対条件として、身体に落とし込まなければいけないと思ったので、子供たちの将棋を見にいったり、映像でプロ棋士の立ち振る舞いを見て、アマチュアからプロになっていく段階での差異を学びました。指し手が一番大変でしたけれど、彼らの歴史が詰まっているので、そこは軽んじて演じることはできないと感じました」と役作りへの取り組みを明らかにした。

 

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そして、早口で専門用語を使う英一の先輩・磯野達也を演じた落合は「監督からは映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドクをイメージして演ってくれと言われたのだけれど、台詞が専門用語すぎて、考えて覚えるよりも、呪文のように覚えたほうがいいと思った。自分の演技は、割と何も考えないで物事を演じてきたので、それに近いかもしれないです」と自身の演技を振り返った。

吉沢は落合の演技について「大変そうでした。聞いたことのない単語をべらべら、すごい早口だし。それが違和感なく落とし込まれているのがすごいと思いました」と称賛。落合は「わ~って羅列したことを演ったあとに、亮君が『分りました』って台詞があるんですけど、練習しなくても出来るところを亮君が付き合ってくれて、本当にいいおにいちゃんだなと思いました」と練習シーンを振り返った。

 

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三人の共演の印象について、落合は「(吉沢について)最近、年下との共演機会が増えているなか、素晴らしい役者さんだと思います」と称賛。一方、若葉は「僕は、吉沢君とは3日、4シーンくらい。あとは一人で悩んでいるんで、全然楽しくなかったです。吉沢君に対する勝手なイメージは爽やかでスターダムな感じ。でも、死ぬほど暗くて、英一が吉沢君の本来の姿に近いのかなと思いました」と吉沢の意外な姿を指摘。吉沢は「(英一に)近いですね。暗いです。本当は、周りに興味があるんだけれど、どう接していいのか分らないので、興味がない振りをしている感じ。(英一は)すごく理解出来るし、ここまで(自分の)内心が役とフィットする瞬間はあまりないなと思って演っていました」と本心を明かした。

落合は「オレの前では気丈に振る舞ってくれたのかな」と言うも、若葉は「ある女優さんと映画の宣伝をやっているラジオを聴いたら、(吉沢が)メッチャ明るくて」と指摘。吉沢は「根は暗いけど、ふざけたりするのも大好きだし、騒ぐのも大好きです」と苦笑していた。

吉沢とは二人で飲みに行くほどの間柄となった落合は「ほろ酔いになるまで飲んで、(そのあと)吉沢亮君が連れて行ってくれる店って、値段設定が分らなかったから、ATMでしこたま金を下ろして、一度だけ財布を見たらあり得ないくらいの金が入っていて、何か悪いことしたっけ」と笑いを誘っていた。

 

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最後に吉沢は「将棋ファンの方々にはもちろん楽しんでいただける内容ですが、将棋の知識のない方にも全然関係なく楽しんでいただける内容になっています。友情、青春、成長みたいな普遍的なものを根本のテーマとしている作品なので、いろんな世代の方に観ていただきたいです。クリスマスにぜひ『AWAKE』を観に来てください」と締めくくった。

映画『AWAKE』は12月25日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国で公開される。

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