主演・井之脇海、撮影中は夜な夜なホテルでピアノを弾いていました!映画『ミュジコフィリア』プレイベント

2021/4/1 23:27

主演・井之脇海、映画『ミュジコフィリア』プレイベント

プレイベント③s

映画『ミュジコフィリア』のプレイベントが、3月29日(月)本作の撮影地となった京都で行われ、映画に登場する新作音楽のコンサートやパフォーマンス、さらに主演を務めた井之脇海、谷口正晃監督、原作者さそうあきら氏が登壇し、本作への想いなどを語った。

文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞の2度受賞、手塚治虫文化省マンガ優秀賞など輝かしい実績と数多くのファンを持つ漫画家・さそうあきら。映画化された作品も多く、なかでもクラシックへの深い愛情と造詣に裏打ちされた『神童』『マエストロ!』は、<耳で観る映画>として現在でも高い評価を受けている。そして今回、この2作品に続く、音楽をテーマとした3部作の最終作が『ミュジコフィリア』(第16回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作)で2021年秋映画化される。

自然のなかの「音」を理解し、モノの形や色が「音」として聴こえる特殊な才能を持つ主人公・漆原朔(うるしばら・さく)を演じる井之脇は、12歳の時に『トウキョウソナタ』で天才ピアノ少年を演じている。井之脇は「今回は、音楽をテーマにした僕自身初めての主演映画なので、ピアノも出てくるし、きっとこれも転機になるのではと思っています。だからこそ、誠意を持ってチャレンジしなければいけない作品だと、お話をいただいたときに感じたことを思い出しました」と胸のうちを明かした。

朔との共通点について井之脇は「音楽が好きで、ピアノが好きだということ。音楽への愛情や感情は役作りの中にあったと思います」と説明。撮影中はホテルにピアノを持ち込み練習していたことに触れ「夜な夜な弾いていたので、隣の(部屋の)人は迷惑だったと思います」と気まずそうに微笑んだ。

初主演映画へ心境について「この数年、いろいろなお仕事に関わる中で、役者として一歩成長できるような、転機になるような作品に出会いたいと思っていたところに、今回のお話をいただいて。大袈裟かもしれないけれど“運命”だと思いました」としみじみ。「撮影中はプレッシャーも、不安もあったし、公開を控えた今でもそういう気持ちはあります。でも、ピアノという自分の武器を活かし、素敵なキャスト、スタッフのみなさんと一緒に映画を作ることができたので、完成前ですが、やれることはやり切ったという気持ちです」と清々しい表情を浮かべた。

俳優・井之脇海について谷口監督は「キャリアがあるにもかかわらず、良い意味で技術などが固まっていない。完成されたものに初々しさがあるのは最大の魅力だと思うし、朔役になるべき人がなってくれたと思っています」と絶賛。さそうは「僕の中では、(放送が終了したばかりの)ドラマ『俺の家の話』のイメージが強いです。『ミュジコフィリア』の完成版を観る前なので、この人が朔をやっているのかなんて思っていました」とドラマと朔とのギャップを楽しんでいたことを明かした。井之脇の京言葉については、京都、関西にゆかりのある大野が「違和感のない京言葉だった」と絶賛。これに対し井之脇は「監督はそう思ってない気がします」と疑いの様子。「芝居に感情が入ってくると、イントネーションや音をうまく表現しきれない。イントネーションや音を優先しているときは、大丈夫なんですけどね。でも、監督は京言葉(の出来)よりも芝居を優先してくれたので、ありがたいと思いました。僕の疑問点や意見にも、きちんと答えを返してくれるので、監督のことを一番信じていればいいんだと思って撮影していました」と撮影時の心境を振り返った。

ここで、朔に思いを寄せるピアノ科生・浪花凪役の松本穂香と朔の異母兄の貴志野大成役の山崎育三郎からのビデオメッセージが到着。松本は「京都の自然に触れながら、気持ち良く撮影を乗り切ることができました。今まで挑戦したことのないギターやダンスにも挑戦しましたが、周りの方たちに支えながら最後までやることができました」と感謝し、山崎は「お芝居だけでなく、京都での滞在中、一番長く一緒の時間を過ごしたのが井之脇くんです。お酒を飲みながら、音楽について語り合った時間はとても楽しく、愛おしいです。音楽は言葉を超える瞬間がある、言葉以上に伝えられるものがあるというのを最後のシーンを演じて感じました。素晴らしい作品です」と自信を見せていた。

 
<ストーリー>京都にある芸術大学に入学した漆原朔は、思いがけず強引に現代音楽研究会にひき込まれる。だがそこには朔が音楽を遠ざけるきっかけとなった異母兄の貴志野大成と、朔が憧れる大成の彼女、小夜がいた。大成は天才作曲家として注目される存在であり、朔はそんな大成を一途に愛する小夜との間で苦悩する。子供の頃からモノの形や色が「音」として頭の中で鳴っていた朔は、やがてそれらが現代音楽を通して表現できることを知る。そして朔と同じように自然の音を理解する女性、浪花凪が現われて、朔は秘めた才能を開花させようとしていたー。

原作:さそうあきら(双葉社刊) 第16回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品
出演:井之脇海/松本穂香/山崎育三郎ほか
監督:谷口正晃  脚本・プロデューサー:大野裕之
撮影期間:2020年10月末~11月中旬  撮影地域:京都市内全面ロケ
製作:「ミュジコフィリア」製作委員会  制作:株式会社フーリエフィルムズ
後援:京都市  特別撮影協力:京都市立芸術大学  配給:アーク・フィルムズ
2021年秋、TOHOシネマズ日比谷 他 全国ロードショー(京都先行公開)

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