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2021年4月10日 04:00

若葉竜也、公開が1年延期してよかった!映画『街の上で』 公開初日舞台挨拶

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

映画『街の上で』の公開初日舞台挨拶が4月9日(金)、ヒューマントラストシネマ渋谷にて行われ、上映後に、映画初主演の若葉竜也、4人のヒロインを演じた穂志もえか、古川琴音、萩原みのり、中田青渚、そして今泉力哉監督が登壇した。

 

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左から:中田青渚、萩原みのり、若葉竜也、穂志もえか、古川琴音、今泉力哉監督

 

本作は、今泉監督が共同脚本に大橋裕之を迎え、オール下北沢ロケで挑んだオリジナル作品。下北沢の古着屋で働く荒川青(若葉)のもとに訪れる「自主映画への出演依頼」という非日常的な出来事、いざ出演することにするまでの流れと出てみたもののそれで何か変わったのかわからない数日間、またその過程で青が出会う女性たちを描いた物語。

 

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コロナ禍での約一年の公開延期を経て、待望の劇場公開となったが、若葉は「1年延期したことで、女優の方々も皆活躍され、(そのお陰で)この映画を知らなかった人たちへの知る機会が増えたと思っていて、1年延期してよかったと思っています」と歓迎。さらに、「図らずも、朝ドラ(NHK連続テレビ小説『おちょやん』)に出演させていただいて・・・(ここで客席から大拍手!)。あのときは、(出演を)知らなかった状態で撮影していました」と自身の朝ドラ出演をアピール。監督は「朝ドラの出演が決まったことを知らない状態で、脚本を書いていたので、朝ドラ出演で劇中のネタが1個潰れた。何故朝ドラ出演を辞退しなかったのか」とこぼしていた。劇中のあるシーンは若葉の朝ドラ出演によって観る印象が変わってしまったようだが、実際に劇場で確認していただきたい。

 

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続いて、穂志は「『街の上で』は、新手のヨガみたいな感じだと思います。連続130分を観たあと、私たちはほぐされて、映画館を出たら、街の匂いとかを感じるようになっている。この世に出せてよかったと思う映画です」と本作の良さをアピール。

古川も「いろいろな方から、公開はいつ?とか楽しみにしているよって言ってくださったので、公開を迎え嬉しいと同時にお待たせ!という気持ちです。1年前に完成品を観たのですが、(コロナ禍のなか)お客さんは違う景色を重ねながら観てらっしゃるんだろうと思います」とコメントした。

映画初主演を務める若葉について、監督は「若葉さんが現場の真ん中に気負うことなくいてくれたんで、メチャクチャ助かった。若葉さんは自分から行動するというより、訳が分からん人たちに巻き込まれていくという映画で、若い俳優さんが多いなか、どれだけ間違えようが(若葉さんが)拾ってくれるみたいな空気があったので、映画の空気を作ってくれたと思います」と絶賛。若葉は「僕はただ、佇んでいただけ」と謙遜していた。

続いて、好きなシーンは?と問われ、若葉は「警察官に絡まれるシーン」を挙げ、「僕は十何年ぶりに本番で吹き出しそうになりました。(役者さんが)用意、スタート!がかかってから台詞を言うのを理解されていなくて、突然しゃべり出したんです」と振り返り、「ただ、プロに近づけば近づくほどウソくさくなっていく職業だと思うので、いかに何者でもない自分でないでいられるか、背筋が伸びる思いでした」と初心に返ったことを明かした。

 

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古川は「中田さんと青(若葉)との長回しのシーンが大好きで、すごい覗き見の感覚。観客とスクリーンの間隔が曖昧になっている感じがして、すごくムズムズする空気をお客さんと共有できる、心動かされる楽しいシーンだと思いました」とイチ押し。萩原は「私もこのシーンが好きなんですけど、同時に一生敵わない、悔しさみたいなものが凄かったです」と明かす。そして、萩原に嫉妬された中田は「私はもう一回やれと言われたらできない。あの時期の私だったから、相手が若葉さんだったからできたシーンだと思います」と謙遜。監督は「このシーンはほぼ一発で撮っているので、(二度と)撮れないなと思いました」と自信満々のシーンであることをアピールした。

最後に監督と青葉による締めの挨拶では、ともにコロナ禍のなかで映画に早く戻ってきてほしいと訴え、若葉は「余裕のない人だらけになっていて、余裕を作るための娯楽に変えていかねばならない。辛いこと、嫌なことから逃げ込める場所が映画館になってもらいたいと切実に思っています。この映画は『明日だけ頑張る』というお守りみたいな映画になっていると思うので、観に来てください。よろしくお願いします」と締めくくった。

映画『街の上で』は、4月9日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで順次公開される。

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