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2021年5月5日 22:42

瀬々監督が菅野美穂、高畑充希、尾野真千子を三者三様に絶賛!映画『明日の食卓』完成報告会

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

映画『明日の食卓』の完成報告会が5月5日(水・祝)、都内で行われ、10年ぶりの映画主演となる菅野美穂、高畑充希、尾野真千子、柴崎楓雅(子役)、外川燎(子役)、阿久津慶人(子役)、そして瀬々敬久監督が登壇した。

 

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左から:瀬々監督、阿久津慶人、高畑充希、菅野美穂、尾野真千子、柴崎楓雅、外川燎

 

本作は、椰月美智子の2016年に出版された同名小説を原作に、子を持つ親なら誰もが直面する問題を映画化。同じ「石橋ユウ」という名前の小学5年生の息子を育てる3人の母親たち。菅野演じるフリーライターで二人の息子を育てる母親、高畑演じる大阪在住のシングルマザーとして働きづめの母親、そして尾野演じる年下の夫(大東駿介)と優等生の息子に囲まれ、なに不自由なく生活している母親。それぞれの三家族は些細なことで崩れていく。どこで歯車が狂ってしまったのか。「ユウ」の命を奪った犯人は誰なのか、3つの石橋家がたどり着く運命とは?

瀬々監督は「『明日の食卓』というタイトルに表わされているように、明日はどんな食事がでるのかなという希望を持たせてくれる。壊れかけている悲劇が起こるんですが、そういう状況でも明日はどんな未来が続くんだろうという希望を描くのが重要だと思って、そこに力を入れて描いたつもりです。キャストの皆さんには、それに応えていただき感謝しています」と話した。

 

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瀬々監督との共演にワクワクしたという菅野は「10年ぶり(の映画主演)と言っていただくと、10個歳をとった気がするんですが、その間私自身も子供が生まれ・・・。自分も子どもと向き合う時間があっての撮影でしたので、運命的なタイミングで出会いだったと思います」と瀬々監督に感謝。

菅野と共演した外川は、菅野について「いつも怒ってばかりの怖いお母さんなんですけど、撮影が終わるとフォローしてくれてたり、明るく話しかけてくれてとても優しい人でした」と話し、菅野も「言わされているみたいだけど・・・」と恥ずかし顔を見せ、さらに「親が怒りをぶつけるシーンでは、次が最後のタイミングだったときに、ゲンコが本当に入ってしまった。目がうるうるして、悪かったね」と謝罪。外川の「痛かったです」に、菅野は「親ごさんからも、こんなことされたことないんだろうな」と平謝りだった。

 

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高畑は「私は子どもがいないので、シングルマザーってどんな感じなんだろうか全部手探り。撮影は1週間ちょっとだったので、(息子役の)阿久津君とどう喋ろうか不安に思いながら現場に入りました。私自身東大阪で育ったので、懐かしさとリンクする感じがあって助けられました。阿久津君てとは大阪弁がきっかけで仲良くなれました」と話す。ただ現場では「辛いことばかり起こるから、嫌になっちゃいました。親子での楽しい時間を過ごせるシーンもご褒美のようにあったので、それを楽しみに耐えて働いて、耐えて走って、を繰り返していました」と辛い撮影であったことを明かした。

 

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そして尾野は「問題を抱えている量の多さ。家のこと、子どものこと、いろいろ背負わされるその姿は演っていて、すごく辛かったのですけど、本当のお母さんはもっと辛いんだろうと言い聞かせて演ってました」と現場での辛さを口にした。

改めて、演じていて気付いた点を問われ、菅野は「椰月さんの小説の中で、『子どもが生まれて良かったことと悪かったことのどちらが多かったですかと聞かれたら、悪かった方が多かったかも』の1行があって、ものすごく共感して、それがこの映画で演じられたらと思って演ってました」とコメント。さらに「一昨日、片付け物をしていたらダイニングテーブルがボンドで真っ白になっていた。涙目になりながらウェットティッシュを水に浸してきれいに拭き取って、爪で溝を掻いている感じ。手に届くところにボンドを置いた私が悪い気持ちと、世界で一番不幸な気持ちの両方です」と苦笑していた。

 

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高畑は「私の役は、シングルマザーなので、元々夫がいない状態。別の二人のパートは子育てに男性がいない。ぜひ全国のパパに観てほしいと思いました」と話し、尾野は「お母さんって大変!もうそれだけ。確かにお父さんも大変です。けれど、私はお母さんを演じたので、その気持ちからすると、世の中お母さんってすごいなって身に浸みて感じました」とそれぞれ、実写を観ての子育て観を披露した。

三者三様の熱演を繰り広げた女優陣に対する瀬々監督の評価は「菅野さんはチャーミング。前半の結構笑える部分では菅野さんの明るさで救ってくれて、後半は、すげえ!この人狂っているなと思いました。それだけのパワーがある。高畑さんは関西出身なので、芝居に実感のある、嘘のつかない人なんだな。そして尾野さんは化学反応の人。ひょっとしたら何の準備もしてこない(嘘です)。逆に、それくらいその場で反応する。相手とか、風景、場所とかでのコール&レスポンスの中で面白い表情をされることがとても魅力的」と絶賛した。

 

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映画『明日の食卓』(配給:KADOKAWA/WOWOW)は5月28日(金)全国ロードショー
©2021「明日の食卓」製作委員会

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