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2022年6月3日 22:50

奈緖、ヘアスタイルを短くカット! 風間俊介は見たことのない奈緖と絶賛! 舞台『恭しき娼婦』 6月4日開幕

取材・撮影/RanRanEntertainment

6月4日(土)に初日を迎える舞台『恭しき娼婦(うやうやしきしょうふ)』のプレスコール&取材会が紀伊國屋ホールにて行われ、取材会には奈緖と風間俊介が出席した。

 

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本作は20世紀を代表する哲学者ジャン=ポール・サルトルによる傑作戯曲で、非情な世界における人間の“権利”、“尊厳”、“自由”といった、人類が向き合う問題に正面から取り組み、最も完成度が高い戯曲と言われている。演出は、この作品の上演をかねてより切望していたという栗山民也。

舞台はアメリカ南部。冤罪を被せられて逃走する黒人をかくまう娼婦リズィー(奈緖)。だが、その街の権力者の息子であるフレッド(風間俊介)はリズィーに虚偽の証言をさせようと迫る。「その黒人青年と由緒ある家系の白人の男のどちらを救うのかを選べ」。街全体で黒人が犯人と決めつける状況のなか、リズィーが下した決断は・・・。

 

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プレスコールはリズィーの部屋。フレッドが衝動的にリズィーを抱き寄せるがすぐ離れ、その後リズィーがフレッドをベッドに誘導する。そして、朝日を浴びるリズィー。二人のいろいろな思いが錯綜するシーンとなっている。

プレスコール後に行われた取材会では、初日を迎える思い、栗山民也さんのこと、稽古場でのエピソードなど、いろいろな話題が飛び出した。

 

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いよいよ明日(6月4日)初日を迎え、奈緖は「劇場入りしたのが5日前。紀伊國屋の舞台に立たせていただくのは初めてですけど、劇場の空間にも慣れてきて、お稽古で重ねてきたものと(お客さまの前で生まれる)新しいことが、初日に出会えることを私自身楽しみに、緊張もあるんですけど、一生懸命やりたいなと思います」と自信をみなぎらせた。

また、風間は「本当に素晴らしい作品、本当に素晴らしい演出家の栗山さん、そしてキャスト、スタッフの皆さん、そして素晴らしい劇場。全てが揃っている状況で、あとはお客様に観ていただいて、お客様の心が動いていただく、それを残すのみ!僕自身も本当にこの作品に出会えて良かったなと思う素晴らしい作品になっていると思いますので、ただただ一生懸命やっていけたら」とともに意気込みを語った。

二人の共演はテレビドラマの共演のみ、今回の共演について、奈緖は「いつか同じシーンでのお芝居をしたいと思っていたので、(今回)濃厚な時間を過ごさせていただいていて、風間さんには信頼しかありません。感情をぶつけたり、言葉をぶつけたりするシーンもあるんですけど、風間さんに思いっきり胸をお借りして飛び込もうという気持ち」、風間も「僕自身も(奈緖に対して)信頼以外の何者もないので、ありがたいことだなと思いました。すごく柔らかくてすごく素敵な笑顔という印象が強くて、今回リズィーという役を通して奈緖ちゃんを見ると今まで持っていた奈緖ちゃんの像というのが微塵もなくて、そこには役柄としてむき出しの感情のリズィーという女性がいるというのが、なんか惚れ惚れする・・・。風間俊介としてではなく、役として対峙する時間をしっかり作らないとなっていう風に改めて背筋が伸びる思いです」とお互い信頼しきっている様子。

リズィーという挑戦的な役を演じるにあたって、奈緖は「栗山さんからも『役の関係性に嘘をつかず毎日新しいものに出会って、そして稽古を重ねるなかで新しいことに出会って、毎日違ってもいいんだ』というお言葉をいただいて、シーン毎いろんなことに挑戦して、お芝居で使ったことのない声を使ってみたり、日々が本当に新鮮。お芝居を始めたばっかりのときの、何でも新しく何でも楽しかったときに戻っていった感じなので、本当に日々のお稽古が幸せでした」と熱く語った。

 

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風間は「その場その場で人の顔は変わってくるもの。どこか分かりやすくキャラクターを見せようとしたりとかすると思うんですけど、栗山さんが『人間っていうのは多面的であって、その瞬間その瞬間でパワーバランスも変わっていくんだ』っておっしゃって、役に向き合う時間をいただけた。本当にすごいんですよ、栗山さんは!栗山さんと出会って、それがなんかひとつひとつ紐解かれていくような感じです」と奈緖とともに栗山を礼賛。

栗山の一番心に響いている言葉は?奈緖は「『台詞がないところで、人は嘘をつけないんだ』っていうことを栗山さんがおっしゃって、お芝居をするうえで、とても大きい言葉をいただいたなとは思っていて、今回の舞台上では嘘をつかず嘘をつけないリズィーとして舞台上にいられたらなという風に、その言葉を大事にしながら日々立っています」と話し、風間は「自分への言葉じゃないときにも、(栗山の言葉を)皆メモっているみたいな。そういうような時間がたくさんあるんですけど・・・。自分を失っているところを、栗山さんは『そのまま自分を失って歩けばいいんだよ』って、そうなんですけど、自我みたいなものが介入した瞬間に、栗山さんは見事に『そういう風に歩こうっていうのが見えます』っていうのを言ってくださる。本当に日々成長だなと思うんです」と栗山に感謝しつつ、「奈緖ちゃんが稽古のときに、ちっちゃいなカレーパンみたいものをムシャムシャ食べ始めたことがあって、栗山さんが『どうした?急にカレーパン食べて』と言ったら、奈緖ちゃんが『これ、カレーパンじゃなくてフィナンシェです』と言ったやり取りがすごい記憶に残っています」と稽古中のエピソードも披露。奈緖も「話を聞いているときにお菓子を食べて怒られてるかな?って思ったら、『栗山さんも1つ食べますか?』って言ったら、すごく喜んで食べてくださった(笑)」とほのぼのエピソードを披露した。

 

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ここで話題が変わり奈緖のヘアスタイルスについて。奈緖は「学生以来、短く切らせていただいて、前髪もお稽古中も栗山さんとヘアメイクさんと一緒に試行錯誤しながら、昨日と今日でもちょっとメイクを変えてみたりしながら調整しているので、もしかしたら本番が始まってからも変わっていくことがあるかな」と意外な見どころを明かした。

本作のテーマのひとつ、“選択”。“選択”するにあたって、譲れないものは?奈緖は「毎回 “今後、誰かのせいにしてしまわないか”っていうのを自問自答します。このお仕事を始めたときも、母が反対だったんですけど、私がこの道を選択しなかったときに何かにくじけたら、きっと誰かのせいにしてしまいそうだなと思ったので、この仕事を選びましたし、『ここで、カレーパンじゃない!』って皆に言っておかないと、私は後悔するかもしれない(笑)。何かちっちゃいことでもなるべく後で人のせいにせず、自分の責任で選択できるを日々大事にしながら生きています」と尊敬すべき発言。

 

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選んで失敗と感じたこと?風間は「すごく飛行機に乗るのが好きで、沖縄に行って空港から出ずに帰ってきたりすると、沖縄の人に『それはちょっとどうなんだ?』っていう風に言われるので、申し訳ない、罪だなって思っているんですけど。マイルを貯めていくなかで譲れないって思っているんでしょうね」と自虐ぎみ。一方、奈緖は「井の頭公園で撮影しているときに、共演者の方から『何のお肉が一番好きなの?』」って聞かれて、『カモです』って答えたんですけど、ちょうどそのときにカモの親子がちょうど池の上を泳いでいて、気まずい空気になって、井の頭公園で言うことじゃなかったなってすごい反省して帰りました。でも、ここで気を遣って『鶏肉です』と言っている自分を想像すると、なんかそれも違うかな」と細かいことをずっと気にしている様子だった。

 

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最後に作品の観てほしいところ、見どころについて、奈緖は「今回は、あらゆる差別がこの舞台上で起こりますし、それはきっと皆さんに伝わるものだと思っていて、お稽古を重ねていくなかで、自分のなかでも新しい発見がたくさんあって、きっと客席の皆さんには私たちが想像できないような受け取り方をしてくださる方もいて、いろいろな感情が客席で感じてくださると思うので、観ていただけたら、必ず皆さんに持ち帰っていただけるものがあると思います。自由な選択をして皆さんが私たちも舞台上でいろんなことに悩みその度に選択をするんですけど、皆さんもその度にどういう風に感じ取るかっていうことを選択していただいて、SNSに書いていただけたら嬉しいなと思います」とアピールした。

舞台『恭しき娼婦』は、6月4日(土)~6月19日(日) 紀伊國屋ホールにて全20公演の後、兵庫公演(6月25日、26日 兵庫県芸術文化センター 阪急 中ホールにて3公演)、愛知公演(6月30日 日本特殊陶業市民会館ビレッジホールにて2公演)。

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