トップ > PICK UP > 【前編】飯豊まりえインタビュー 映画『夏へのトンネル、さよならの出口』「この二人の世界は儚い感じ、その時にしかできない青春」

2022年9月8日 17:55

【前編】飯豊まりえインタビュー 映画『夏へのトンネル、さよならの出口』「この二人の世界は儚い感じ、その時にしかできない青春」

取材・撮影/RanRanEntertainment

映画『夏へのトンネル、さよならの出口』が2022年9月9日(金)より公開される。本作は、第13回小学館ライトノベル大賞で「ガガガ賞」と「審査員特別賞」をW受賞した八目迷による同名小説(小学館「ガガガ文庫」刊)が原作のアニメーション映画。心の傷を抱える田舎町の高校2年生塔野カオル(声・鈴鹿央士)と東京からの転校生、花城あんず(声・飯豊まりえ)。二人はなんでも手に入るという不思議なトンネル“ウラシマトンネル”をめぐり協力関係を結ぶことに・・・。

飯豊まりえに、花城あんずの声を演じた感想や声優の仕事への思いを聞いた。

 

20220816_MarieIITOYO_37s

 

――最初にストーリーを読んだ時の印象は?

何かを得るためには、何か代償があるというファンタジーだけれども、現実離れはしていないと感じました。何でも欲しいものを手に入れることができる“ウラシマトンネル”存在の意味、そして「今が一番素晴らしいんだ!」、「過去もあったから、今なんだよ!」というメッセージが素敵だなと思いました。

――今回の役柄を絶対やりたいと思われてオーディションを受けたそうですね。花城あんずのどういった部分からそう感じたのでしょうか?

オーディションを受けた時は、原作をもちろん知っていたのですが、声優のお仕事に憧れがあったので、どんな役でもやってみたかったです。オーディションで演じる台本の量は少なかったのですが、それでお芝居をやってみて、ボイスメモに録って、スタジオで声を録ったりしました。花城あんずは、クールに見えて繊細な部分があり、自分とはちょっと違うキャラクターなので(逆に)演じやすかったです。

 

20220816_MarieIITOYO_24s

 

――作品を拝見すると声のトーンが飯豊さんのイメージと違うように感じましたが、意識されたことはありましたか?

地声ではなく、自分の思うあんずの好きな台詞を読んで、こういう声にしようかなと色々考えて選びました。直前まで悩んでいたのですが、「どいてくれる?」とか、「世界は断絶されているんだ」という、ちょっと冷たいような台詞をどういうテンションで言うのがこの可愛らしい顔に合うのかなと探って、(声のトーンを)決めました。

――塔野カオルの声を演じた鈴鹿央士さんは声優に初挑戦でいらっしゃいましたが、現場の様子はいかがだったのでしょうか?

塔野君とはまた違う性格の方で、面白いなという印象を持ったのですが、年齢も私の方が少し上で、「こういう風にした方が・・・」とリードするのもちょっと恥ずかしかったので、自分に集中してやっていました。

 

20220816_MarieIITOYO_22s

 

――鈴鹿さんは、飯島さんにアドバイスをしていただいたとおっしゃっていましたが?

やりにくそうなお芝居の時に「向こう側の人に話すようにしてみたら、声のボリュームが変わると思います」という話をしたら、(手際よく)やってのけていました(笑)。

――印象に残っているシーン、台詞はありますか?

(あんずが)塔野君に床ドンをして、「あなたが見ている世界を私にも見せてよ」と言うと、「味気ない世界だよ」と返されるところがすごく好きですね。登場人物が少ないんです。恋なのか友情なのかわからないけれど、この二人の世界はきっと忘れることのできない思い出なのだという儚い感じ。今しかできない、その時にしかできない青春だなと思いました。

 

20220816_MarieIITOYO_12s

 

――体を使ってのお芝居と、声でやるお芝居の違いや、難しさはありましたか?

ドラマなどは表情で伝えたりします。(アニメでは)声しかない。『私の頭の中の消しゴム』という朗読劇をやった時に声優の梶裕貴さんと共演させていただいたんです。その時には、座りっぱなしで2時間演じて、ほんとにすごく伝わってきて、自然に涙が出たり、感情が動いたんです。心の汗をかく感覚が、声優さんってすごいなと思いました。抑揚もナチュラルについていて、言葉が直接耳に入ってきて、すごいなと思いました。普段やっているアプローチと全然違っていたんです。アニメは自分の顔の先入観もなしに観れますので、気にせずに思い切って演じられるというのが面白いですし、アニメにしかできない、アクションや泣いている顔など表情が決められている顔に合わせていくのも面白くて、これからも声優に挑んでいきたいと思います。

 

20220816_MarieIITOYO_01s

 

――声のお芝居に関して、こういう軸を持っていたいとか、今回こういうことを得て生かしていきたいという思いはありますか?

今回は初めて高校生の役だったのですが、以前は、ポケモンの声、ポケモンマスター、ちょっと年上の女の人など、いろいろな役をやらせていただいた経験もあります。未だ自分の得意なものがわからない状態なので、とにかくいろいろなものに挑戦したいです。キャラクターと私の声質が合うかどうかのフィーリングだと思っています。

後編へ続く。

 

20220816_MarieIITOYO_61s

 

映画『夏へのトンネル、さよならの出口』
2022年9月9日(金)より全国公開
原作:八目迷「夏へのトンネル、さよならの出口」(小学館「ガガガ文庫」刊)
原作イラスト・キャラクター原案:くっか
監督・脚本・演出:田口智久
キャラクターデザイン・総作画監督:矢吹智美
演出:三宅寛治
CAST;鈴鹿央士(塔野カオル)飯豊まりえ(花城あんず)ほか
音楽:富貴晴美
アニメーション制作:CLAP
主題歌・挿入歌:「フィナーレ。」「プレロマンス」/eill
配給:ポニーキャニオン
製作:映画『夏へのトンネル、さよならの出口』製作委員会
公式サイト https://natsuton.com/

 

319A4107-2s

【プレゼント】
サイン入りチェキを1名様にプレゼントいたします!
<応募方法>
(1)ランランエンタメの公式Twitterアカウント「https://twitter.com/ranranentame」をフォローする
(2)【前編、後編】の両方の記事を、リツイートする。
<応募締切>
2022年9月30日(金) 23時59分
<当選発表>
締切後、厳正なる抽選の上、当選者を決定。ご当選者様には、ランランエンタメ公式アカウントよりTwitterのダイレクトメッセージにて当選連絡をいたします。2日以内にご返信がない場合は当選の権利が移ります。
当選者発表までに少々お時間を頂戴いたします。ご了承ください。
<ご応募について>
※リツイートは、公式リツイートに限定させていただきます。
※Twitterアカウントを非公開にしている場合、リツイートを確認することができないため、応募対象外となります。
※ご応募後のキャンセル、変更、返品、お届先の変更はできかねますので、ご了承ください。
※当選結果に関するお問い合せは受け付けておりませんので、ご了承ください。
<商品発送について>
※商品の配送は日本国内のみとさせていただきます。お届け日は、指定できません。
※当選者の長期不在や、賞品お届け先ご住所や転居先が不明等の理由により、賞品のお届けができない場合は、ご当選を無効とさせていただく場合がありますので、予めご了承ください。
<注意事項>
※プレゼントの応募によりお預かりした個人情報は商品の発送にのみ使用いたします。
※ご当選の権利は第三者への譲渡や現金とのお引き換えはできません。
※ご応募いただいた時点で、本応募要項に同意いただいたものとみなします。

トップ > PICK UP > 【前編】飯豊まりえインタビュー 映画『夏へのトンネル、さよならの出口』「この二人の世界は儚い感じ、その時にしかできない青春」

Pick Up(特集)

error: コンテンツのコピーは禁止されています