取材・撮影/RanRanEntertainment
モデル・俳優として幅広く活躍する石田ニコルが、自身初のグラビア撮影を実施。2023年-2024年カレンダー『Which is…』として発売する。撮影時の思い出やカレンダーに込めた思い、さらには現在出演中の、劇団☆新感線42周年興行・秋公演SHINKANSEN☆RX「薔薇とサムライ2 −海賊女王の帰還−」について、そして1月30日から開幕するブロードウェイミュージカル「MEAN GIRLS」への意気込みを聞いた。
――初めてのグラビアカレンダー発売おめでとうございます！ まずは、今回の企画が決まった時のお気持ちを聞かせてください。
こうしたグラビア撮影はずっとやりたいと思っていたので嬉しかったです。ランジェリー撮影や作品のような作り込んだ撮影に以前から興味がありました。ですが、なかなか勇気が出なくて…。今ならやれる気がすると思って、今回、やらせていただきました。
――「今ならやれる」と思ったのは、どういうきっかけがあったのですか？
具体的にこれということではないのですが、きっと様々なお仕事を通して、たくさんの経験をしてきたことで、自信を持てるようになったんだと思います。以前は、人からどう見られているのかを気にしたり、自分はこうでなくてはいけないと考えてしまって、がんじがらめになっていた時もありましたが、30代になって「自分がやりたいようにやろう」と考えられるようになり、それからは、自分を出していけるようになりました。
――なるほど、そうしたご自身の変化が今回の撮影につながっていったのですね。石田さんはこれまでファッションモデルとしても活躍されてきましたが、今回のグラビア撮影は、これまでとは全く違うものでしたか？
もちろん、似ているところもありますが、出来上がった写真をご覧になったら皆さん驚くのではないかと思います。今回、仲の良い女性スタッフの方々を集めて、みんなでワイワイキャイキャイしながら、まるで女子会のような空気感の中で撮影をしました。ほとんどすっぴんで、天パの髪もそのままという素の表情が見られるものから、ガッツリメイクをした写真まで、二面性を出したいという思いがあったので、仲の良い方ばかりという環境でリラックスして撮影できました。
――今回のカレンダーのコンセプトは？
先ほどのお話と被りますが、「開放する」だったり、「素の部分を出そう」という思いがあったので、自分らしさをさらけ出すことを大事にしました。
――特にお気に入りのカットを教えてください。
ボブのウィッグをかぶっている写真がありますが、そのウィッグは自前なんです。当日、持っていって「これどうかな？」って、急遽かぶったのですが、私の中で新しい感覚がありました。それから、衣装のフィッティングをしていた時に、絶対に使わないだろうと思った長袖長ズボンの全身レースのタイツがあったんです。遊び半分で着てみたら思いのほかハマってしまって、私から提案して着ました（笑）。全身レオパード柄のピタッとしたレースの衣装なのですが、仲良しのスタッフだったからこそ、ノリでできたスタイリングだと思います。
――素晴らしい美ボディも披露されていますが、普段、ボディーメイクはどのようにされているんですか？
ピラティスをしています。今回は、さらに腹筋のラインなどの細かいところまで筋トレしました。普段は食事まで調整はしないのですが、今回はせっかくの機会でしたので、自分がもっと楽しめるように、そして自分が納得できる体になればと思い、食事調整も行ってボディーメイクしました。自分でも頑張ったと思えたからこそ、撮影も楽しんでできました。
――今回、コラージュデザイナー兼NFTクリエイター カズシフジイさんとコラボしたNFTアートの販売も行うと聞いています。
NFTアートは、どこにも出回っていない自分だけの１枚を販売する企画です。正式な情報が記録された唯一のデータ所有権を持つことができ、自分だけのものになるのが魅力的で今の時代ならではだと思います。また、「自分だけの写真」によって私とそのファンの方との繋がりが持てると思います。そういう意味でも、私としても楽しみな企画です。今回、カレンダーには13カットしか使われないのですが、全部で3000枚くらい撮りました。なので、カレンダーのアザーカットをコラージュしてNFTアートにしています。ファンの方にとって、思い入れのある1枚になったらいいなと思います。
――グッズとはまた違った特別感がありますね。ところで、石田さんはミュージカルや舞台でも活躍されています。舞台やミュージカルに出演することの魅力はどんなところに感じていますか？
カンパニーの皆さんと共同生活のような濃い時間を過ごす中で、お互いを高め合い、一つの目標に向かって長い時間をかけて作り上げていくということに楽しさを感じています。舞台は生ものなので、映像と違って後には残らないものです。ですが、その1回きりの上演に全力を注いで、お客さまにエネルギーを受け取っていただくという時間が私は大好きです。その日のお客さまの雰囲気や空気によっても私たちの演技や歌に変化があるんです。そういうリアルなやりとりを感じられるのが、舞台の魅力だと思います。
【後編】へ続く。
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