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【後編】竹内將人インタビュー 舞台『守銭奴 ザ・マネー・クレイジー』 俳優人生の転機となった『ピアフ』を経て挑むストレートプレイ

2022/11/21 18:00

取材・撮影/RanRanEntertainment

 

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――ところで、竹内さんは2019年には王立音楽院(ロンドン大学)ミュージカル科修士課程を終了後、ミュージカルや舞台に数多く出演されてきました。そうした経験から感じている、日本と海外の舞台作品の違いはありますか?

イギリスやアメリカは、特に多人種の文化があり、とにかく様々な国籍の人が住んでいます。インド人街、チャイナタウンやイスラム系の街など、色々な街があって、そうした街からも演出家や俳優がどんどん生まれています。(イギリスの)学校でお芝居を勉強している中でも、文化の背景の違いによって生まれる感情が違うことを感じていましたし、それぞれの背景があるから成り立つ演出もあることを知りました。一つの観念に囚われずに作品が作れるというのは、やっぱり多民族国家ならではのことだと思います。今、日本でもLGBTをはじめとしたマイノリティを扱った作品は多くありますが、イギリスはかなり早くからそうした感性を芝居に取り入れていました。日本ではまだまだLGBTの人たちにも厳しい目線が向けられていると僕は感じますし、イギリスはそういう意味では間口が広いのかなとは思います。日本に住んでいるのは、ほとんどが日本人で、同じ言語を話していて、同じ文化の中で生きているので、広がりを持つのには時間がかかっているのだと思いますし、これからどんどん広がっていくのではないかなとは思います。

 

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――なるほど。貴重なお話、ありがとうございます。竹内さんはイギリスで活動することもできたと思いますが、日本での活動をメインに選んだのには何か理由があったのでしょうか?

元々、留学を決意したきっかけが、大学3年生の時に受けた『レ・ミゼラブル』のマリウスのオーディションに落ちたからだったんです。その時は、イギリス人の演出家の方にオーディションをしていただいたのですが、ワークショップ形式のオーディションだったので、短い時間でしたがたくさんのことを学べました。それで、だったらイギリスに行って学ぼうと思ったんです。その時は、マリウスを演じることを目指して留学したので、とにかく日本に帰ってマリウスのオーディションを再び受けようという思いが強かった。それで、まずは日本に帰ってくることにしました。それから、親孝行という意味でも日本で活躍したいという思いもありました。ただ、イギリスに限らず、海外進出は絶対に成し遂げたいという思いはずっとあります。

 

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――そうすると、今、俳優としての目標は海外進出?

そうですね。イギリスにいる時に、『ミス・サイゴン』のエンジニアという役をイギリスとアメリカで演じることができたら、俳優として人生での悔いはないなと思ったので、いつか演じたいです。もちろん、日本でも演じたいと思っています。

 

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――楽しみにしています! 話は変わりますが、2022年も終わりに近づいてきました。竹内さんにとって2022年はどんな1年でしたか?

今年は俳優人生の転機となった年だったと思います。先ほどもお話しましたが『ピアフ』で大竹しのぶさん、梅沢昌代さん、彩輝なおさんに出会えたことは僕にとってすごく大きな出来事でした。出会えなかったら、僕はしようもない俳優になっていたと心から思います。『ピアフ』の時には、僕、毎公演の休憩時間と終演後にお三方の楽屋に行って、「今日のお芝居はどうでしたか?」と尋ねて、いろいろなお話をさせていただきました。そこで俳優としての意識も大きく変わりましたし、俳優を仕事にする上での大切なこと、お芝居をする上で大切なことを教えていただきました。そうした出会いが今年の序盤にあったので、その後に出演したミュージカル『ガイズ&ドールズ』もこれまでとは違う意識で臨めたと思いますし、今作でも、教えていただいたことをしっかりと消化して、自分のものにできたらいいなと思っています。今年は僕の俳優人生がポジティブな方向に向いた年でした。

 

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――では、来年はどんな年にしたいですか?

もっと自分を知って、これまで出会ってきた方々のような、いい俳優になりたいです。

――ありがとうございました! 最後に改めて本作の見どころをお願いします。

フランスの古典喜劇と聞くと、喜劇であっても固いイメージを持つ方もいらっしゃると思いますし、セリフがたくさんあって難しいんじゃないかと思われる方もいらっしゃると思います。ですが、全くそんなことはないです。まず、演出のプルカレーテさんと美術・照明・衣裳のドラゴッシュ・ブハジャールさん、そして音楽のヴァシル・シリーさんの作り出す世界観がとても面白い。それに加えて、秋山伸子先生の翻訳が親しみやすい文章になっているので、現代の若者にも届く作品になっています。まだまだコロナは不安定な状況ですが、ぜひ今年最後にクスッと笑いに劇場に来ていただけたら嬉しいです。

 

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公演情報
タイトル:東京芸術祭2022 芸劇オータムセレクション『守銭奴 ザ・マネー・クレイジー』
作 :モリエール
翻訳:秋山伸子
演出:シルヴィウ・プルカレーテ
出演:
佐々木蔵之介
加治将樹、竹内將人、大西礼芳、天野はな
茂手木桜子、菊池銀河、安東信助
長谷川朝晴、阿南健治、手塚とおる、壤晴彦

公式サイト          https://www.purcarete-fes.jp/

東京公演
日程        2022年11月23日(水・祝)~12月11日(日)
会場        東京芸術劇場 プレイハウス
お問合せ       東京芸術劇場ボックスオフィス  https://www.geigeki.jp
                            0570-010-296(休館日を除く10:00~19:00)
宮城公演
日程      2022年12月15日(木) 開演19:00
会場      えずこホール(仙南芸術文化センター)大ホール
大阪公演
日程      2023年1月6日(金)~9日(月・祝)
会場      森ノ宮ピロティホール
高知公演
日程     2023年1月14日(土) 開演14:00
会場     高知県立県民文化ホール オレンジホール

 

<文:嶋田真己・撮影:早川善博>

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