取材・撮影/RanRanEntertainment
WOWOW連続ドラマW-３０「杉咲花の撮休」の完成披露試写会が2月9日(木)、都内で行われ、本人役で出演した杉咲花、そしてドラマの監督を務めた松居大悟、今泉力哉、三宅唱が登壇した。
左から今泉力哉監督、杉咲花、松居大悟監督、三宅唱監督
圧倒的な演技力で多くのドラマや映画で活躍し続ける杉咲花。多忙な毎日を送る人気俳優の彼女は、撮影期間に突然訪れた休日、通称“撮休”をどのように過ごすのだろうか。本作は「有村架純の撮休」「竹内涼真の撮休」「神木隆之介の撮休」に続くシリーズ第4弾となる。知られざるオフについて監督・脚本家たちが妄想を膨らまし、描き出した6つのパラレルストーリーを杉咲花が本人役として演じた。放送・配信を記念して、主演の杉咲花、彼女の撮休を描いた松居大悟監督、今泉力哉監督、三宅唱監督の 4 名が登壇し、完成披露試写会を行う運びとなりました。全6話が2月10日(金)より放送・配信スタートする。
イベントでは冒頭、杉咲は「何度も思い出して心の中で再生したいぐらい特別な記憶として残っているこの作品を、ようやく観ていただけることがすごく嬉しいです。今日はよろしくお願いします」と挨拶。
続いて監督たちが挨拶するなか、三宅監督は「こうして主演と監督3人並ぶってどういうことだろう？ いざ並んでみると新しいバンドみたい。僕はピアノを担当したい。今泉さんがドラムで、真ん中のふたりがツインボーカル」と冗談を言って笑わせた。
「これだけ多くの製作陣の携わっている作品もないと思う、とっても贅沢な撮影時間」を過ごしたという杉咲だが、杉咲について松居監督は「こういう人なのかなってイメージして台本を書いていたんですけど、現場ではその予想を裏切って、ちょっとした表情、目の仕草を撮っているだけで画角として成立する。すごいなって思っていました」と絶賛。
続いて、今泉監督は「二人目はやりづらい」と言いつつも、杉咲の「ひとり芝居じゃないですけど、電話をかけているシーンがこんなにも魅力的にできる。あとは現場では佇まいしかり、現場をすごく楽しんで明るくしてくれるから現場もすごく助けられたし、本当に人間的な魅力が前面に出ていました」とこれまた絶賛。
三宅監督は「言葉にするのが苦手なんですけど、本当にかっこいい人だなと思って仕事をしていました」と杉咲を称賛した。
一方、杉咲から見た3人の監督の印象について。今泉監督は「すごく背が高いけれども、現場ではめちゃくちゃ小さくいつも猫背で、現場の隅っこにいらっしゃる。本番が始まる掛け声も、緩やかに穏やかに始まって、今泉さんの温もりのある空気感が現場に広がって、たまに穏やかな口調で淡々と冷静な意見をくださるのでそのバランスがすごく不思議な方」と評価。
続いて三宅監督とは「現場でこんなに監督とお喋りしたことなかったかもというぐらいたくさん会話をしました。作品に関する話から派生していろんな話をしました。気付いたら三宅さんがいなくなっていて、気付いたら本番が始まってるみたいな、本当に現実から物語に入っていく線引きがない方でとても心地の良い撮影の時間でした」と振り返っていた。
そして、松居監督について「口数が少なく声のボリュームも小さめで、現場の誰よりも恥ずかしそうに答えている印象があって、でもそんな松居さんの佇まいから自分は大丈夫、緊張しないみたいな気持ちにさせてくれたし、たまに（松居監督と）目が合う瞬間あったりすると、その瞬間に全てを残したいというグッと来るような気持ちになりました」と、杉咲は三人三様の素晴らしい監督との競演を感謝していた。
第1話「丸いもの」監督・脚本：松居大悟 出演：杉咲花、上自石萌歌、松浦祐也
突然の撮体、杉咲花は洗濯機が故障していることに気付く。仕方なくコインランドリーに行くも、不慣れな花は千円札しか持っておらず小銭がない。両替をしに外に出てみると、路上でミュージシャンの瑞希 (上自石萌歌)が弾き語りをしている。つい千円で瑞希のCDを買ってしまった花はとうとう所持金ゼロになってしまい、同じくコインランドリーに来ていた客・権田 (松浦祐也)に小銭を借りようとするのだが……。
第2話「ちいさな午後」監督：今泉力哉 脚本：燃え殻
出演：杉咲花、若葉竜也、芹澤興人、中田青渚、岡部たかし、塚本晋也ほか
撮休の遅い朝、杉咲花は友人の優 (中田青渚)に言われた一言がきっかけで平凡で凡庸な一 日を過ごすことに決める。あてもなく出掛けてみると、行きつけの定食屋に閉店の張り紙が。店主(塚本晋也)や常連客 (岡部たかし)に事情を聞き、サラリーマン(若葉竜也)とも交流する。公園に行けばリストラされた男 (芹澤興人)に出会うなど、なかなか平々凡々には過ごせないのだった。
第3話 「両想いはどうでも」監督・脚本：今泉力哉 出演：杉咲花、泉澤祐希、菊池亜希子
撮休の日、杉咲花は以前からお互いに好意を寄せ合っている草 (泉澤祐希)の家に出掛ける。正式に交際をスタートさせるかどうかを次の休みに話そうと約束していたのだ。しかし、花の仕事のことを気遣ってばかりではっきりとしない草。付き合うならマネージャーさんの許可を得たいという草の言葉を受け、武田 (菊池亜希子)に会いに行くことに。しかし、そこでは両想いがどうでもよくなるような出来事が待っていた……。
第4話「リリー」監督：松居大悟 脚本：向井康介
出演：杉咲花、ロン・モンロウ、光石研 ほか
中国映画の出演が決まっている杉咲花は、撮休を利用して中国語レッスンを入れることに。初めて会う先生 。リリー (ロン・モンロウ) とカフェで待ち合わせするが、リリーが携帯電話をどこかに落としたことが分かり、 2人はレッスンそっちのけで捜しに出掛ける。交 番に届けを出すと感じの悪い警察官 (光石研)に嫌みを言われ、突っ掛かってしまう花。怒 りをなだめるリリーの言葉で次第に花は自分を見つめ直し始める。
第5話「従姉妹」監督：三宅唱 脚本：和田清人・三宅唱
出演：杉咲花、坂東龍汰、橋本愛ほか
撮休の日、杉咲花は同棲している恋人・桧山大樹 (坂東龍汰)が、先輩から借りたカメラレンズを壊してしまったことを知る。俳優仲間の河野緑 (橋本愛)にはあきれられるが、花は大樹にお金を貸してしまう。午後従姉妹の雪 (杉咲花 。2役)と 食事をしに出掛けた花。雪になぜ役者になったのかと問われ、花は胸の内を打ち明けていく……。
最終話「五年前の話」監督：三宅宅唱 脚本：和田清人・三宅唱
出演：杉咲花、坂東龍汰、芋生悠、足立智充、橋本愛ほか
杉咲花は恋人・桧山大樹との同棲を解消することになり、俳優で友人の河野緑と一緒に住む家探しをしている。不動産会社の水野 (芋生悠)と 風間 (足立智充)に勧められ、花はひとりで物件の契約をしてしまい……。そんな5年前の出来事を、映画の宣伝のためのインタビューを受けながら、花はふと思い出していた。撮休だからとマネージャーに取材を入れられてしまったある日の出来事だった。
WOWOW連続ドラマW-３０「杉咲花の撮休」
2月10日(金) 午後11時30分放送・配信スタート!![全6話]
放送：毎週金曜 午後11時30分 【第1話無料放送】WOWOWプライム
配信：各月の初回放送終了後、同月放送分を一挙配信 [無料トライアル実施中] WOWOWオンデマンド
