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勘九郎・七之助 蓬莱竜太脚本「夢幻恋双紙赤目の転生」に「凄い作品。演じる役者は大変」と絶賛

2017/1/25 11:27

2017.01.25 取材:記事・写真/RanRan Entertainment

何百年と続く伝統芸能・歌舞伎界にこの春、新風が吹き荒れる。その才能を誰もが認める新進気鋭の舞台作家・蓬莱竜太と歌舞伎界のプリンス中村勘九郎と中村七之助の兄弟が異色のタッグを組んで送る赤坂大歌舞伎「夢幻恋双紙(ゆめまぼろしかこいぞうし)赤目の転生」(4月6~25日、TBS赤坂ACTシアター)の製作発表が25日、都内のホテルで行われた。

会見では、タイトル「転生」にちなんで「生まれ変わったら何になりたいか?」という記者の質問に、勘九郎「女性アイドル」七之助「お寿司屋さん」など気になる発言も多く飛び出した。

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同世代の若き才能が、それもジャンルの違いを超えてぶつかり合うとどんな化学反応を起こすのか?そんな期待が膨らむ今回の「赤坂大歌舞伎」。父・故中村勘三郎さんが2008年に上演を開始し、その後中村兄弟が遺志を継いだ舞台も、今作で5回目。一昨年、第4回では古典の早変わりに挑戦した兄弟だが、今回は、勘九郎自身が5年にわたって口説き落としたという蓬莱竜太が書き下ろした新作歌舞伎となる。

勘九郎は「うちの父が、『野田(秀樹)さんや、(渡辺)えりさんなど同世代の作家と出会えたことを誇りに思う。お前たちもいい人を見つけられたらいいね』と言っていたんです。だから(蓬莱さんに)是非書いてほしいと思いました。蓬莱さんにお願いしたら父が出会った作家さんとはまた全然違う作品ができるんじゃないかと思ったんです。これは歌舞伎界だけでなく演劇界にも巻き起こす事件だと思っています」と、多くの俳優からラブコールを送られる蓬莱の起用理由について明かした。

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人間の深層に切り込む蓬莱ワールド。夢幻恋双紙では、勘九郎演じる「太郎」が、七之助演じる「歌」を幸せにするために、何度も転生をするという話の中で壮大な人間ドラマが繰り広げられる。気弱な太郎やひょうきんな太郎、強い太郎など転生するたびに更新される人格の演じ分けも見所の一つとなりそうだ。

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そんな太郎を夢中にさせるヒロイン「歌」にはどんな魅力があるのだろう?

演じる七之助は、「歌はちょっと欠落しているというか、その翳の部分に魅力があるんだと思います。幸せを掴みたいと思っているんですが、その幸せが何かを自分でも分かっているようで分かっていない。つかみどころがない女性ですね。自分に置き換えてもそういう女性は魅力があると思います」と評価する一方、歌に振り回される太郎役の勘九郎は、「(太郎という役柄と)関係なく読んだら、とんでもない女ですよ。お客様は最後まで見たところで、『あっ、これ、こういうことー?』ってなります。それはお約束します」と翻弄される太郎に同情的な意見を口にした。

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「歌」を描いた蓬莱は、「七之助さんがおっしゃったように、欠落が魅力だと思います。世の中どうしようもないことがある。それは歌が背負っている宿命でもあって。太郎は(歌に)ふりまわされるんですが、それは歌が悪いわけでもないし、太郎が悪いわけでもない。世の中はそういうどうしようもなさの中で人間関係が渦巻いているんだと思います。歌の抱えているもの。歌の秘密みたいなものを楽しんでいただきたい。」とミステリアスなヒロインにも注目してほしいと述べた。

蓬莱の脚本に「読んだら本当に凄い作品で、これを表現する役者は大変だなと思いました。役者が一生懸命やらないとこの作品をダメにしてしまう。太郎と歌だけでなく友達とのかかわり合いとかもでてきて、全員が主役です。全員がちゃんと演じないと成立しない。同じ方向を向いて一所懸命稽古していきたい」と七之助は。蓬莱は「歌舞伎の世界で何が得られるのか楽しみ。融合・セッションをいい形にしていくのが(僕の)仕事。自分の持てる力全てを発揮して二人にぶつかっていきたい」と意欲を見せた。

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会見では、勘九郎、七之助ともに、自身の苦い恋愛実体験と思われる発言も飛び出した。
脚本には、日常に潜む男女のすれちがいが脚本にちりばめられていて「どの太郎にも自分がいる」と勘九郎。脚本上の二人のやりとしについて「それは言ったらいけないよ。経験上、絶対帰るっていい始める」と告白し、会場を沸かせた。

七之助も「台本を読んで身に覚えのある部分が多々ありました。自分が思っている愛と相手が思っている愛とは違うということを改めて強く感じた。男性は愛してるからこそやってるんだよって言っても、女性は上手くいかないところだけを突いてくる。」と恨み節とも思えるような発言。しかしそうしたリアルな描写が「歌舞伎になるとどうなるんだろうというのが楽しみですね。」と期待を語った。

歌舞伎の脚本に初挑戦した蓬莱は、「とにかくプレッシャー」を感じたとしながらも、故勘三郎さんが残した「歌舞伎役者がやれば全部歌舞伎になるんだ」という言葉通り、歌舞伎に携わる役者の力を信じて自由に書いたと告白。掛け合いが多い芝居なので、中村兄弟の存在感や呼吸が舞台上でどのように織りなされるか、どのように歌舞伎になっていくのだろうという想像や、稽古をやっていく上で膨らんでいくビジョン、そうしたワクワクが一番この仕事の原動力になっていると語った。

稽古はこれからだが、蓬莱の脚本をたたき台として、二人と話をしながら(稽古)をやっていきたいと言う。蓬莱の「飲み屋で芝居の話をしてアイデアがでることは多いので、ばかみたいに話したいですね」という発言を受け、七之助は「飲みには、もちろん行くべきだと思います。そこで話し合いがなされると思うので強制で」と応じた。

最後にタイトル「転生」にちなんで「生まれ変わったら何になりたいか?」という記者の質問に、勘九郎「女性アイドル」七之助「お寿司屋さん」と答え、爆笑のうちに会見を終えた。

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歌舞伎界は新しい才能を飲み込んで、ますます進化していくのだろう。そんな三人を多くの新しいことに挑戦した勘三郎さんは天国で誇りに思っていることだろう。

アクトシアターの裏には桜並木。艶やかな桜の季節に新作に挑戦する3人。見事満開の花を咲かせることができるのか、4月の開演を楽しみに待ちたい。

公式HP  http://www.tbs.co.jp/act/event/ookabuki/

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