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2024年10月9日 04:00

Aぇ! group 正門良規主演 『Touching the Void』開幕!「舞台でやる意味がある」若き登山家役に自信

左から:田中亨、浅利陽介、正門良規、古川琴音、トム・モリス

 

パルコ・プロデュース2024『Touching the Void タッチング・ザ・ヴォイド~虚空に触れて~』のプレスコールと開幕前会見がPARCO劇場で行われ、正門良規と古川琴音、田中亨、浅利陽介、演出のトム・モリスが登壇。初日に向けた意気込みを語った。

登山家、ジョー・シンプソンが1988年に執筆した回想録を舞台化した本作。ジョーがサイモン・イェーツとともに、ペルーのアンデス山脈にある標高約6400mのシウラ・グランデ山に登頂した際に、実際に起きた壮絶な遭難事故から困難を乗り越えて生還を果たす姿を描き、小説はベストセラーとなった。さらに2003年には映画化、同年の英国アカデミー賞で最優秀英国作品賞を受賞した。舞台化は2018年。日本では今回が初演となる。

プレスコールでは、ジョーの姉・セーラ(古川)がサイモン(田中)とジョーの登山仲間のリチャード(浅利)と「なぜ山に登るのか」を語るシーンなど、4シーンが披露された。中でも圧巻だったのは、登山シーンだ。鉄骨で作られた大きなセットで表現したシウラ・グランデ山が舞台中央に出現し、その“山”をジョーとサイモンが登っていく。舞台上で再現するのは難しいだろうと思われた雪山を演出のトムが見事に作り上げ、本物の登山を目撃しているような感覚を味わえた。

その後に行われた会見で、ジョー役の正門は「ついに初日がきたなと、ワクワクドキドキしております。先ほどお見せしたセットもそうですし、やることが4人にしては非常に多い作品です。その分、感動とエネルギーの詰まった作品になっていると思いますので、期待して劇場に足を運んでいただけたら嬉しいなと思います」と挨拶。

登山やロッククライミングの経験を聞かれると、「ロケで一度、三人四脚で六甲山を登るという経験をしました。だから、この人たち並みにクレイジーなことは1回やっているんです(笑)。ただ、アルパインスタイルという二人一組でアイスピッケルを使ってという本格的な登山はないので、勉強、勉強の日々でしたが、監修の方に丁寧に1から作品について、山について教えていただきました」と明かし、「昨日、その監修の方がゲネプロを観てくださったんですが、すごい興奮したテンションで『良かったよ』と言っていただけたので、ひとつクリアできたのかなと自信を持っています」と胸を張った。

本作のために体作りもしたそうで「稽古前にピラティスとかヒートのトレーニングの時間もありましたが、個人的にジムにも行ってました」と話す。それを聞いた浅利からは「どんどんデカくなっていたよね」という指摘も入っていた。

また、セーラ役の古川は「待ちに待った初日がきたなという気持ちです。一刻も早く皆さんに観てもらいたいなと思っています。ここ数日は、舞台稽古で本物のセットと本物のエフェクトの中でお芝居をしていたんですが、今すぐ舞台を降りてお客さんとして見たいというシーンがたくさんあって。自分自身がそう思える舞台に出演できていることが私にとっては本当に幸せなので、感無量です。でも、舞台が開けてからもみんなと一緒に新しく探りながらお芝居できたらいいなと思っています」と初日を迎える心境を語った。

サイモン役の田中は「一つひとつが危険なので、慎重に、丁寧にやっていきたいと思います。舞台でこんなことやっていいの?ということが盛り沢山な気がしていて、お客さんに早く観ていただきたいですし、その反応が今から楽しみです」、リチャード役の浅利は「後半では僕たちはシウラ・グランデのベースキャンプにいますが、どんな山なのかがきれいにバックグラウンドに映るんですが、それが美しくて、こういう山なんだとリアリティを感じていただけると思います。それを受け取って、渋谷の街に出ていってもらえればいいなと思います」とそれぞれコメントを寄せた。

演出のトムは、「初めての日本版を作り上げていることに楽しみを覚えています。素晴らしい時間を過ごしております。素晴らしいキャスト陣のスキル、素晴らしさに感銘を受けています。この公演を作っている間、みんなで楽しいハッピーな時間を過ごしてまいりました」と日本での製作に思いを馳せ、「この公演を日本の観客の皆さまがどのように捉えてくださるか楽しみにしています。稽古場にいらっしゃった方々が『こんなの舞台でできないでしょう』と言いました。でも、この4人はそれを舞台上でやってのけてしまう。東京、日本全国の方々が観にきてくださるのを楽しみにしています」と笑顔で話した。

最後に、正門は「無事にこの日を迎えられたので、あとは一歩ずつ、丁寧に安全第一で、観客もスタッフさんも僕ら演者も全員が楽しむということが大事なことだと思います。小説が原作ですし、映像化もされていますし、ファンの多い作品ですが、僕は一番、舞台でやる意味があると思います。皆さんに体感していただいて届く感動があると思っていますので、ぜひ舞台で、生でこの作品を感じていただけたらと思っています」と言葉に力を込めて、会見を締めくくった。

パルコ・プロデュース2024『Touching the Void タッチング・ザ・ヴォイド~虚空に触れて~』は、10月8日(火)~11月4日(月祝)に東京・PARCO劇場、11月10日(日)~17日(日)に京都劇場で上演。

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