白石隼也 本田礼生 中村莟玉 高崎かなみ 坂本澪香
青山良彦 西岡徳馬 高橋克典 佐藤流司 花總まり 篠井英介
舞台『応天の門』ゲネプロ公開・合同取材会が12月4日(水)に明治座で行われ、佐藤流司、高橋克典、中村莟玉、高崎かなみ、本田礼生、白石隼也、坂本澪香、青山良彦、篠井英介、西岡徳馬、花總まりが登壇。初日を迎える心境を語った。
本作は、2013年から「月刊コミックバンチ「コミックバンチKai」(新潮社)にて連載中の歴史漫画を原作に舞台化。平安時代を舞台に、学問の天才と称される菅原道真と、都で随一の色男である在原業平がタッグを組み、京の都で起こる怪奇事件を次々と解決していく。菅原道真を佐藤、在原業平を高橋が演じる。
原作で描かれているいくつかの事件をオムニバス形式で繰り広げる本作。テンポよく物語が進み、事件がサクサクと解決していくのが心地よい。あやかしや物の怪などが登場する平安時代ならでは事件は新鮮で、冒頭から引き込まれた。豪華な衣裳も見どころの一つ。丁寧に作られた華やかな衣裳の数々が物語を彩る。
取材会では、まず佐藤が「1ヶ月強の稽古を終えて初日を迎えられることに、私自身、非常に興奮しております。素晴らしい作品を届けられますよう頑張ってまいります」と挨拶。
続いて高橋は「原作ファンの方もそうでない方も、楽しんでいただけることを願っております。我々、頑張ります」と力を込めた。
昭姫役の花總は、自身の役柄について「正義感が強くて粋で、色っぽいというお役なので、それを目指しながら演じています」と語り、「同じ女性として憧れる部分がたくさんあるので、楽しんで演じたいと思います」と話し、「『いよいよ今日、初日か』という感じで、緊張しつつも興奮しております。千穐楽まで体に気をつけて頑張りたいと思っております」と意気込んだ。
また、作品の見どころを聞かれると、高橋は「見どころは全部です」と笑顔を見せ、「平安ものは珍しいと思います。大河ドラマで大人気の平安時代。いつもとちょっとムードの違う、どこか色っぽい。事件もありますし、いろいろな意味でお楽しみいただけたら。魅力的な出演者もいっぱい出ています。明治座のファンの方はもちろん、少し若いお客さまも楽しんでいただける作品に仕上がっているのではないかと思っています」とアピール。一方、佐藤は舞台機構に触れ、「盆が回ったり、花道があったり。そうした機構を使った演出も見どころだなと思っています」とコメントを寄せた。
さらに、平安時代の衣裳について話が及ぶと、佐藤は「姿かたちの美しさがあって、高貴であったり、妖艶だったりするのが大事な時代かなと思うので、動きづらくはありますが、この動きづらさもまた風流な気がします。こういったことが現代の劇と違う楽しさだったりするのかなと思っています」と話す。高橋も「豪華で素敵な生地をたっぷりと使っていただいていますが、動きにくいんですよ。戦いがあまりなかった時代だというのは、戦えない意識があったのかなと感じました。戦いとは違う意識の中で動いていた時代なのかなと思います」と思いを馳せた。
最後に佐藤が、改めて「いよいよ幕が開きます。濃厚な作品になっています。余すところなく全力で座組み一同、駆け抜けていけたらと思います。最後まで病気なきよう、怪我なきよう、素晴らしい作品を皆さんにお届けできればと思っております。最後まで応援のほどよろしくお願いいたします」と語り、取材会を締めくくった。
舞台『応天の門』は、12月4日(水)〜22日(日)に明治座で上演。