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『沈黙-サイレンス-』が1月21日より公開。窪塚洋介、浅野忠信など舞台挨拶

2017/1/22 05:10

2017.01.21取材:記事・写真/RanRan Entertainment

世界の映画人たちに最も尊敬され、アカデミー賞にも輝く巨匠マーティン・スコセッシ監督が、戦後日本文学の金字塔と称される遠藤周作の「沈黙」を遂に完全映画化。主演のアンドリュー・ガーフィールド(『アメイジング・スパーダーマン』)を筆頭にアダム・ドライバー(『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』、リーアム・ニーソン(『シンドラーのリスト』)、日本からは窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシら各世代の実力派が名を連ねる。そして、『沈黙-サイレンス-』が1月21日より公開。その初日に東京・TOHOシネマズ スカラ座にて、窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈による舞台挨拶が行われた。

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舞台挨拶では、ビデオによるオーディションであったこと、また役どころについては監督からの指示が全くなかったことが明かされた。そして、映画冒頭の海での十字架シーンで磔になった塚本晋也が撮影についての苦労話。引き潮のときは本当の海で、また満ち潮のときはプールだ撮影したことを明かした。最後に、窪塚が「東日本大震災以降多くの弱者が生まれた。『神は沈黙してるし、沈黙しているんだったら、自分自身の心の中にある答えを見つけて前に進んでいかねばならない』と訴えた。

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窪塚:(キチジローという核となる役はどうやって作っていったのですか?)
マーティン・スコセッシ監督からキチジローの人となりを具体的に現場で演出された記憶がない。オーディションの会場で初めてスコセッシとお会いしたときから、カメラはないですけど「ヨーシ、カメラ回すぜ、お前はキチジローなんだから」と言ってくれるぐらい、信頼されてくれたのかなと思います。

LAで英語の字幕付きを見たとき、はっとしたのですが。ぼくがイノセントに見えるシーン、よりピュアに見えるシーン、もっと分かりやすく言うと、涙を流して、慟哭するシーンがあったんですけど、そういうシーンはあえて使ってないんですね。ぼくの目線で言うと、スケベってハリウッドに自分の演技をアピールするチャンスだという感覚になっていたわけではないのですが。そういうところを一切カットして、この作品の中でぼくが与えられたキチジローを演じさせられている。なぜ現場で言われなかったのか、いまだに謎なんですけど。それが、驚愕と同時に監督の偉大さを感じたところでした。

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浅野:僕の役は通訳ですから。普段海外で仕事するときに通訳の方と仕事しても、通訳さんは自分の意見を言うわけでないですよね。そういう役はやったことがないな。強烈なキャラクターが浮き彫りになるような役が多かったので、自分を出さないという役っていうものがあるんだなと思って、そこから必死になって本を読み返して自分のセリフを言ったり、相手のセリフを言ったりを繰り返して、彼の見えてこないストーリを自分で見つけることが必要だった。自分で勝手なストーリを書いての繰り返し。そういう意味でぼく自身は満足してます。

窪塚さんと一緒なるシーンはないね。でもキチジローはいいな。
窪塚:ぼくも浅野さんのローボイスはつい真似したくなる(笑)。)

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イッセー:窪塚君と同じようにこんな役(井上)だよという提示は一切なかったです。どうやらこれでいいらしいということだったんですが、ほとんどセリフが英語なんです。アンドリューが「お前の言っていることが分からない」と言ったら撮影ストップだなと、それが恐怖でしたが。いろいろ準備しましたがクソ度胸とはったり。いつも撮影は出し惜しみ一切なしで肉体的にはきついものがありますが、精神的には本当に楽しい撮影でした。

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塚本:(あの悲しい十字架シーンの撮影について)海が引き潮の時は本当の海で十字架になって、歌っているシーンもそこで撮っている。満ち潮の時はさすがに危ないということで台中にあるブルーバックという大きなプールで撮りました。波の高さが調整できるようになっていて、じいさまが入っているときは、波は首の高さに来るようになっている。ぼくのときは、じいさまは画面から外れていただいてザンブザンブ!「こいつには、いけっ!」ということで。農民の役で、歯はボロボロの付け歯だったんですが、最後は波で歯がぶっとんで割れてしまいました(笑)。

最初台本いただいたときからこのシーン危ないなと思いました。ぼくは自分で映画を撮っているんですが、役者には危ない目に合わせないんですよ、ものすごく慎重にするんですよ。でも、ぼくはマーティン・スコセッシ教なんで、殉教覚悟で挑もうと思いました。

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松:(マーティン・スコセッシ監督の現場はいかがでしたか?)オーディションのビデオ審査は初めて。慣れない英語のセリフで、またビデオのため相手の感情も分からず、苦労しました。スコセッシ監督が見るんだなと思い、そこに全部のパワーを入れなきゃと思ってオーディションを受けました。海外の現場は日本の現場と違うんで、すごくたくましくなりました。19歳の時、その中でお芝居させていただくことができ、得るものが多くて、うれしいなと思いながら現場にいさせてもらいました。

(弱者というのがテーマのひとつ。今回さまざまな弱者が登場。沈黙が問いかけるメッセージはどんなところにあると思いますか?)

塚本:自分が「野火」という映画を作っているんですけど、テーマはかなり似ているところもある。遠藤周作さんは「沈黙」という小説では宗教を通して自由な考えを押しつぶすある権力の力を描いている。「女の一生」という小説の第1巻では宗教を通して自由な考えを押しつぶされる女の人を描いているんですけど、第2巻では舞台は戦争。遠藤周作さんの中でも第1巻、2巻を通して宗教、戦争というテーマを扱っている。いつも大事に思っていること、力で圧しつぶそうとする力があるいう不条理をいつも描いている。

この映画では宗教を描いているが、宗教を通して何か別のことを感じていただきたい。そのひとつは戦争ということもあって、「野火」は戦争映画なんですけど。一般の人が一生懸命やろうとしているのを何かが押さえつけようという力が働く。これは歴史上延々と繰り返される。うかうかしていられない状況にどんどんなっている。そういう繰り返す時代への警告みたいなことを監督は感じて作ってらっしゃると思います。

窪塚:2011年3月11日東北大震災が起こって、たくさんの弱者の人が生まれました。福島、鳥取などでもそう。なのにこの国の政府は、外国には1兆、2兆、3兆円、おれらの汗水たらした税金を使って金をばらまき倒して、自分の国の弱者には目を向けないじゃないですか。原発は震災ではなく人災。また再稼働してますけど、おれらのことをゆでガエルみたいにゆっくりゆでたら気づきませんからね。沸騰したころには逃げることもできない可能性ありますから。

その中でこの映画を公開するというのは、答えみたいなことを言っちゃうかもしれないですけど『神は沈黙してるし、沈黙しているんだったら、自分自身の心の中にある答えを見つけて前に進んでいかねばならない』。キチジローは神も信じたい、生きたい。非常にわがままな役です。「こんな時代じゃなかったら、おれはもっといいキリシタンだったんです。」ってセリフがありますけど、でも神を信じることと死ぬことはイコールにされた時代。逆に今こうやってゆっくりゆっくり騙されながら崖のほうに崖のほうに追いやられているおれらよりももっと分かりやすかった時代かもしれません。

皆さんが自分の答えを見つけて、自分自身が信じて自分の人生を全うする心を持つということはこれからとても大切だと思うし、こういう重い映画が僕らを導いてくれることもあると思います。今時代に必要な映画だと思いますし、スコセッシ監督はある意味で命を懸けて最後にアンドリュー・ガーフィールド(主役)にロザリオを握らせることでバチカンに届けて世界中に届けて、戦っている人だと思いますのでその気持ちも少し組んでいただければおれも嬉しいですし、よりよい明日が皆さんのもとに来ることを信じて疑いません。

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作品タイトル:『沈黙-サイレンス-』
公開表記:絶賛公開中!
配給:KADOKAWA
コピーライト:©2016 FM Films,LLC. All Rights Reserved.

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