山崎大輝 小野塚勇人
――演じる役に共感する部分はありますか?
山崎:アルヴィンの、自分の世界が広がっていくというのはわかります。人の話を聞いていなくて、ババババと話すことも理解しやすいです。僕にも思い当たる節はあります。そういうところは人間誰しもある部分ではありますが、他の人より強い。学校で居心地が悪い瞬間もあったと思うのですが、僕も、普通と言えるタイプではないので、それを楽しめていました。それをアルヴィンが感じているかどうかはこれから詰めていく部分だと思いますが、共感できる部分です。
小野塚:人間味しかないので、そこは共通しているかなと思います。良いものはいいとか、周りと合わせる自我のなさとか、ある種アルヴィンの「自由に俺はああだ、こうだ」とはっきり言える姿に一番憧れているのがトーマスだと思います。「自分のやりたいことだけやって自由でいいな」って。トーマスは「俺は毎日6時に起きて働いているのに、こんなお給料しかもらえない」みたいな、裏アカウントがありそうなタイプですね。
山崎:ハハハ。現代に置き換えるとね。
小野塚:自分は才能がある人間だと思いたいところがある。自分もそういう風に暗示をかけるときがあります。自分で自分を褒めていかないといけない時もあります。それでないと、この仕事は難しいところもあると思うので、そういうのは共通点としてあると思います。
――今回、二人ミュージカルで、110分、休憩もなしということですがどんな思いでいらっしゃいますか?お互いの印象もお聞かせください。
小野塚:110分か。100分だと思っていました。では、100分にします。
山崎:(笑)まくな。一曲ぐらい飛んでいるでしょ、それ(笑)。二人ミュージカル、110分というのは相当すごいことをしていると思います。お互いを信じてやっていきたいと思います。その瞬間瞬間をビビッドに感じ取ってやっていきたいなと思います。(小野塚さんの)印象ですが、最初は、怖いというか硬いというか、けっこう、様式美にこだわっているように思っていました。
小野塚:様式美?
山崎:「はい、こうこうこう」という風に、型にははまっていて、その中でアウトローさを持っているタイプに思っていたのですが、そういうわけでもなくて、すごく柔軟な方だなと思いました。
小野塚:めちゃくちゃマイルド。
山崎:本人もそう言うぐらいなので、そういう印象に変わりました。
――山崎さんについてはどうですか?
小野塚:マイルドだなと思いますね。基本的に人と話した時に、この人本質的に合わないなというのは肌感覚でわかるのですが、それがないから、うまくやっていけるのではないかと思っています。
――二人でずっとということですからね。
小野塚:そうですね。もしも嫌いだな、と思っていても、この作品をやっていれば結果仲良くなりますけどね(笑)。
山崎:(笑)
小野塚:どうしようと思っても、仲良くなるしかないじゃないと思いますけどね。
――今回Wキャストで、前回の公演に引き続いて太田基裕さんと牧島 輝さんが出演されますが、アドバイスなどいただきましたか?
小野塚:まだ、もらってないです。意地悪ですよね。
山崎:いや、まだ会ってないのよ。(笑)
――何か聞いてみたいことなどはありますか?
小野塚:ずるいです。って言いたいです。
山崎:何を?
小野塚:もうやっていてずるいです。って。
山崎:(笑)
小野塚:アドバイスというか、やっていて解釈がわからないところがいくつか出てくると思うんです。演出家とも話はしますが、演者側の内面的な気持ちは本人にしかわからないと思うので、そういったことは聞けるタイミングがあったら聞いてみたいです。
山崎:そういうのが解消されないと地に足を着けて舞台に立っていられなくなるので、解消していきたいなと思います。
――舞台に向けて準備してきていることはありますか?
山崎:日常的に歌のレッスン、ボイストレーニングなどはやってきています。準備というか、この作品をやるという自覚を持ってここまで過ごしてきました。そういう心の準備をしてきました。
小野塚:まだ何も準備していない。
山崎:ハハハ
小野塚:これから、たぶん舞台に立ったときにやらなくてはいけない覚悟に変わると思います。家で宿題をやってきたことないので、台本も現場で覚えてしまうんです。家に帰ったら全然違うことをしたい人間なのですが、さすがにこの作品は宿題をやらなければいけないと思っています。宿題をやれる人間になる準備をしています。
――本作は二人の友情が描かれていますが、そういった存在についてどう思われますか?ご自身にもそんな人はいますか?
小野塚:久々に会ったら、楽だな、わかっているな、あまり格好つけることなく包み隠すこともなく話を聞いてくれる存在は有難いなと思います。片手で数えられる人数ですが、そういう存在がいますね。分けているつもりはないのですが、気軽にしょっちゅう飲みに行く友達もいますし、サウナに行く友達もいます。近況報告をしあう友達も。
山崎:僕は、困ったことは自分でどうにかしようとするタイプです。そういうことを吐露することはあまりないかもしれないです。でも、いろいろな話をする友達は何人かいますね。
――最後にお二人から、ご覧になる皆さまにメッセージをお願いいたします。
山崎:この作品は、身近にあるお話だと思っています。どんな方にも共感できるポイントや身近だと思わせる力がこの作品にはあります。当たり前過ぎて見えなかったことであったり、日常が特別になる気持ちにさせてくれる作品だと思います。楽曲もすごくいい楽曲ばかりです。僕らの新しい『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』を作っていきたいと思っていますので、ぜひよろしくお願いいたします。
小野塚:本当に頑張りますので観てください。友人、友情がテーマなので、観た後に皆さまの友達や家族、恋人、身近にいる人たちを大切にしようと思える作品になればいいなと思っています。失った後に、もっとあぁすればよかった、もっと会っておけば良かったと後悔することもあったのですが、生きている間にそれに気づかされる作品だと思います。楽曲も素晴らしいので、この『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』の世界を楽しんでいただけたらと思います。
――ありがとうございました。
ミュージカル『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』
東京公演 2024年11月5日(火)~15日(金)よみうり大手町ホール
大阪公演 2024年11月22日(金)~23日(土) サンケイホールブリーゼ
作詞・作曲 ニール・バートラム
脚本:ブライアン・ヒル
演出;高橋正徳(文学座)
出演:太田基裕(アルヴィン)・牧島 輝(トーマス)
山崎大輝(アルヴィン)・小野塚勇人(トーマス)
企画制作:ホリプロ
公式サイト https://horipro-stage.jp/stage/soml2024/
【ストーリー】
人気短編小説家のトーマス(牧島 輝/小野塚勇人)は、幼なじみのアルヴィン(太田基裕/山崎大輝)の突然の死に際し、弔辞を読むために故郷へと帰って来る。葬儀が始まるというのに、アルヴィンへ手向ける言葉が思い浮かばないトーマスの目の前に、突然死んだはずのアルヴィンが現れ、トーマスを自らの心の奥深くへと導いていく。そこには延々と続く本棚があり、トーマスの思い出と二人の人生の“真実の物語”を記した原稿や本が存在していた。アルヴィンは、その中から弔辞に相応しい二人の物語を選び、トーマスの手助けを始める。トーマスはそれを拒み、助けを借りずに弔辞を書くと言い張るが、アルヴィンは気にもとめず、次々と物語を選び、語っていく。いくつもの物語が語られるにつれ、二人の間に存在した数々の埋もれてしまっていた小さな結びつきが明らかになっていく…
【サイン入りチェキプレゼント】
<応募方法>
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(2)【前編、後編】の両方の記事を、リツートする。
(3)ダイレクトメッセージから「山崎大輝さん&小野塚勇人さん希望」と書き、申し込む。
<応募締切>
2024年11月23日 23時59分
<当選発表>
締切後、厳正なる抽選の上、当選者を決定。ご当選者様には、ランランエンタメ公式アカウントよりダイレクトメッセージにて当選連絡をいたします。2日以内にご返信がない場合は当選の権利が移ります。
当選者発表までに少々お時間を頂戴いたします。ご了承ください。
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取材 文:高橋美帆 撮影:有田純也