トップ > PICK UP > 【前編】ローラ役の甲斐翔真&松下優也インタビュー「いろいろなトライしてみたい」 ブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』

2025年1月11日 18:15

【前編】ローラ役の甲斐翔真&松下優也インタビュー「いろいろなトライしてみたい」 ブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』

松下優也   甲斐翔真

2016年の日本初演以来、日本中を熱狂の渦に巻き込み続けているブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』。4回目の上演となる公演が2025年4月27日(日)から東急シアターオーブで開幕する。メインキャストがほぼ一新され、チャーリー、ローラ、ローレンの主要3役がWキャストで上演される今回の公演で、ローラを演じるのは甲斐翔真と松下優也だ。今回は、甲斐と松下にローラ役に挑む思いを聞いた。

――今回、オーディションで出演が決まったそうですが、オーディションを受けたきっかけを教えてください。

松下:「ローラ役で」とお声がけをいただいてオーディションを受けました。そもそも『キンキーブーツ』に出演することを考えたこともなかったので驚きましたが、自分のことを見てくれている方がいるんだなと感じられて嬉しかったです。
ただ、その当時、『キンキーブーツ』という作品を観たことがなくて。もちろん、日本中で人気があって、多くの方に愛されている作品だということは分かっていましたし、ファンの皆さんもスタッフの皆さんもすごく思い入れが強い作品だということも感じ取っていたので、やるならば相当な覚悟を持ってやらなければいけない。そういう意味で悩みましたが、周りの方にも絶対に受けた方が良いと背中を押してもらって、オーディションを受けさせていただきました。

――受かったときは、どのような心境でしたか?

松下:思ったよりも早く返事がいただけたので驚きましたが、パフォーマンス的に「これで受からなかったらおかしい」と思うくらいのポテンシャルは提示できたと思います。

――甲斐さんはいかがですか?

甲斐:大きな作品でファンの方がたくさんいらっしゃって、誰もが演じたい役だと思いますが、誰もができる役ではないということを僕は知っていたからこそ、オーディションのお話を聞いて、優也さんと同じようにすごく悩みました。
僕の中にローラを演じられるポテンシャルがあるのかなと、結構な日数、考えた気がします。ローラというものがどういう存在なのかとか、世界中にローラがいて、いろいろなローラという存在があって、その一つになるということがどういうことなのかを考えた結果、飛び込んでみようと思うようになりました。
もしかしたらこれが5年後、10年後だったら変わってくるかもしれませんが、今の僕には必要な挑戦で、成し遂げなくてはいけないことなのかなと。
もちろん、すごく苦しい稽古期間になるということは想像がつきますが、そこにあえて飛び込んでいくことによって、人間としても俳優としても新たな扉が開けたり、自分でも気づけなかった景色が味わえるのではないかという思いがあります。そうした思いで受けさせていただいたのですが、いざ「受かりました」と言われたときは、逃げたくなるような気持ちもあり、背筋を伸ばされたような思いにもなりました。公演は4月ですが、こうして取材でお話をさせていただいていると、どんどんローラのマインドになっていくのでありがたい機会だと思います。

――実際にビジュアル撮影でローラになってお衣裳を着てみた率直な感想を聞かせてください。

松下:多くのスタッフさんがローラのビジュアルを作ってくださったのですが、ここまで作っていただくのは初めての経験で。3時間以上かかったのかな。

甲斐:それくらいかかりましたね。

松下:ビジュアル撮影の前にメイクテストもしたんです。そこで微調整してくださり、撮影に臨んだのですが、本当にすごくこだわって、ディテールを微調整しながら作ってくださったので、完成した姿は自分なんだけど自分じゃないように感じましたし、自然とスイッチが入る感覚が分かりました。
「見た目から入る」という言葉もありますが、その究極がローラなのかなと思います。外見から中身ができていくような感覚で、演じる上での入り口になったのかもしれません。もちろん、まだ完全に掴み切ったわけではないですし、稽古に入ってみないと分からないこともありますが。
それから、所作に関しては、もともとダンスをやっていたということもあり、指先を意識していました。例えば、世界的な歌姫のビヨンセなどの動きや肩の入れ方を見て自分なりに研究してみました。

――ローラはかなり高いヒールのブーツを履いていますが、そうしたブーツでも踊れるものですか?

松下:どうなんでしょうか(苦笑)。本編の映像を観た限りですが、きっとローラは大丈夫なんではないかなと思います。エンジェルスの方がダンスに関しては大変なんじゃないかな。なので、エンジェルスの子たちを敬ってあげないといけないなと思っています。
エンジェルスの中には今までに共演した人もいて、ポテンシャルも知っているので踊れるだろうと思いますが、あの踊りをステージで見せるのはすごいことだなと思います。ローラは歌いながらなので、アクロバティックなことをするわけではないですし、歌やお芝居にも力を入れていかないといけないので、そこまで踊りは大変ではないのかなと思います。
ただ、実際にやってみないと分からないですね。重心の取り方もスニーカーで踊るのとは全く違うので、未知との遭遇です。

――甲斐さんは、実際にローラになってみていかがでしたか?

甲斐:絶対に自分ではできないことなので、他の衣裳も着てみたくなりました(笑)。自分以外の何かになるという瞬間を素直に楽しめたことが記憶に残っています。自分になかったものに出会えた、ならせてもらえた。ローラという役に関しては、一度、経験してみないと分からないことも多いと思うので、すごくいい機会だったと思います。

――役としてピタッとくるものがあった?

甲斐:僕は(アメリカの有名なドラァグ・クイーンで俳優で歌手の)ル・ポールにハマっていて、観られる映像は全て観たというくらいたくさんの映像を観ました。ル・ポールの「全員を食ってやる」というような自己中心的な魅力がローラにも必要なんだと思います。
ステージに立っている瞬間は世界一の歌姫で、自分以外の人には敵意すら向けている。「私の生きる道はこれしかない」というくらい激しい理由がある。僕には想像もつかない理由がそこにはあって、「何にも負けない」と思っているように思える。確かに、ル・ポールを見ていても、そうした空気を感じるんですよ。そうしたマインドになれる瞬間はなかなかないので、それがある意味で楽しみです。

ミュージカル『キンキーブーツ』
   2025年4月27日~5月18日 東急シアターオーブ
2025年5月26日~6月8日  オリックス劇場
        オフィシャルサイト http://www.kinkyboots.jp/

サイン入りチェキプレゼント

<応募方法>
(1)ランランエンタメの公式X(https://x.com/ranranentame) をフォローする
 (2)【前編、後編】の両方の記事を、リツートする。
 (3)ダイレクトメッセージから「キンキーブーツ・ローラ希望」と書き、申し込む。
<応募締切>
2025年4月27日 23時59分
<当選発表>
締切後、厳正なる抽選の上、当選者を決定。ご当選者様には、ランランエンタメ公式アカウントよりダイレクトメッセージにて当選連絡をいたします。2日以内にご返信がない場合は当選の権利が移ります。
当選者発表までに少々お時間を頂戴いたします。ご了承ください。
<ご応募について>
※リツイートは、公式リツイートに限定させていただきます。
※X(旧Twitter)アカウントを非公開にしている場合、リツイートを確認することができないため応募対象外となります。
※ご応募後のキャンセル、変更、返品、お届先の変更はできかねますので、ご了承ください。
※当選結果に関するお問い合せは受け付けておりませんので、ご了承ください。
<商品発送について>
※商品の配送は日本国内のみとさせていただきます。お届け日は、指定できません。
※当選者の長期不在や、賞品お届け先ご住所や転居先が不明等の理由により、賞品のお届けができない場合は、ご当選を無効とさせていただく場合がありますので、予めご了承ください。
<注意事項>
※プレゼントの応募によりお預かりした個人情報は商品の発送にのみ使用いたします。
※ご当選の権利は第三者への譲渡や現金とのお引き換えはできません。
※ご応募いただいた時点で、本応募要項に同意いただいたものとみなします。

 

 

 

 

 

 

 

 

トップ > PICK UP > 【前編】ローラ役の甲斐翔真&松下優也インタビュー「いろいろなトライしてみたい」 ブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』

Pick Up(特集)

error: コンテンツのコピーは禁止されています