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2025年2月2日 11:00

【前編】前田公輝インタビュー 世界初演!ミュージカル『ミセン』オ・ルピナさんの演出は、僕が観たかった芝居をさせてくれる

新作ミュージカル『ミセン』が2025年1月10日(金)大阪・新歌舞伎座を皮切りに、愛知県芸術劇場、めぐろパーシモンホールで上演される。韓国で「ミセンシンドローム」と呼ばれるほどの社会現象を起こした大ヒット作「ミセン」を世界で初めてミュージカル化した。脚本・歌詞をパク・へリム、音楽をチェ・ジョンユン、演出をオ・ルピナが担当。ホリプロが初めて韓国のクリエイター陣とオリジナルミュージカルを創作する。

物語は、囲碁のプロ棋士になる夢を絶たれ、商社のインターンとなる主人公チャン・グレの成長を描く。チャン・グレ役を前田公輝、営業3課のオ・サンシク課長を橋本じゅん、グレの母親とオ課長の同期ソン・ジヨンの二役を安蘭けい、グレの同期インターン社員を清水くるみ、内海啓貴、糸川耀士郎が演じる。

ミュージカル初主演の前田公輝に本作への意気込みと稽古場の様子などを語ってもらった。

――世界初演となるミュージカル『ミセン』にご出演が決まった時のお気持ちからお聞かせください。

その時、僕はまだ『ミセン』をそこまで知らなかったのですが、韓国で社会現象になっていたとのことで、ドラマや原作(マンガ)、日本のリメイク版も観て情報を集めました。主演が決まったことは喜びもありましたが、それよりも『ミセン』という作品に携われることがすごく嬉しくて、有難かったです。

ミュージカルはエンターテインメント性が高いという印象がありますが、僕はリアリティのあるお芝居が好きなので、自分がやりたかった表現がミュージカルで、叶うかもしれないと思いました。

『ミセン』に取り組むには武器が足りていないと思っているので、今まで以上に準備に費やせて嬉しかったです。表現という面で有難い環境をいただいたと思っています。

――準備期間はどれくらいあったのですか?

最初にお話をいただいたのは1年ぐらい前だったと思います。この作品に入る前に少し休暇をいただいていたので、その間に準備ができました。今回、役が自分とはすごく離れていると思ったので、そういった隙間をもらえたのが良かったです。とはいえ、先日の稽古披露ではめちゃくちゃ緊張してしまったのですが、この作品に携われていることは喜びでしかないという感じです。

――チャン・グレはご自身と離れているとおっしゃっていましたが、どんなところが離れていると感じたのでしょうか?

3曲目に僕がソロで歌う曲の最初に「捨てろ、感情は邪魔なだけ」という歌詞があるのですが、俳優で感情を捨てたら終わりだと思っている人間なので、全く離れているなと思うんです。僕は16歳から俳優になりたいと思って以来17年間生きてきて、全く違う世界線で生きている人じゃないとこういう言葉は絶対出てこないと思いました。僕は感情と向き合うことが全てだと思っているので、台本をぱっと見た時に「感情は邪魔なだけ」とはどういうことだろう?何でこんなことを思ったのだろう?とチャン・グレを分析して、役を作っていきました。

――「ミセン」という物語に関してはどのように捉えましたか?

最終的に結びつけなければならないのは、演出のオ・ルピナさんが、稽古の最初に言った「私たちは一人じゃない」ということです。でも僕には、確かに腑に落ちる部分もあるのですが、どちらかというとチャン・グレ目線でいうと「挑戦」とか「闘い」とか、がむしゃらに一歩を踏み出すのは危険があるとも思っています。

チャン・グレの家庭環境は母親と二人暮らしで、母のために、守るべきものを大切にしながら、一歩踏む出す力や、幸せを感じるところが、僕の中では「ワンセン※」になっています。※「ワンセン」は「ミセン」の対義語で、「ミセン」は囲碁で、どちらにも転ぶ石、まだ生き石なのか死に石なのかわからない状態。対して「ワンセン」は、完全に生き石の状態。

全体の構造としては、(プロ棋士への夢を諦めた)チャン・グレがスキルを持たない状態で(商社マンという)新しい環境に入るため、セリフやストーリーがダークな方向に進むが、必死に生きてきた結果、彼なりの正解を見つける。彼は他者と関わって、誰かの意見をトレースすることで、自分の世界を拡げていきます。ルピナさんは明るく、リアリティを追求しながらも、ただ明るいだけはなく、地に足をつけたインターン生の成長の道を描いていきます。

また、ルピナさんは、キャラクターから可愛さと愛嬌を引き出して、愛すべき存在にしてくれています。韓国の「自分らしく生きる」というカルチャーも取り入れつつ、清水くるみちゃんが演じるアン・ヨンイは、天才であるがゆえに、能ある鷹は爪を隠し、自分のポジションを築いていきますが、インターン生たちは「私たちは一人じゃない」というテーマと、自分らしさを探しながら幸せを掴んでいきます。物語が進みながら、最後にはそのメッセージがしっかりと伝わる形になれば良いと思っています。

ミュージカル『ミセン』
大阪公演:2025年1月10日(金)~14日(火)新歌舞伎座
愛知公演:2025年2月1日(土)~2日(日)愛知県芸術劇場 大ホール
東京公演:2025年2月6日(木)~11日(火・祝)めぐろパーシモンホール 大ホール
原作著者:ユン・テホ
脚本・歌詞:パク・へリム
音楽:チェ・ジョンユン
演出:オ・ルピナ
振付・ステージング:KAORIalive
出演:前田公輝 橋本じゅん 清水くるみ 内海啓貴 糸川耀士郎
中井智彦 あべこうじ 東山光明 石川禅 安蘭けい
企画制作:ホリプロ
ⓒ Yoon, Tae Ho / SUPERCOMIX STUDIO Corp.
公式サイト https://horipro-stage.jp/stage/misaeng2025/

【ストーリー】
主人公のチャン・グレは子供の頃から囲碁のプロ棋士になることを目指し厳しい修練を重ねてきたが、囲碁のプロ棋士になる夢を諦めざるを得なくなり、社会に放り出されてしまう。
特別な学歴やスキルがない彼は、働くことに対して強い不安を抱えながらも、知人の紹介で大手貿易会社「ワン・インターナショナル」のインターンシップに参加することとなる。
 入社早々、グレは厳しい現実に直面する。熾烈な争いを勝ち抜いてきたエリートばかりの同期インターンたち。企業社会での経験が皆無のグレは、明らかに遅れを取っている。エリート街道を歩んできたアン・ヨンイや、地方出身で努力家のハン・ソギュル、学歴もありプライドも高いチャン・ベッキ、といった個性的なメンバーが揃い、それぞれが異なる課題に直面しながらも競い合っている。 
グレが配属された第三課は会社では日陰の存在。この課を率いるのが、情熱と人間味あふれるオ・サンシク課長。オ課長は、表向きはぶっきらぼうで口が悪いものの、部下たちを思いやり、仕事に対する強い誇りを持つ姿は、「会社員としての生き方」をチャン・グレに教えていく。彼の指導の下、グレは自分の経験や囲碁で培った戦略的思考を仕事に応用し、少しずつ成果を上げていく。インターン生たちもそれぞれの試練を乗り越え、個々の成長だけでなく、互いに支え合いながら成長する重要性を学んでいくことになる。

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2025年2月11日 23時59分
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