トップ > インタビュー > 【後編】前田公輝インタビュー 世界初演!ミュージカル『ミセン』オ・ルピナさんの演出は、僕が観たかった芝居をさせてくれる

2025年2月2日 11:05

【後編】前田公輝インタビュー 世界初演!ミュージカル『ミセン』オ・ルピナさんの演出は、僕が観たかった芝居をさせてくれる

――お稽古はどのような感じでしょうか?

チャン・グレは、有り得ないぐらいずっと(舞台上に)出ているんです(笑)。だから、お水のポジショニングを確認しているところです。たぶん飲めないです(苦笑)。ずっと(舞台上に)居させてもらうのは贅沢な話ですけれど、自分がずっと出ていると、全体構造が見えていなくて。一昨日にはクライマックスシーンを作っている時に、2階のロフトで、全体を見させてもらったら、グッとくるものがありました。通す前にチームワークができているのは、感謝でしかないです。最初は僕自身(の自我)が出てしまって、あまりコミュニケーションをとれなかったけれど、今はチームワークもとれて、チャン・グレに似ているとも言ってくださる方がいて、このカンパニーに出会えたことは感謝しかないと思います。

――共演者の皆さまとのコミュニケーションもとれていらっしゃるのですね。

いやぁすごいと思います。みんなとふざけ合っている仕事場です。そういう時間は絶対、癒しにもなっています。稽古に行きたいと思えるような環境ができていると思うと本当に幸せです。

――演出で印象に残っていることはありますか?

安蘭さんと二人の親子の演出があるのですが、演出中に拍手してしまったぐらい素晴らしかった。演出のルピナさんは、『キングアーサー』で賞を獲られていて、韓国の中でも最高峰とお聞きしていましたが、それを実感しました。

――安蘭さんとのシーンということは家に戻ってのシーンということですよね?

そうです。それはルピナさんの家庭環境にもあるのかもしれません。家族とかそういうお話を演出された時にとんでもない能力を発揮されると思います。尋常じゃない演出でした。空間も狭いですし、舞台装置も変換しないですし、我々の動きと少ないセリフの中で、やるなぁと思いました。

――今回、ルピナさん始め音楽など韓国のスタッフと作り上げていくわけですが、いかがでしょうか?

ルピナさんが韓国を前面に出さずに、「これは韓国では常識なのですが、日本で違ったら教えてください」とおっしゃって、みんなで、ディスカッションする時間をとってくださいました。演出を終わった時には「ありがとうございます」とおっしゃるんです。立場が皆平等です。

――ソロ曲のお話も出ましたが、お気に入りのナンバーはありますか?

「ヨルダン」という『ミセン』の中で後半に出てくる曲は評判がめちゃめちゃ高いです。出ていない演者たちがみんな集まって見てくれます。

――改めて、ご自身の演技について?

チャン・グレは、本当はすごく芯がありますが、ほわーっとしている。今までこういう役をやったことがないです。台本を読んでいて、「何でこんなこと言うんだ」の繰り返しでした。でも、天才的だなと思う部分があります。チャン・グレって本当に自分を勇気づける天才なんです。だから、今後の自分にとって、それはめちゃくちゃ使えるなと思います。

原作だとすごく男らしく描かれていますし、日本版のドラマだとすごく熱いんです。ドラマ版のチャン・グレがすごくバランスが良かったなと思っているので、自分自身にも取り入れていけたらと思います。

――ご覧になる皆様に向けてメッセージをお願いいたします。

希望を求めている方、夢を追いかけている方、幸せって何だろうと考えている方にはお奨めの舞台です。『ミセン』というミュージカルは曲が何度も繰り返されるので、劇場を出た後にも、鼻歌を歌うほど情景が思い出しやすい作品にもなっています。スーツを着て歌ったりしますが、何も堅苦しいことはないです。そもそも主人公は何のスキルもない役柄で開幕するので、予備知識もなく空っぽな状態ですっと入っていける舞台だと思います。ぜひ楽しみに待っていただけたら嬉しいです。

ミュージカル『ミセン』
大阪公演:2025年1月10日(金)~14日(火)新歌舞伎座
愛知公演:2025年2月1日(土)~2日(日)愛知県芸術劇場 大ホール
東京公演:2025年2月6日(木)~11日(火・祝)めぐろパーシモンホール 大ホール
原作著者:ユン・テホ
脚本・歌詞:パク・へリム
音楽:チェ・ジョンユン
演出:オ・ルピナ
振付・ステージング:KAORIalive
出演:前田公輝 橋本じゅん 清水くるみ 内海啓貴 糸川耀士郎
中井智彦 あべこうじ 東山光明 石川禅 安蘭けい
企画制作:ホリプロ
ⓒ Yoon, Tae Ho / SUPERCOMIX STUDIO Corp.
公式サイト https://horipro-stage.jp/stage/misaeng2025/
【ストーリー】
主人公のチャン・グレは子供の頃から囲碁のプロ棋士になることを目指し厳しい修練を重ねてきたが、囲碁のプロ棋士になる夢を諦めざるを得なくなり、社会に放り出されてしまう。
特別な学歴やスキルがない彼は、働くことに対して強い不安を抱えながらも、知人の紹介で大手貿易会社「ワン・インターナショナル」のインターンシップに参加することとなる。
入社早々、グレは厳しい現実に直面する。熾烈な争いを勝ち抜いてきたエリートばかりの同期インターンたち。企業社会での経験が皆無のグレは、明らかに遅れを取っている。エリート街道を歩んできたアン・ヨンイや、地方出身で努力家のハン・ソギュル、学歴もありプライドも高いチャン・ベッキ、といった個性的なメンバーが揃い、それぞれが異なる課題に直面しながらも競い合っている。 
グレが配属された第三課は会社では日陰の存在。この課を率いるのが、情熱と人間味あふれるオ・サンシク課長。オ課長は、表向きはぶっきらぼうで口が悪いものの、部下たちを思いやり、仕事に対する強い誇りを持つ姿は、「会社員としての生き方」をチャン・グレに教えていく。彼の指導の下、グレは自分の経験や囲碁で培った戦略的思考を仕事に応用し、少しずつ成果を上げていく。インターン生たちもそれぞれの試練を乗り越え、個々の成長だけでなく、互いに支え合いながら成長する重要性を学んでいくことになる。

【サイン入りチェキプレゼント】

<応募方法>

(1)ランランエンタメの公式X(https://x.com/ranranentame) をフォローする
 (2)【前編、後編】の両方の記事を、リツートする。
 (3)ダイレクトメッセージから「前田公輝さん希望」と書き、申し込む。
<応募締切>
2025年2月11日 23時59分
<当選発表>
締切後、厳正なる抽選の上、当選者を決定。ご当選者様には、ランランエンタメ公式アカウントよりダイレクトメッセージにて当選連絡をいたします。2日以内にご返信がない場合は当選の権利が移ります。
当選者発表までに少々お時間を頂戴いたします。ご了承ください。
<ご応募について>
※リツイートは、公式リツイートに限定させていただきます。
※X(旧Twitter)アカウントを非公開にしている場合、リツイートを確認することができないため応募対象外となります。
※ご応募後のキャンセル、変更、返品、お届先の変更はできかねますので、ご了承ください。
※当選結果に関するお問い合せは受け付けておりませんので、ご了承ください。
<商品発送について>
※商品の配送は日本国内のみとさせていただきます。お届け日は、指定できません。
※当選者の長期不在や、賞品お届け先ご住所や転居先が不明等の理由により、賞品のお届けができない場合は、ご当選を無効とさせていただく場合がありますので、予めご了承ください。
<注意事項>
※プレゼントの応募によりお預かりした個人情報は商品の発送にのみ使用いたします。
※ご当選の権利は第三者への譲渡や現金とのお引き換えはできません。
※ご応募いただいた時点で、本応募要項に同意いただいたものとみなします。

取材 文:高橋美帆 撮影:藤咲千明

 

 

 

 

 

 

トップ > インタビュー > 【後編】前田公輝インタビュー 世界初演!ミュージカル『ミセン』オ・ルピナさんの演出は、僕が観たかった芝居をさせてくれる

Pick Up(特集)

error: コンテンツのコピーは禁止されています