阪本奨悟 橋本祥平
――では、それぞれが演じる役柄についても教えてください。今、どのように捉えていてどう演じたいと考えていますか?
阪本:炭治郎を演じる上では、まず15歳の少年であるということは大事にしなくてはいけないと思っています。年齢を重ねれば重ねるほど、さまざまなことに対して新鮮に驚ける瞬間はどうしても減ってきているように思います。物事を受け止める姿勢も変わってきていると思うので、15歳の少年と今の僕の年齢ではどうしても違いが出てしまうと思います。なので、15歳の頃のまっさらな気持ちを思い出して演じなければという思いがあります。
それにプラスして、炭治郎は尊敬するほど心根が優しい、まっすぐで純粋な少年です。自分の家族を鬼に殺されるという経験をしても、曲がったりひねくれたり、歪むことなく、まっすぐな素敵な少年に育っています。そして、禰豆子を守るという一心で戦っている。それは、相当な覚悟と人格がないとできないと思います。炭治郎が紡ぎ出している優しさにリアリティを持たせるためにも、原作をしっかり読み込んで、炭治郎を愛していこうと思っています。前作は戦いのシーンも多かったですが、今回は戦いだけでなく、優しさも現れているシーンがあるので、多面性を表現できたらと思います。
橋本:僕が演じる憎珀天は、かなり特殊なキャラクターです。半天狗に喜怒哀楽が出て、その喜怒哀楽が合体して憎珀天になりました。舞台でそれを順を追って見せていくとなると、満を持しての登場になるので、それだけでもこの役を演じるハードルは上がっている気がします。もちろん、無惨さまというボスはいますが、今回のストーリーの中で強者としての一端を担わせていただいているので、覚悟して臨みたいと思います。ただ、僕自身はボスという立場の役を演じたことがなくて。なので、その風格を出せるのかなど、未知なことが多いんです。原作でも声を発しただけで威圧感があるという描かれ方をしているので、まずはどうしたら存在感だけで威圧できるのかを突き詰めて研究していきたいと思っております。
――今回は、脚本・演出を元吉庸泰さんが務めます。元吉さんとのクリエイトで楽しみにしていることは?
阪本:ご一緒したことある?
橋本:朗読劇で1度、ご一緒させていただきました。とても素敵な方で、僕は大好きです。とにかく楽しそうに現場にいらっしゃって、作品を作っていく方です。面白いシーンではめちゃくちゃ笑ってくださいますし、稽古の時間にのめり込んで向き合ってくださっていることがこちらにも伝わります。元吉さんの思い描いたものを作りたいと思わせてくださる演出家さんなので、再びご一緒できることがとても楽しみです。
阪本:僕は今回初めてです。役者仲間たちから、元吉さんとご一緒したというお話はたくさん聞いてきました。(取材当時)まだお稽古はこれからなので、僕からは演出については何も言えませんが、先日、この作品の製作発表会でお会いしたときに、物腰が柔らかい方だと感じました。きっと僕たちの意見も柔軟に聞き入れてくださり、一緒に考えてくださるのではないかという印象を受けました。なので、僕もこれから一緒に作品を作っていくのがすごく楽しみです。
――ところで、同い年のお二人ですが、30代に入って何か変化はありましたか?
橋本:がむしゃらに駆け抜けてきた20代とは違って、より10年後を考えるようになった30代かもしれません。
阪本:40歳になったときってこと?
橋本:そう。それからその先も。どういう経験を積まないといけないのかとか、よりビジョンがはっきりしてきて、そこに向けてどうするべきなのかを考えるようになったように思います。
――その先にあるビジョンはどんなビジョンなのですか?
橋本:10年後はこんな役者になりたいというざっくりしているものです。でもそうなるためには、今、どんな力をつけないといけないのかを考えるようになりました。もちろん、これまで通り、目の前のことにも全力投球で頑張ります。でも、先も見なければいけない。非常に難しい年齢だなと思います。
阪本:確かにそう考える時期なのは僕も分かります。若いときよりも、いろいろと不安になることや怖い思いが出てきたりするので。体力面も変化していく時期で、きっとそれは精神にも直結しているのだと思います。頑張ろうと思っても体がついてこなくて踏ん張れないこともあると感じるようになりました。なので、より考えるのだと思います。僕自身もターニングポイントにきているような感覚があります。もちろん、祥平も言ったように、頑張ることには変わりはないのですが、マインドの変化はあるのかもしれません。
――ありがとうございました!! では、改めて、公演に向けて意気込みと読者へのメッセージをお願いします。
橋本:初参加で、楽しみなこともたくさんありますし、緊張しているところもあります。今作は、新旧混合キャストが集まっているので、両方の良いとこ取りをしたカンパニーになればいいなと思います。とにかく主演の奨悟は大変だと思いますので、支えつつ、お互いに舞台上で魂を燃やし、素敵な作品を作れたらと思いますので、観に来ていただけたら嬉しいです。
阪本:今回の鬼殺隊メンバーは、がっつりと共闘するのは初めてのメンバーなので、新しい空気感が生まれる作品になると思います。このメンバーだからこそ作り出せる空気感や呼吸を見つけていきたいなと思っています。この作品に登場するキャラクターはみんな個性的で、炭治郎と玄弥に至っては対極にあるような人物です。そんな二人が共闘することによってお互いを認め合い、理解し合い、関係が深まっていく姿も描かれていて、それもまた見どころの一つになっています。このメンバーならではの呼吸を楽しみにご覧いただけたらと思います。
※禰豆子の「禰」は「ネ(しめすへん)」が正式表記となります
舞台「鬼滅の刃」其ノ伍 襲撃 刀鍛冶の里
東京公演 4月11日(金)~4月20日(日) 天王洲 銀河劇場
兵庫公演 4月25日(金)~4月27日(日) AiiA 2.5 Theater Kobe
公式HP https://kimetsu.com/stage/2025/
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【阪本奨悟】
ヘアメイク:木内真奈美(オティエ)
スタイリスト:山田安莉沙
【橋本祥平】
ヘアメイク:車谷結
スタイリスト:ヨシダミホ
衣装:ジャケット、シャツ、パンツ 参考商品/NaNo Art(JOYEUX)、長いネックレ¥31,900/Oyire_(JOYEUX)/
問い合わせ先:JOYEUX(TEL:03-4361-4464)
〒107-0062 東京都港区南青山6-6-22 LUNA ROSSA3階
取材:文・嶋田真己 撮影・有田純也