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2025年4月29日 22:44

【前編】玉置玲央インタビュー「演劇人生に於いて重要な役」に再び挑む舞台『Take Me Out』2025「僕にしかできないメイソンがある」

人種差別問題や性的マイノリティ、階級、スポーツにおける男らしさといったテーマを基に、メジャーリーグの華やかな選手たちの関係を捉えながら、そこに渦巻く閉鎖性によって浮き彫りとなる社会的マイノリティに深く切り込んだ舞台『Take Me Out』。2016年に日本初演され、2018年に再演された本作が、2025年5月に再び上演される。今回の上演では、2018年の再演を支えたオリジナルメンバーに新メンバーを加えた経験豊かな「レジェンドチーム」と330人の中からオーディションを勝ち抜いてきた実力の持ち主である「ルーキーチーム」の2チーム体制で上演。「レジェンドチーム」で、物語の語り手となるメイソン・マーゼック役を2018年公演に引き続き演じる玉置玲央に本作への想いや公演への意気込みを聞いた。

出演が発表された際のリリースで「メイソンという役が自分の演劇人生に於いて重要な役になっている」とコメントを出されていましたが、それはどういった理由からですか?

今回、僕がメイソンを演じるのは、2018年以来2回目になりますが、前回演じたときは、クリエーションも座組みもすばらしかったんですよ。章平が相手役のレミングを演じていたのですが、章平とのクリエーションがすごく良かったことが思い出に残っています。その頃くらいから俳優業に対する意識も変わってきたので、すごく印象深い作品でしたし、手応えがあった役でした。

――手応えというのはお客さまの反応から感じたのですか?

もちろんそれもありますが、それよりも座組みの作りがうまくいったということが大きかったと思います。役柄的にロッカールーム外の人間だったことが座組みの自分の立場とリンクして、良い関係性が作れたのかなと思います。それに、全体を見てみんながどんなお芝居をしているのかが分かった上でお芝居ができたので、それが結果的に、良い雰囲気になったのではないかと思います。すごく楽しかったんですよ、保護者のような気持ちになって(笑)。

――俳優業に対する意識も変わったということですが、それはどう変化があったのですか?

僕は、座組みをどう作るかを考えて稽古をしていくのが楽しいし、好きなんですよ。圧倒的な主役がいてお芝居作るというやり方はあまり得意ではないし、好きではないんです。もちろん、そうしたやり方もありますし、それが良い場合もあります。でも、それよりもみんなで一丸となって素敵な作品を作るというのが好みなので、それがうまくいったと感じたのが(前回の)『Take Me Out』でした。こういうことができるんだと実感できたことが意識の変化につながったのではないかと思います。

――では、そんな前回の公演で特に印象に残っている出来事は?

たくさんあります。思い出深いのは、みんなで野球をしに明治神宮の球場に行ったことです。あれは最高でした。その後にみんなで銭湯に行って、ご飯を食べて、本物のチームメイトのような感覚になりました。お稽古後にみんなでご飯を食べに行く機会も多かったですね。僕は座組みの中でも年齢が上の方だったので、やんちゃなみんなを見て、目を光らせている役割でした(笑)。前回は、小柳心くんと陳内将くんがよく演技論をぶつけ合っていたんですよ。それもすごく印象深かったです。年齢も出自も違う人たちばかりが集まった座組みだったので、当然、俳優論や演技論も違う人たちが集まっていました。どうしても意見が対立することもあって、話し合いをしながら作っていった作品でした。今回、新しいメンバーが入ったということは、新しい風を吹かせたいと考えてのことだと思うので、どんな座組みになるのか期待しています。

――演出の藤田俊太郎さんとのクリエーションはいかがでしたか?

(本作の)フライヤーの撮影時に藤田さんとお会いしたのですが、そのときに「僕の中にはビジョンが見えています」とおっしゃっていたので、期待しかないです。すごく優しい方なんですよ。座組み全員、誰のことも取りこぼさないように演出をつけてくださるし、稽古の進め方ももちろんすばらしい。またそうした藤田さんの演出に触れられるのは嬉しいです。前回の公演から現在までの7年、僕もさまざまなことをさせていただいているので、きっと前回とは違う自分になっていると思います。藤田さんも大きな現場もたくさんされていらっしゃるので、藤田さんも新しいものを持ってきてくださるのだと楽しみにしています。

舞台『Take Me Out』
東京公演 有楽町よみうりホール
2025年5月17日(土)~6月8日(日)
名古屋公演
2025年6月14日(土)~6月15日(日)
Niterra日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
岡山公演
2025年6月20日(金)~6月21日(土)
岡山芸術創造劇場ハレノワ中劇場
兵庫公演
2025年6月27日(金)~6月29日(日)
兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール
公式HP https://www.takemeout.jp/

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