【後編】島田惇平 初海外公演に挑む! 菜月チョビの劇団鹿殺し『SHOULDER PADS』2025年8月エディンバラ公演!

――菜月さんは、今回も2023年の『 銀河鉄道の夜ʼ23』の時と同じくジョバンニ役で、島田さんは、ザネリ役ですか?

菜月:そうです。

島田:僕は、ザネリ役と…

菜月:全部一緒かな?

島田:違うのは学者とか、増えています。

菜月:いっぱい出る役は一緒ですが、出演人数が絞られてるから。

島田:45分でやらなくてはいけないので、そもそも作品時間は短くなっているはずなのに、出演人数が減っているので、仕事量は増えています。新しい役もやりつつ、汗をかいています。

――役に対する思いはいかがですか?

島田:思いは何だろう(笑)。考えていたら間に合わないだろうという感じです。さっきまで学者をやっていたのに、もう違う役という感じなんです。ヒールを履いて髪の長い女性のお母さんの役をやったりといろいろな役をやるので、逆に面白くて。すごく役にのめりこんで感情を作っていくという作り方とは違っていて、とにかく瞬間、瞬間でそこになるしかない。空間を一気にそこにして、一歩あるいたらまた違うという感覚を養わなくてはいけないので、“役です”と入り込み過ぎるのはかえってマイナスかなと思います。普段どれ程役者が衣装の力をお借りしてるか、しみじみ体感できますよ。例えば普通は学生服着てれば学生だし、貴族の服を着てれば貴族だなと観客の皆様はわかりますから。僕らは裸なのでそうではないところで一瞬で伝えなければいけない。演者は大変です。裏はとんでもないことになっています(笑)。

――島田さんは、2023年の『SHOULDER PADS』の公演の前にOFFICE SHIKA PROCUCEの『ダリとガラ』に出演されていますね。

島田:そうですね。その時はチョビさんはいらっしゃらなくて。その『ダリとガラ』の後に『SHOULDER PADS』に声をかけてもらいました。

――その時のお気持ちはいかがだったのでしょうか?

島田:鹿殺しは『ダリとガラ』に出る前から知っていました。『ダリとガラ』のオーディションを受ける時に改めて(劇団)鹿殺しについて調べて、『SHOULDER PADS』をやっていたなと、僕もやりたいなと思っていたんです。『ダリとガラ』でも気づいたら脱いでいて、裸で芝居をしていました。それのおかげなのかわかりませんが(笑)『SHOULDER PADS』にも呼んでいただけて、すごく嬉しかったです。これをやれるんだと思いました。

――恥ずかしさのようなものはなかったのですね。

島田:恥ずかしさは全くないですね。生まれた時の姿に戻っただけですから。

菜月:初めて出てもらった時も、まだ稽古場だと完全に脱いだりしないうちからどんどん脱いで(笑)

島田:初日の本読みの時からやるんだろうなと思っていたので。ショルダーパッドが用意されていない可能性があると自分では思っていたので、Tバッグを買って、本読みの後にTバッグ履いて用意していたんです(笑)。

――公演に向けての準備はいかがですか?体の方の準備も何かされているのでしょうか?

島田:いろいろな体があっていい作品ですから。肉付きにしても。今回も実際にいろいろな人がいて、この中で僕は強いて言えばちょっとマッスルな体型ということがあるので、ちょっと大きくしてトレーニングはしています。いかにお尻の表情を出せるのかということとか、普通の現場にはないですよね。

菜月:そうですね。

島田:稽古中のワードで「お尻はもうちょっとここはこうで」とか(笑)

菜月:お尻の角度は大切です。

――菜月さんは、ジョバンニ役への思いはいかがですか?

菜月:ジョバンニは、根暗でネガティブ。「友達がいない原因はおまえにもあるぞ」というようなキャラクターです。明るく振る舞うのが苦手で、みんなと同じにする努力も苦手、ちょっとしょんぼりしていて、でも本当は愛されたい――そんなところが、ずっと「褒められたい」と願っている私自身や、劇団鹿殺し、そして『SHOULDER PADS』の姿と重なって見えるんです。真ん中で褒められたいのに、「端っこが似合う」と思われてしまう(笑)。すごくかわいそうで、でもすごく可愛い。ジョバンニは、単なるひとつの役でなく、自分自身や、『鹿殺し』『SHOULDER PADS』のかわいそうさでもあります。

原作も好きなので、イギリスでは『銀河鉄道の夜』はそんなに有名ではないらしいのですが、童話の中に、本人にもちょっとだけ非のある子が出てくる。そういった日本の文学の面白さ、宮沢賢治の話の面白さも伝えたいです。

――日本から観にいらっしゃる方もいると思いますし、また日本での凱旋公演もあるとお聞きしてます。皆さまに向けてメッセージをお願いいたします。

島田:全員35歳以上という中年カンパニーが、こんな無謀なこと、後先考えないようなことに思われるかもしれませんが、僕はすごく素敵だなと思っています。人生はいろいろなことに挑戦して失敗もして、成功もして、それの積み重ね。それが人生だと思っています。自分自身も今までそういう風に生きてきました。僕らがどういう風にイギリスで結果を収めるかは全くわからないですが、そんな35を越えた人たち、40を越えた人たちが、見知らぬ地で汗をかいて、演劇をひたすら届けるために、認めて欲しいという気持ちもありつつ、必死に闘っている姿が誰かの力になったらそれはすごく嬉しいと思います。ひとりでもそういう人がいてくれたら僕らも力になります。必死に大量の汗をかいてきます。

菜月:もうオーバー40もめちゃくちゃいるこの中年劇団が(笑)、何歳からでも挑戦できるよということを体現したいです。こんど劇団は25周年ですが、ゼロから路上でお客さまを集めてここまで来ました。ゼロからでも人は面白い人と出会えることはあるので、世界に行ってもきっとこれを面白いと思っている人がいるはずだと思っています。ただ一方で、呼ばれてもないから(笑)、めっちゃ呼ばれたいですよ、パリ文化会館に呼ばれたいですよ(笑)。この歳で、夢を見れるよ、ではなく、ここからでもこんなドンすべりをしてもいいんだよ、こんなこけ方をしても死なないよ、と伝えたいです。別に失敗しに行くわけではないですが、ここで挑戦することは、自分が一番勇気をもらえるなと思っています。子どもの時に、こんな歳になって人は失敗しないものだと思っていたので、ボキボキに折れるかもしれないことをしてボキボキになってもいいんだ、というのを見せたいなと思います。

応援をしていただいた方の思いを無駄にしない、こけるにせよ、成功するにせよ、ボッキボキになって、駆けずり回ってくるので、期待して応援していただけたら嬉しいです。凱旋公演は、イギリスのままのものだけでなく、日本バージョンもしようかなと考えています。会いに来てくれた時にピカピカでいられるように頑張ってきます。

――ありがとうございました。

Shoulder pads
『1 Shoulder pads -GALAXY TRAIN-  Japanese musical theatre』
期間:2025年8月1日〜23日(1日はプレビュー、10日・17日は休演)
会場:Thistle Theatre  (Greenside @ Riddles Court)
   322 Lawnmarket, Edinburgh EH1 2PG イギリス
原作:宮沢賢治『銀河鉄道の夜』
脚本:丸尾丸一郎
演出:菜月チョビ
音楽:タテタカコ、伊真吾
振付:伊藤今人、浅野康之
出演:菜月チョビ、丸尾丸一郎、橘輝、浅野康之、島田惇平、谷山知宏
制作:高橋戦車、補佐1名
(北村想 作「想稿銀河鉄道の夜」からの一部引用あり)
https://shika564.com/shoulderpad/

【サイン入りチェキプレゼント】
<応募方法>
(1)ランランエンタメの公式X(https://x.com/ranranentame) をフォローする
 (2)【前編、後編】の両方の記事を、リツートする。
 (3)ダイレクトメッセージから「菜月チョビさん&島田惇平さんチェキ希望」と書き、申し込む。
<応募締切>
2025年8月24日 23時59分
<当選発表>
締切後、厳正なる抽選の上、当選者を決定。ご当選者様には、ランランエンタメ公式アカウントよりダイレクトメッセージにて当選連絡をいたします。2日以内にご返信がない場合は当選の権利が移ります。
当選者発表までに少々お時間を頂戴いたします。ご了承ください。
<ご応募について>
※リツイートは、公式リツイートに限定させていただきます。
※X(旧Twitter)アカウントを非公開にしている場合、リツイートを確認することができないため応募対象外となります。
※ご応募後のキャンセル、変更、返品、お届先の変更はできかねますので、ご了承ください。
※当選結果に関するお問い合せは受け付けておりませんので、ご了承ください。
<商品発送について>
※商品の配送は日本国内のみとさせていただきます。お届け日は、指定できません。
※当選者の長期不在や、賞品お届け先ご住所や転居先が不明等の理由により、賞品のお届けができない場合は、ご当選を無効とさせていただく場合がありますので、予めご了承ください。
<注意事項>
※プレゼントの応募によりお預かりした個人情報は商品の発送にのみ使用いたします。
※ご当選の権利は第三者への譲渡や現金とのお引き換えはできません。
※ご応募いただいた時点で、本応募要項に同意いただいたものとみなします。