【後編】木村達成インタビュー 『狂人なおもて往生をとぐ〜昔、僕達は愛した〜』「人間、そして役者・木村達成を形成していく中で必要なピース」となる作品で1年ぶりの舞台出演

――出の魅力はどんなところにあると思いますか?
難しいですね。今から作り上げようとしているので、あまり深くは言えませんが…一家の長男で、学生運動に破れ、夢や志を見失ってしまい、意識が乖離してしまっている人です。そうしたことから精神的に病んでしまい、それを家族のみんなが支え合おうとして、家族ごっこを行なっています。こういう言い方はよくないかもしれませんが、僕が出に人間的に惹かれるのは、完璧ではないところです。完璧な人間で、全てが充実している人よりも、何か一つが枯渇していたり、足りないところがある方が僕は魅力的に感じます。そういう意味では、出は僕の中では“高級食材”なので、おいしくいただけるように頑張らなくてはいけないと思っています。

――そんな出は、自分が周りと少し違うという自認があると思いますか?
今の時点では、ないと思っています。ただ「僕って変わっています」という人は世間にたくさんいるし、自分しか見えていない人間もいます。出はまだ周りに感情を向ける余裕がないというフォーカスの当て方なんだと思います。ずっと水の中にいるような感覚なのだと思いますが、それって僕もたまにあるんですよ。たゆたゆとしていて、周りの声がぼやけて聞こえてしまうんです。それで、これはヤバイと思って耳鼻科に行ったら、とんでもなく大きな耳あかが取れました(笑)。でも、よかったです(笑)。『スリル・ミー』という作品に挑んでいる最中だったので、その作品に影響されてそうなっているのかなと思っていたんですよ。だんだんとピアノの音も聴こえなくなってくるし、自分が出した声もよく分からなくなってしまっていたので。実際には、耳あかでしたが、その感覚に近いのかもしれないと思って、良い経験をしたなと思いました。

――オフィシャルのコメントで「自分と向き合う素晴らしいチャンスをいただきました」と書かれていましたが、出のどういう部分を受けて自分と向き合うきっかけになりましたか?
出自身は、きっとすごく頑張って自分と向き合っているんですよ。それを周りにはあまり見せないだけで、泡を吹いて倒れるほどに、葛藤があると思います。僕自身も、最近、自分から目を背けたいという思いがあったり、自分の理想像を頭に植え付けすぎてやりたくないことから逃げてきたところがあって。久しぶりに舞台に立つと先ほど言いましたが、とは言っても1年ぶりなので、ここからどうやって舞台の気持ちにしていこうとか、まだ台本は読まなくていいかなと逃げてみたり…そんな自分に発破をかけた言葉です(笑)。
――同じくコメントの中で「今回は自分が何度ぶっ壊れるか、楽しみ」とありましたが、これまでにも作品を作る中で「ぶっ壊れた」経験があったのですか?
ありますよ。でも、記事に載せられないので話せません(笑)。作品によっては何回も壊れることもありますから。
――そうなったときは、自力ではい上がるんですか?
もちろん、背中を押されることもありますが、結局、自分が選んでそうなっているので、自分次第ではあるんですよね。この職業は、本当に苦しい職業だと思います。

――舞台に出演されていなかったこの1年、映像作品などさまざまなお仕事に挑戦されてきたと思います。そうした舞台以外のお仕事や映像作品で得たものは今回の舞台に生かせそうですか?
うーん…分からない。でも、生きないと思う(笑)。作品から得るものというのは、終わってから分かることの方が多いので、どこかで「生きているな」と感じられる瞬間があるかもしれないですが、今はまだ分からない。どちらかというと、自分で足繁く通ったところに何かがあるような気がしてならないので、仕事というよりはプライベートから得られることの方が多い気がします。
――なるほど。では、今、俳優としてどんな姿を目指しているのですか?
難しい質問ですね(笑)。あまりこれというのはないですが、考え方は変わってきています。もっといろいろな作品に出たり、何かをやろうと思ったら、このままではダメだなと。どんどん世に出ていくべきなんだろうなと思い始めています。
――この作品は家族がキーワードになっていますが、木村さんにとっての家族とは?
連絡なしにフラッと帰れる場所。気を遣わなくていい、空気みたいな存在です。ただ、実家はよく人が遊びに来る家なので、その人たちには気を遣います(笑)。ソファーで寝転がっていても、誰かが来て、「ほら、あいさつしなさい」と言われるから(笑)。
――ありがとうございました! 最後に、公演を楽しみにされている方にメッセージをお願いします!
「1年ぶりに木村を観たいでしょ?」と。「舞台を観に来ないと会えないよ」と伝えたいです(笑)。木村も頑張るので、頑張って観に来てください。お願いします。

『狂人なおもて往生をとぐ~昔、僕達は愛した~』
作 清水邦夫
演出 稲葉賀恵
出演 木村達成 岡本玲 酒井大成 橘花梨 伊勢志摩 堀部圭亮
10月11日(土)~18日(土) 東京・IMM THEATER
公式サイト https://www.kyoujin2025.com

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